【必見】都庁の筆記試験突破に特化した戦略・勉強法

2021年1月15日

都庁に絶対受かりたい
都庁の筆記試験の攻略法を知りたい

そんな方に向けて今回は記事を書いていきます。
都庁の筆記って受かるの難しいというイメージがあるかと思います。
実は、そんなことはなくこれからご紹介する勉強法を実践すると筆記試験通過率は格段と上がります。
実際に、何人か後輩指導をしましたが、もれなく全員都庁に合格しています。

都庁の筆記試験について

行政Ⅰ類B一般方式試験を想定しています。
が、その他の方式でも対策の傾向は変わらないと思います。

筆記試験概要

都庁の筆記試験科目は以下の通りになります。

試験種目形式問題数時間
教養科目多岐選択方式40題2時間10分
専門科目記述式3題2時間
論文記述式1題1時間30分

教養科目

教養科目は、多岐選択方式でマークシートを塗りつぶすタイプになります。
科目ごとの出題数は以下の通りになります。

    分類   科目   出題数   
文章理解現代文
英文
数的処理判断推理4(2)
数的処理4(6)
資料解釈
空間概念
自然科学化学
生物
地学
物理
人文科学日本史or世界史
地理
思想or芸術
社会科学政治、経済、法律、社会、財政など3(4)
社会事情時事問題6(5)
合計40

専門科目

都庁の筆記試験の専門科目は記述式になります。
10題の中から任意の3題を選んで解答します。
決められたテーマについて1000~1500字程度で記述する問題になります。
出題科目は以下の通りになります。

憲法 全10科目のうち
3科目を選択回答
民法
行政法
経済学
政治学
行政学
社会学
財政学
会計学
経営学

教養論文

都庁の教養論文は1題必須解答で、解答時間は1時間30分です。

論文の字数は1000字~1500字程度で、文字数が数えられるようになっている用紙に書きます。
形式は
(1)200字程度で課題を述べ、
(2)「都はどのような取組みをすべきか、自分の考えを述べよ」
となっています。

都庁の筆記試験はどれくらい落ちるのか

都庁の筆記試験の通過率は以下のようになっています。

受験年受験者数合格者数通過率
平成31年度2,276843約37%
平成30年度2,5641,066約42%
平成29年度2,7511,137約41%

ここ最近の傾向ですと、受験者の半分以上が筆記試験で落ちることになります。
さらに、筆記試験を細かく分けますと、年度にもよりますが、
択一で落ちる人と専門記述+教養論文で落ちる人割合は、3~5:1の比率になっています。
このことから、専門記述や教養論文では差がつかなく、択一が重要なことが見えてきます。

都庁の筆記試験突破に向けた戦略

上記で示しました通り、まずは教養科目の択一を中心に勉強していきましょう。
そのうえで、専門記述や教養論文を勉強しましょう。
確実に筆記試験を突破するために、各試験種目毎の得点については、以下を目安にしてください。

試験種目ごとの得点目安

・教養科目(多岐選択方式):7~8割以上
・専門記述:2題完答、1題普通
・教養論文:普通レベル

都庁の筆記試験突破戦略と勉強法

では、それぞれの試験種目ごとに、都庁に特化した勉強法を解説します。

教養科目

戦略

例年、都庁の教養科目の足切りラインは6割前後(24~25点)といわれています。
また、年によっては27点くらいの時もありました。
ですので、確実に1次試験を突破するためには、教養科目で7~8割以上の得点がほしいところです。

そのうえで、どの分野でどのくらいの点をと得点した以下の目安をご紹介します。

分野ごとの得点の目安

・一般知能分野(文章理解・数的処理)の24問中最低18問は正解する
・自然科学の4問中2問は正解する
・人文科学の3問中2問は正解する
・社会科学の3問中2問は正解する
・時事問題の6問中4問は正解する
合計28問正解

勉強法


教養科目については、以下のブログでご紹介しております。

今回は、都庁特化ということでもう少し踏み込んだ話をします。
上記の記事では、捨て科目を作って問題ないと紹介しておりますが、
都庁の試験においては、なるべく捨て科目を作らず、浅く広くやるのがコツです。

数的処理・文章理解

都庁の教養科目は、6割(24問)あり、都庁の合否を左右するといっていい分野になります。
文章理解・数的処理ともに、基礎的な問題が多く難しい問題もそんなに出ることはないので、重点的に勉強しましょう。
最低でも、18問は正解したいところです。

