【都庁・公務員】新規採用職員が配属先を気にしなくていい3つの理由

2021年1月15日

花形部署に配属されたから出世コースだ!
出先機関に配属されたから期待されていないのかな
希望した部署と違う
自分なんて採用順位が低いからいい部署には配属されないよな、、、

晴れて公務員に内定して配属先が決まった時、それぞれ上記のような思いを抱えているかもしれません。
今回は、新規採用職員の配属先を気にしなくていい3つ理由を解説していきたいと思います。

そもそもどうやって配属が決まるのか

誰がどう決める?

新規採用職員の配属先は人事課によって決められています。
人事担当は面接や内定者面談を通して、新規採用職員の情報を把握します。
それとは別に、各職場の情報を収集します。
それらの情報を基に、「どうしたら新規採用職員が力を発揮できるか」、「どこの部署なら新人でもやれそうな仕事があるか」を考慮しながら配属先を検討しています。

新規採用職員の情報

・採用後の住所
・性別
・実家の住所(親の介護等あるか)
・その他(面接での雰囲気、前職経験の有無)

職場の情報

・職場の雰囲気
・職場の人数の空き数
・職場の仕事内容

自分の希望は通るのか

私の体感ですと、1割希望どおり、9割希望以外の部署になります。
これには理由があります。
新規採用職員が希望する部署というのは、大体みんな同じような部署になります。
都庁で言えば、「オリンピック局」「産業労働局」「総務局」といったあたりになります。
少数の席に対し、たくさんの人が希望したらそれは希望通り配属される人は少なくなります。
逆に、不人気の部署を希望した場合は、希望通り配属される可能性は高くなります。

では、一切希望が通らないのかといいますと、そういうわけではありません。
一応、希望は参考程度には見てくれます。
例えば、「観光系の本庁」を希望していた場合、本庁には配属できないけど、観光系の出先機関に配属しますよといったこともあり得ます。
ですので、配属希望はしっかりと伝えたほうがいいです。

配属先を気にしなくていい理由

前置きが長くなってしまいましたが、本題に入りたいと思います。
私は、新規採用職員時の配属先については、全く気にしなくてもいいと考えています。
事実、管理職と話した際も同じようなことを言っていました。

その理由として、以下の3点があげられます。
・成績の良し悪しは関係ないから
・激務に耐えられそうかで判断されているから
・通勤時間が考慮されているから

それぞれについて解説します。

成績の良し悪しは関係ないから

公務員受験界隈では、「筆記・面接の成績が良いと本庁で花形の部署に配属され、悪いと出先機関に配属される」といった根拠のない噂が出回っています。
実際に私が受験した時もそのような噂がありました。

しかし、試験の成績と配属には関係性がありません。
そもそも筆記試験とたかだか30分程度の面接では、その人の人となりはわかっても、仕事の出来の優劣までは見抜くことはできません。

採用順位はあくまでも相対的なものであって、本当に仕事をできないと思われているなら、そもそも採用されません。
わざわざ仕事をできなそうな人を採用する理由はありません。
内定をもらった瞬間からみな横並びであることは、覚えておきましょう。

なかには、「上位合格者で花形部署に配属されてるじゃん」と思うかたもいらっしゃる方もいるかもしれませんが、それはあくまでも結果論でしかないです。
たまたま、そこに空きがあり新規職員とマッチしていただけであって、これは下位合格者でもあり得る話です。

本庁と出先機関に優劣はない

なかには、本庁配属になった人が「エリートである」、出先機関の人は「出世コースから外れている」といった認識を持っている人がいます。
これは間違いです。
本庁も出先機関もどちらもなくてはならない必要な仕事です。
最初の配属先だけで今後を決めるなんてことはないので安心してください。
むしろ、出先機関の方が現場を知れる分、将来の事を考慮すると良い経験を積めるのかなと個人的には思います。

また、配属される局によっては、新規採用職員は出先で経験をつませるといった方針がある場所もあります。
その場合は、最初の複数年を出先機関で働き、次の異動で本庁にいくといったケースが多くなります。
ですので、「出先機関=仕事できない、期待されていない」といったことは全然ないです。

激務に耐えられそうかで判断されているから

公務員は部署によって、残業の多い少ないの差が激しいです。
基本的には、本庁が忙しく出先機関がまったりといった具合です。
特に花形部署といわれる部署ほど残業量は多くなります。

忙しい部署ですと、新規採用職員でも当然ながら残業をすることになります。
新規採用職員が残業が多く、激務でつぶれてしまっては元も子もないですし、誰も得をしません。
そのため、新規採用職員の配属先については、慎重に決められます。

そこで、面接等の印象や経歴から、残業がある部署でも大丈夫そうだと判断された場合、本庁の忙しい部署に配属される傾向にあります。

忙しい部署に配属される可能性の高い人

・前職経験のある人
・体育会系の人

この2つにつきます。
特に前職経験がある人ほど、本庁配属が多い傾向にあります。
上記に当てはまらず、本庁に配属されるのは、忙しくない部署かそもそも出先機関がない部署になります。

要するに、本庁に配属されたのであれば「ストレス耐性を買われてるんだな」、出先機関に配属されたのであれば「ここで経験を積むことが今後任される業務で必要になるんだな」くらいの認識でいいわけです。

通勤時間が考慮されているから

大体初期の配属地は自宅から1時間多くても1時間以内の勤務地に配属されます。

また、「親が病気を抱えている」「子供が小さい」というような事情がある場合、一人暮らしをしないといけないような立地の勤務地に配属するようなこともありません。

ですので、近くの勤務地が出先機関しかなければ、そこに配属されますし、その逆もしかりです。

まとめ

配属先を気にしなくていい理由

・成績の良し悪しは関係ない
・激務に耐えられそうかで判断されているから
・通勤時間が考慮されているから

新規採用職員の配属先は以上の理由によりあまり気にしなくてよいです。
その人の経歴や人となりをもとに、職場の空きに当てはめているだけにすぎません。
むしろ、配属されてからどういった姿勢で仕事に取り組むかの方が大切です!