公務員から経理職へ転職できる?←年齢と経験によって難易度は違う

公務員を辞めて民間企業に転職したい。
経理職が気になるんだけど難しいのかな?

今回はそんなあなたに向けて書いていきます。

公務員になったものの、安定とは裏腹に「やりがいがない」「意外と激務」といったギャップから転職を考えている人は少なくないと思います。

転職を考えている人の中で経理職への転職を考えている人もこの記事をご覧の皆さんには多いでしょう。

そんな中で気になるのが、公務員から経理職へ転職できるのかということですよね。

先に結論を言ってしまいますと公務員からでも経理職への転職は可能です。

ただ人によってその難易度は変わってきます。

そこで今回は、

・【前提】公務員からの転職は多少厳しい
・公務員から経理職への転職ができる3つの理由

・パターン別公務員から経理職への転職難易度

についてご紹介します。

実際に私自身も公務員から転職する際に大手企業の経理職の内定をもらっていますので参考になるかと思います。

【前提】公務員からの転職は多少厳しい

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まず前提ですが、公務員からの転職の場合少し厳しいことがほとんどです。

というのも、

・特別なスキルがない
・官公庁と民間の体質や仕事の差

などがあるからです。

特にスキルの面での不利が目立ち、この部分を理由に不採用なんてこともあります。

関連記事>>>公務員から民間企業はきついの?【公務員からの転職者が語る】

また、経理職を含む事務職への転職は、募集枠も狭いことからしっかり対策しないとかなり厳しいことは念頭に置いた方がいいです。

公務員から経理職への転職ができるたった2つの理由

公務員からの民間企業への転職は基本的に難易度が高いと言われています。

ですが、経理職への転職に関しては公務員からでも転職できる可能性は十分にあります。

というのも以下の理由によります。

①どの企業にも経理職はある
②資格があれば未経験でも転職可能

①どの企業にも経理職はある

公務員からでも経理職へ転職ができる1つ目の理由は「どの企業にも経理職はある」ことです。

当たり前ですが、そもそも企業として活動する限り、日々の経理処理や決算業務を始めとした会社におけるお金の流れを数値化し正確に管理することは必須になってきます。

つまりどんな業態であってもすべての企業に経理職は存在するということです。

そうなると、経理職の求人も自然と多くなります。

その分、公務員からでも経理職へ転職できるチャンスが大きくなります。

実際に転職エージェントに聞きましたが、公務員から経理職に転職してる人は結構いるみたいです。

②資格があれば未経験でも転職できる

公務員から経理職へ転職できる2つ目の理由は「資格があれば未経験でも転職できる」ことです。

経理職は、資格があれば未経験でも転職できることが多いです。

というのも、経理職の需要はあるのに経理をできる人材の供給が追い付いていないといった理由があるから。

実際に経理職の求人を見てみても以下のように資格だけが条件になっていることが多いです。

一方で、実務経験を求めている場合もありますが、資格があれば未経験でも採用されることは多々あります。

実際に私も経理経験はありませんでしたが、簿記2級があったことで「適性がある」との理由で内定をもらった企業が複数社あります。

公務員からの経理職への転職は簿記は何級まで取得したほうが良い?

では、公務員から民間企業の経理職への転職を成功させるために簿記は何級まで取得したらいいのでしょうか?

それは「簿記2級」です。

商工会議所によると、簿記2級は「企業から最も求められる資格の一つ。(中略)企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル」とされています。

つまり簿記2級があれば、企業からしてみても

実務経験はなくとも経理の知識については心配ない
・簿記2級が取れるまで勉強ができるのだから、経理職の適性もあるだろう

と判断されます。

また、近年の難化傾向の影響により、合格率が下がっており合格者も減っていることから、簿記2級の市場価値は上がっています。

このように市場価値の高い簿記2級取得をしていれば、例え公務員からであっても経理職に転職できるチャンスは十分あります。

>>>>未経験の転職に簿記2級が有利な3つの理由

簿記の勉強法等は以下のブログでご紹介されています。

>>>>簿記2級は難しい?勉強法もご紹介

パターン別公務員から経理職への転職難易度と対策

スキル表

公務員から経理職への転職は、その人の年齢や経歴によって難易度は変わってきます。

今回は、以下のパターンについてそれぞれご紹介します。

①20代前半の公務員
②20代後半の公務員
③30代の公務員

20代前半の公務員の経理職への転職難易度

20代前半の公務員からの民間経理職への転職の難易度は、そこまで高くありません。

というのも以下の理由によります。

・企業もスキルがないことを前提に採用している
・まだ公務員の体質に染まり切っておらず、再教育が楽
・長期的に活躍できる可能性が高い
・公務員試験を合格するだけの地頭がある

