都庁の面接のポイントと聞かれる質問

2021年1月15日

都庁の面接ってどんなこと聞かれるの?
面接ってどんな感じで進むの?

少しでも内定率を高めるために、実際に面接で聞かれる質問を把握して対策を立てたいですよね。
今回は、都庁の面接の形式や聞かれやすい質問をご紹介していきたいと思います。

この記事でわかること

・都庁の面接の内容
・都庁の面接の難しさ
・都庁で聞かれやすい質問と回答のポイント

面接

都庁の面接について

面接の形式

都庁の面接は、面接官3人・受験生1人の個人面接になります。
面接時間は、人によって若干の誤差はありますが、おおむね30分前後になります。

都庁の面接では、事前に提出した面接シートを基に、3人の面接官が順番に質問します。
ベースとしては、1問1答形式で淡々と進みますが、回答した内容を深堀してくる場合も多々あります。
ただ、面接シートを基に進むため、突飛な質問は少なく面接対策はしやすい方であると言えます。

面接シートについて

簡単に面接シートについてもご紹介します。
都庁の面接シートでは、主に以下のことが問われます。

1. あなたがこれまで力を入れて取り組んだことについて、取組期間も含めて書いてください。
(3つまで・箇条書き)
2. これまで取り組んだことのうち、成果や達成感を得た経験(1つ)について、あなた自身の行動を中心に具体的に書いてください。
3. 志望理由について教えてください。
4. 東京都に採用されたらやってみたいことについて、具体的に書いて下さい。
5. 希望する職務分野  2つ

面接シートで問われていることは、実際に面接でも聞かれることが非常に多いので、しっかり仕上げるようにしましょう。
特に3・4・5については、矛盾のないようにしましょう!

志望動機の書き方が分からない方は以下の記事でご紹介しています。

都庁の面接は厳しい?

都庁の面接は厳しいと思います。
厳しいといっても圧迫面接といった厳しさではなく、むしろ雰囲気は和やかなことが多いです。
では、どう厳しいのかといいますと、質問攻めがある点です。

1つの回答に対して「なぜ?」「どうしてそういう行動をしたのか?」「例えば?」「具体的には?」など質問が次々されます。
受験生の過去の行動や経験・を聞き出すことで、「これから先も同じ傾向があるか」、「再現性があるのか」、「うそをついていないか」、「矛盾がないのか」等多角的に受験生の人となりを判断します。
これはコンピテンシー面接と言って、なぜ?どうして?を繰返すことで、客観的に人物を見極めます。

そのため、都庁の面接を受けるにあたっては、面接シートの設問やこれからご紹介する質問例に対しては、すべての回答について、「なぜ?どうして?」を繰返して、ご自身の体験・エピソードと紐づけて詳細に語れるようにしましょう!
その際に意識してほしいのは、「うそをつかない」「矛盾させない」ことです。
特に「うそをつかない」については気を付けてください。
0からエピソードをつくることや、1を10にするようなものは、どこかで辻褄が合わなくなりますので、絶対にしないようにしてください。
大事なことは、エピソードの大きさではなく、エピソードに対してどう行動し、どう考えたかです

面接の際に気を付けるポイント

ハキハキと話す

自信にあふれた声で話せば、話す内容も自信にあふれたものと相手に錯覚させられます。
ぼそぼそと話す人と、ハキハキ話す人どちらが部下としてほしい人材でしょうか?
もちろん後者ですよね。
ハキハキとした声は人に好印象をもたれやすくな説得力も強くなります。
もちろんそれだけで面接に受かるかは別の話になりますが、すこしでも内定を近づけるためにはハキハキ話すことを意識しましょう。

端的に答える

面接とは、面接官と受験生のコミュニケーションの場であり、一方的なアピールの場ではありません。
面接の際には、言葉のキャッチボールを心がけましょう。

人の話を長い間ずっと聞いているのは集中力も持たず、楽なことではありません。
皆さんもそうですよね?
さらに面接官は、前後の時間でほかの学生の話も聞いています。
そのためこちらが長く話しすぎると内容をほとんど覚えてもらえませんし印象が薄くなりがちです。

また、長々話すことで、質問の趣旨からずれてしまうことも起こりがちです。
この場合、「ひとのはなしを聞いていない」という印象を持たれてしまいます。

ですので、各質問に対しては端的に答えるのがおすすめです。
目安としては、○○分以内でと面接官から指定のない限り1分以内で答えるようにしましょう。
接官が気になる部分は次の質問でさらに聞いてくれます。

