公務員から民間企業はきついの?【公務員からの転職者が語る】
公務員から民間企業への転職を考えているけど、よくきついって聞く。
具体的に何がきついの?
今回は、そんなあなたに向けて書いていきます。
公務員から民間企業への転職を考えている時、よく「きつい」って言葉を聞いたことがあると思います。
でも、具体的に何がきついのかわからないですよね?
そこで、今回は
・公務員から民間企業はきついといわれている2つ場面
・公務員から民間企業への転職がきつい
・民間企業に入社してからもきつい
・対策を知っていればきついは感じない
を軸にご紹介していきたいと思います。
これを読めば、あなたの転職判断の参考になります。
目次
公務員から民間企業はきついの?
「公務員から民間企業はきつい」とよく言われています。
これは事実です。
公務員から民間企業に転職をしたい場合、「転職前」「転職後」のそれぞれの場面できついと感じる場面に必ずと言っても遭遇します。
というのも、詳しくは後述しますが「公務員としての経歴」や「公務員と民間企業と違い」に原因があるからです。
実際に私自身も「きつい」と感じる場面はありました。
その点を踏まえて、それぞれの場面できついと感じることを解説していきます。
①公務員から民間企業への転職がきつい
公務員から民間企業がきつい場面の1つとして「転職」そのものがきついことがあげられます。
ほとんどの人が、ここでつまずくことが多いです。
ではなんで「転職」そのものがきついのでしょうか。
それは「公務員は転職市場では不利」だからです。
公務員は転職市場で不利
1つ目は、「公務員は転職市場で不利」なことです。
というのも、公務員としての経歴だけでは必要としてくれる会社が少ないからです。
一般的に、民間企業の中途採用では「即戦力」の人材を求めています。
一方で公務員は、
・民間で活かせるスキルがない
・資格も持っていないことがほとんど
・利益追求の経験がない
といった特徴があります。
つまり、公務員は転職市場において「魅力的ではない人材」なのです。
そのため、民間企業への転職は全くできないわけではないですが難しく、きついと感じることが多いのです。
関連記事:公務員から民間への転職は難しいのか?【内定はもらえます!】
②公務員は民間企業へ入社してからもきつい
公務員は民間企業へ転職後もきついと感じることが多いです。
というのも、以下の理由によります。
・スピード感についていけない
・ノルマがある
・最初のうちは年収が下がる
スピード感についていけない
1つ目は「スピード感についていけない」ことです。
これは、公務員と民間企業の仕事の性質と進め方の違いに原因があります。
公務員では、公益性が大事で何かを始めるにしてもかなり慎重に何度も庁内で調整を重ねたり、前例や根拠条例を調べたりするなどで、非常に時間がかかることがほとんどです。
一方で民間企業では、「利益」が最優先のためそんなのんびり構えてられません。
そのため、意思決定の速さもそうですが、とりあえずやってみることが求められます。
いうなれば「走りながら考える」ことが民間企業では一般的です。
このギャップの違いに、ついていけずキツいと感じる人も多いようです。
ノルマがある
2つ目は、「ノルマがある」ことです。
公務員では、どんな部署どんな担当に配属されようとノルマはなく、どんなに仕事ができなくても給料は安定的にもらえすよね。
一方で、民間ですと企業や職種にもよりますが「ノルマ」があります。
このノルマは、結構しんどいものです。
ノルマが達成できないと、上司からのプレッシャーであったり長時間労働といったことが起こりえます。
そのため、精神的にも体力的にもきつくなることがあります。
加えて、ノルマを達成できないと昇給やボーナスといった給料の面でもきつくなることも少なくありません。
最初のうちは年収が下がる
3つ目は、「最初のうちは給料が下がる」ことです。
公務員は決して高くはないですが、それなりの給料をもらうことができます。
しかし、公務員から民間企業へ転職する場合、給料がガクッと下がることが多いです。
これは、公務員から転職する以上避けられないものです。
数年で上がるとはいえ、一時的に生活水準を下げないといけない場合もあり、きついと感じることがあるようです。
ちなみに私は公務員時代2回ほど転職活動をしていましたが、その際の実際の年収と提示額は次の通りでした。
公務員時代の年収 | 内定先の提示額 | |
1回目 | 400万 | 経理職:300万 IT企業:250万 |
2回目 | 500万 | 経理職:450万 IT企業:400万 |
友人 | 600万 | WEB企業:450万 |
公務員から民間はきついが対策すればきつくなくなる!