基本的に企業の中途採用は、「即戦力」を求める傾向にありますが、20代前半であればこれからの伸びしろである「ポテンシャル」を重視して採用する傾向にあります。

これは公務員からの経理職の転職であっても同様で、それゆえ難易度は高くないのです。

そのため、20代前半から経理職への転職したい場合は、すぐに転職活動をするのがおすすめです。

もし、不安であれば簿記2級を取得してから転職活動をするといいです。

20代後半の公務員の経理職への転職難易度

20代後半の場合は、資格の有無や経験によって難易度は変わります。

〇資格なし経理財務経験なし⇒難易度高
〇資格あり経理財務経験なし⇒難易度中
〇資格あり経理財務経験あり⇒難易度低

20代後半になると、ポテンシャルを重視して採用してくれる企業も多いですが、職務経験も若干求められるようになってきます。

そのため、資格なしかつ経理財務経験がないとかなり難易度は高くなってしまいます。

ただ、職務経験に関しては完全に配属の運になりますので、その分資格で知識や適性があることを証明する必要があり、転職前に最低でも簿記2級を取得しておくことが必要です。

ですので、20代後半の公務員から民間経理職に転職したい場合は、簿記2級を取得してから転職活動を始めることをお勧めします。

30代以降の公務員の経理職への転職難易度

30代の転職なると即戦力採用の面がかなり強くなってきます。

そのため、経理や財務の経験がないと基本的に公務員から軽離職への転職はかなり難しいです。

ですが、経理職は資格があれば職務経験をカバーできることがあります。

そのため、30代以降の公務員で経理関連の職務経験がない人は、簿記2級以上の取得が必須になります。

公務員から経理職への転職は転職エージェントを利用したほうが良い

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公務員から民間経理職へ転職したい場合、転職エージェントを利用するのがおすすめです。

というのも、1人で転職活動をするには限界があるから。

転職活動では以下のようなことをする必要があります。

〇自己分析
〇職務経歴の棚卸
〇応募書類の作成
〇求人の選定
〇求人への応募
〇面接対策
〇面接日の日程調整
〇内定後の交渉

正直これをすべて1人で行うのには限界があります。

働いているならなおさらです。

この点、転職エージェントではこれらをすべて無料でサポートしてくれます。

中でも、公務員こそ転職エージェントを利用すべき理由は次の4点です。

・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集

・公務員の支援の実績が豊富

①求人の選定

自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。

また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。

せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。

そうなると、公務員から転職したことを100%後悔することになります。

この点、転職エージェントでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。

また、転職エージェントが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。

というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、

ですので、転職エージェントでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。

そのため、転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。

②志望動機などのブラッシュアップ

転職エージェントでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます

そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。

また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。

情報収集

転職エージェントは、情報収集の面においても非常に役立ちます

というのも転職エージェントでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。

そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。

また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。

そのため、自分1人でや転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます

④公務員の支援の実績が豊富

転職エージェントでは、今まで数多くの公務員の転職を支援しています。

そのため、公務員からの転職を成功させるノウハウや経験が蓄積されています。

これらは結構貴重で、自分一人で進めていては決して手に入らない情報です。

事実、私の周りで公務員から転職をした人のほとんどは転職エージェントを利用していました。

まあ、転職エージェントを利用している人ほど次の仕事が決まるのが早かったです。

無料で利用できるので、話をだけ聞くだけでも価値はあります。

公務員から民間経理職への転職におすすめの転職エージェント

公務員から民間経理職へ転職したい人におすすめの転職エージェントは以下の2つです。

①マイナビエージェント
②DODA

この2つはどちらも経理職の求人が多く、公務員からの転職であっても親身にサポートしてくれます。
(公務員からの転職の場合、登録自体を拒否されてしまうケースが多々あります。)