都庁の面接で聞かれやすい質問と回答のポイント

つぎに代表的な質問ご紹介いたします。

必ず質問される項目

・1分間で自己PRをしてください。
・学生時代頑張ったことを教えてください。
・志望動機をおしえてください。

ポイント

・学生時代頑張ったこと
面接カードでは3つ問われます。
ですので、3つとも詳細に答えられるようにしましょう。
それぞれのエピソードについて動機・目的・行動内容・成果・苦労したこと工夫したこと・経験から得たことを考えていくといいでしょう。

・志望動機
公務員になりたい理由や東京都特有の社会問題や政策に触れて志望理由を考えると上手くまとまります。

雑談チックな項目

・最近気になったニュースは。
・面接会場までどうやって来たか。

ポイント

面接では、そこまで重要視されていなくアイスブレークとして質問されるケースが多いです。
ですので、長々と話すのではなく、端的に答えられるようにしましょう。
気になる点があれば、面接官の方から追加で質問されます。
また、気になるニュースについては、直近で都政に関するものがあれば、それについて答えられると高評価です。
答えるポイントとしては、「気になるニュース」→「気になった理由」といった順で最初に結論から答えましょう。

志望動機に関する項目

・なぜ民間ではだめなのか。
・国でだめなのか。
・他の自治体ではだめなのか。
・希望部署に行けなかったらどうするか。
・都庁でやりたい仕事

ポイント

・希望部署に行けなかったらどうするか。
公務員にはたくさんの部署があり、必ずしも希望の部署に行けるとは限りません。
この質問の意図は、やりたい部署以外ではすぐやめてしまわないかのネガティブチェックです。
ですので、「もちろん○○をやりたいきもちはある。しかしどんな仕事であれ、全力で頑張りたい」といった感じに回答するといいでしょう。その際には「成長につながる」「多角的な視野を持つことができる」など自分なりの価値観をいれるのもポイントです。

・都庁でやりたい仕事
やりたい仕事に関する近年の都庁政策の変化をチェックする。
また、他自治体の例も調べ都庁と比較してみるなどして、都庁でやりたい仕事に関する知識を深めていくと良いと思います。

ストレス耐性に関する項目

  • 残業が多い部署もあるが大丈夫か。
  • かなり厳しいクレームを受ける職場もあるが、ストレス耐性はあるか。
  • ストレスはどのように解消するか。
ポイント

ストレスチェックに関する質問は頻出です。
公務員はストレスのかかる職場が多いため、こういった質問があります。
ここでは、ストレスはたまりにくい、たまったとしても発散する方法を持っているといった視点で回答しましょう。

経験に関する質問

  • これまでに学習してきたことは。
  • それを都政にどう活かせると思うか。
ポイント

しっかり自分の経験や得た知識・スキルを棚卸しましょう。
また、都政をしっかり研究して、そこに求めれる知識スキルを探しましょう。
私の場合は、「英語のスキル」→「海外向けの広報やオリンピックで活かせる」といった感じに話しました。

対人関係に関する項目

  • 苦手なタイプの人がいるか、職場にそのタイプの人がいたらどのように接するか。
  • 自分は周りからどんなタイプだと言われるか。
  • 上司や同僚と意見が食い違ったらどうするか。
ポイント

  • 苦手なタイプの人がいるか、職場にそのタイプの人がいたらどのように接するか。
    これは、職場の人間とうまく働くことができるかをみています。
    「苦手なタイプはいません。強いてあげるなら○○なタイプが苦手です。」くらいの無難な回答で十分です。
  • 自分は周りからどんなタイプだと言われるか。
    「周りからは○○といわれます。そう言われるのは私は××なところにあると思います。具体的には、△△(それを発揮した経験)という行動をとることから周りの人は、私の事を○○だというのだと思います。」
    のような形で答えるといいかと思います。
  • 上司や同僚と意見が食い違ったらどうするか。
    こちらも職場の人間と問題なく仕事ができるかといった視点での質問になります。
    「相手の話をよく聞くこと」「そのうえで自分の主張もしっかりとすること」など円滑なコミュニケーションがとれることをアピールしましょう。自分の経験談で実際に意見の食い違いがあってこのように対応しました。といった具体例があるとなお説得力が出ます。

回答が難しい項目

・都庁の弱みや都庁の政策の課題について

ポイント

この質問については、正直職員でも答えるのは難しいです。
ですので、面接官もそこまで素晴らしい回答を期待はしていません。
重要なのは、都庁の政策を知っているか、それに対する自分なりの見解を持っているかになります。
都庁で買える政策冊子やホームページを読み、都庁の政策を幅広く調べておくといいと思います。

私が実際に面接で聞かれたこと

以下の記事で、私が実際に面接で聞かれたことと質問の流れについてまとめております。