人文科学

まず、日本史・世界史についてですが、都庁の試験では毎年交互に出る傾向があります。
ですので、前年度の試験ででてないほうの科目を勉強しましょう。
まれに、2年続けてとか両方出題する年もありますが、その場合は捨てていいです。

地理は、範囲が狭い上に1問は必ず出題されるので、捨てないようにしましょう。

文学・芸術と思想は1問出題されます。
歴史に比較すると範囲が狭いので、こちらも捨てないようにしましょう。
特に思想は範囲が狭いので、文学・芸術を捨てて思想のみに絞るというのも手段としてあります。

この分野は最低でも2問は正解したいです。

また、上記の記事では、紹介していませんが、
一般知識出るとこチェック」という参考書で知識のインプットすることをお勧めします。

社会科学

こちらの分野は、専門科目と範囲が被っているに問題自体の難易度も低いので絶対得点したい部分です。
基本的には「スーパー過去問ゼミ」かじっくりと学習するのが良いと思います。

自然科学

文系出身者とっては厳しい分野かと思います。
ただ、問題の難易度は決して高いものではありません。

地学と生物は必ず勉強するようにしましょう。
化学と物理については、余裕があれば頻出問題酒でもいいので学習できるとなおよいです。

この分野でも、やはり「一般知識出るとこチェック」という参考書で知識のインプットすることをお勧めします。

時事

都庁の時事は6問出題され、他の自治体に比べ出題数が多いです。
ここでは、最低4問は正解したいです。
時事は参考書選びが非常に重要になります。

王道の「速攻の時事」でも良いのですが、
都庁の時事は傾向がはっきりしているので「東京都・特別区のパーフェクト時事」が圧倒的におススメです。
こちらの参考書を繰り返し読みましょう!

参考としてご紹介していますが、時事については必ず最新版を買いましょう

過去問

全ての科目について、ある程度学習が進んだら都庁の過去問をやりましょう。
というのも、都庁は過去問の焼き増しが本当におおいんです。
大体過去10年分やれば、本番でもそれなりの点数が取れます。
絶対、都庁に受かりたい方は、過去問は必ずやりましょう。

専門記述

科目ごとの難易度

科目難易度
憲法易~やや易
民法普通~やや難
行政法普通
経済学やや易~普通
政治学普通
行政学普通
社会学普通
財政学普通
会計学普通
経営学やや難

戦略

専門記述は自由選択で3題回答になります。
専門記述ではあまり落ちることはないのですが、とはいえ足切りを食らわないように対策は必要です。
3題完答するのが理想ですが、最低でも2題完答1題普通もしくは1題完答2題普通レベルを目指したところです。

選択科目については、多めの科目を勉強するようにしましょう。
例年、地雷科目が数科目あり、全く歯が立たないような論点も出題されます。
よって選択は3科目ですが、4科目〜5科目はやっておくべきでしょう。

選択する科目は上記の図を参考にしてもらえればと思います。
私的のおすすめの科目は、政治学・社会学・行政学といった学系科目と憲法と経済学です。
学系科目をすすめる理由は、これら3科目の範囲がかなり被っている事に加えて、出題されうる論点数も少ないためです。
憲法をおすすめする理由は、論点数は多いのですが、覚えやすいものが多いからです。

勉強する論点数は、メイン科目として3科目を20~30論点、サブ科目として2科目を10~20論点を目安にするといいかもです。

勉強法

勉強法は以下の記事でご紹介していますが、要約すると論点をひたすら暗記しましょう
それで十分です!

教養論文

戦略

教養論文で落ちる人は、相対的に少ないです。
教養論文は狙って高得点を取れるものではないので、足切りを食らわない程度の出来でいいです。
気を付けるポイントは、「文字数は適切か」「論文の構成になっているか」「趣旨がずれていないか」「誤字脱字がないか」です。

勉強法

じょうきの記事で紹介したテキストで勉強すれば十分になります。
ただ、東京都の教養論文は、「東京都において〜」といった問題が出題されやすいため、都の政策について細かく把握しておくのをお勧めです。

都政については、ホームページや東京都長期ビジョンを読み込んでおきましょう。
面接対策や時事対策にもなり一石三鳥です。

まとめ

教養科目が合否を分けるので、なるべく捨て科目を作らず勉強をしましょう。