実際に私もこの2つを利用しており、どちらにおいても経理職での内定をもらうことができました。

公務員から民間経理職への転職におすすめの転職エージェントマイナビAGENT 

出展:マイナビエージェント

マイナビエージェント をおすすめするポイントは以下の3点です。
特に20代で転職を考えている方は、登録をおすすめします。

・第2新卒の転職に強い
・中小企業の求人に強い
・20代転職者のノウハウがある

特徴①第2新卒の転職に強い

マイナビエージェント は、第二新卒や既卒、20代の転職者が特に利用しやすい転職エージェントになります。

といいますのも、他の転職エージェントに比べ第二新卒などの20代向けの求人を多く保有しているからです。

一般の転職サイトでは募集していない「若手向け」の求人を多く取り扱っているため、ほかのエージェントでは紹介してもらいにくい方でも求人を多数紹介してもらうことができます。

特徴②中小企業の求人に強い

マイナビエージェント では、ポテンシャルのある若手人材を獲得しようとしている中小企業の求人案件が多めです。

そのため、仮に経歴やスキル自体に自信がない方であっても、待遇の良く長く働ける正社員の求人を探せる確率が高くなります。

マイナビエージェント は、他の転職エージェントに比べて求人数は少ないです。
しかし、第二新卒向けの転職エージェントとしては、他の転職エージェントに引けをとりません。

特徴③20代転職者のノウハウがある

上記で説明しましたように、マイナビエージェントは特に20代向けの求人を取り扱っています。
そのため、20代の転職者の悩みをよく理解しています
そういった悩みを理解した上で、転職のサポートをしてもらえる点に特徴があります。

転職活動自体に不安を抱えている20代の方であれば、登録しておくべきです。

無料登録はこちらから>>>>マイナビエージェント

公務員から民間経理職への転職におすすめの転職エージェントDODA

出展:Doda

DODAをおすすめするポイントして以下の3点があります。

・転職サイトと転職エージェントが一体化している
・職務経歴書が簡単に作れる
・求人数が多い

特徴①転職サイトと転職エージェントが一体化している

通常は、運営会社が同じでも、転職サイトと転職エージェントは別々になっていることが多いです。

しかしDODAはサイトとエージェントが一体化しているので、

・エージェントから紹介してもらえる
・自分で求人を探すことができる

といった特徴があります。

そのため、エージェントに求人を紹介してもらいつつ、自分で気になる求人を探すことが1つのサイト内で完結することができます

また、DODAには「スカウトサービス」という機能もあり、あなたに興味を持った企業がオファーを送ってくれます。

DODAでは、1つのサイト内で上記のことができるため、手間なく、かつ広い視野で転職活動をすることができます。

特徴②職務経歴書が簡単に作れる

はじめて転職活動を始める際に、苦労するのが職務経歴書の作成になります。

この点、DODAには「レジュメビルダー」という職務経歴書作成ツールがあり、画面したがって入力するだけで簡単に職務経歴書を作成することができます

特徴③求人数が多い

DODAはリクルートエージェントに次いで2番目に保有求人数が多いです。

また、非公開求人数が約8割を占めており、条件がよくライバルの少ない求人が見つかる可能性が高いです。

そのため、求人をたくさん紹介してほしい、幅広く求人をみたい方は、登録することをおすすめします。

無料登録はこちらから>>>>doda

まとめ

今回は公務員から民間の経理職へ転職できるかについて御紹介しました。

ポイントをおさらいすると以下の通りです。

①どの企業にも経理職はある
②資格があれば未経験でも転職可能

といった理由から多職種に比べて転職しやすい

〇20代前半の公務員は、資格や職務経験の有無にかかわらず経理職に転職しやすい
〇20代後半の公務員は、資格があれば経理職に転職しやすい
〇30代以降の公務員は、資格は経理職に転職したい場合必須

公務員から経理職への転職は決して簡単なものではありませんが、やりがいやライフワークバランスを考えるとおすすめです。

今回は以上です。