これまでご紹介してきましたとおり公務員から民間は2つの場面できついです。
しかし、対策さえすればそこまできついとは感じることがなくなります。
具体的な対策としては次の3つです。
①スキルを身につける
②転職理由をはっきりさせる
③転職エージェントを利用する
きついをなくす対策①スキルを身につける
1つ目のポイントは「スキルを身につける」ことです。
これは、転職前後どちらにも有効です。
たとえば、転職前にスキルを身につけてしまえば公務員からの転職も容易です。
というのも、スキルがあればその仕事で活躍できるほどの能力があることを証明できるからです。
詳しくは以下の記事でご紹介しています。
関連記事:公務員から転職したいのなら資格よりスキルを習得が近道!
一方で、転職後においては「年収を維持」「仕事へスムーズに入ることができる」などのメリットがあります。
公務員から民間企業へ転職したときに年収が落ちるのは「スキルや経験がない」ことが原因です。
そのため、スキルを身につけてしまえば多少は下がるもののそこまで大きく年収が落ちることはありません。
また、その仕事に対するスキルや知識がある分新しい仕事に対してもスムーズにフィットすることができます。
ですので、転職活動を始める前にスキルを身につけることをお勧めします。
どんなスキルを身につけるといい?
では、具体的にどんなスキルを身につければいいのか。
それは自分が行きたいと思う業界や職種に必要なスキルです。
例えば、以下の感じです。
・外資系企業→TOEIC
・経理職→簿記
・エンジニア→プログラミング
・WEBデザイナー→WEBデザイン
・WEBマーケター→WEBマーケティング
とはいえ、まだ具体的に決まってない人もいるかと思います。
そんな人はIT系のスキルをおすすめします。
関連記事:公務員から転職するならIT業界一択!3つの理由と転職成功の秘訣を紹介します。
きついをなくす対策②転職理由をはっきりさせる
2つ目のポイントは「転職理由をはっきりさせる」ことです。
というのも、民間企業がきついと感じる人のほとんどが転職理由があいまいなまま転職してしまっているから。
転職理由がはっきりしていないと、何を求めて転職するのか軸がはっきりしないため間違った企業に入社してしまうことがあります。
そのため、思っていたのと違く「きつい」と感じるようになります。
例えば、安定やプライベートを充実させたい人が、激務な企業に転職してしまうことも結構多いです。
そのため、「転職理由をはっきりさせる」ことは大切です。
関連記事:【公務員からの転職】転職理由が明確になれば転職成功への大きな一歩です
きついをなくす対策③転職エージェントを利用する
3つ目のポイントは「転職エージェント」を利用することです。
正直、転職市場で不利な立場にある公務員が1人で転職活動をするのには限界がありますし、非常にきついです。
そのため、転職のプロに頼るのが1番です。
無料で利用できるので登録して損はないです。
そもそも、転職エージェントを利用するメリットして次の4つがあります。
・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集
・公務員の支援の実績が豊富
①求人の選定
自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。
また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。
せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。
この点、転職エージェントでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。
また、転職エージェントが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。
というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、
ですので、転職エージェントでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。
そのため、転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。
②志望動機などのブラッシュアップ
転職エージェントでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます。
そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。
また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。
③情報収集
転職エージェントは、情報収集の面においても非常に役立ちます。
というのも転職エージェントでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。
そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。
また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。
そのため、自分1人でや転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます。
④公務員の支援の実績が豊富
転職エージェントでは、今まで数多くの公務員の転職を支援しています。
そのため、公務員からの転職を成功させるノウハウや経験が蓄積されています。
これらは結構貴重で、自分一人で進めていては決して手に入らない情報です。
事実、私の周りで公務員から転職をした人のほとんどは転職エージェントを利用していました。
まあ、転職エージェントを利用している人ほど次の仕事が決まるのが早かったです。
無料で利用できるので、話をだけ聞くだけでも価値はあります。
おすすめの転職エージェントを知りたい!
おすすめの転職エージェントについては以下の記事でご紹介しています。
7社利用したからわかる!公務員が登録するべき転職エージェント
まとめ
公務員から民間企業はきついといわれています。
おさらいすると以下の理由によります。
〇転職前
・転職市場で不利な立場
〇転職後
・スピード感についていけない
・ノルマがある
・最初のうちは年収が低い
とはいえ、しっかり対策することである程度きつさは軽減することができます。
①スキルを身につける
②転職理由をはっきりさせる
③転職エージェントを利用する