公務員に向いている人向いていない人【元職員が解説します】

2021年1月15日

公務員目指しているけど、向いてるのかな?

公務員に向いている人向いていない人の特徴をしりたいな。

公務員は魅力的な職業なこともあり、人気な職種になっています。

ただ、いくら魅力的な職業といっても不向きな職についてしまうと、ストレスなどから短期離職にもつながってしまいます。

今回は、元公務員の立場から、公務員に向いている人向いていない人特徴を解説します。
皆さんの判断材料の1つになればと思います。

今回の記事の内容

・公務員に向いている人
・公務員に向いていない人
・公務員に向いていない人は、公務員は諦めたほうがいいのか

公務員に向いている人の特徴

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公務員に向いている人の特徴①コミュニケーション能力がある人

コミュニケーション能力のある人は公務員に向いています。

というのも公務員の仕事では、対外的には住民と接する機会が多く、内部的にも上司・幹部への説明や他部署との調整の機会が多いです。

そのため、コミュニケーション能力がなくわかりやすく簡潔な説明ができないと、住民からのクレームにもつながりかねません。
また、上司への説明の際も意図がうまく伝わらなかったり、相手の求めていることが分からなかったりと苦労するかと思います。

人と接する機会が多いため、コミュニケーション能力がある人ほど公務員に向いています。

公務員に向いている人の特徴②穏やかな性格の人

公務員は部署異動が頻繁にある職業です。
部署が変わるともちろん仕事内容も変わってきます。
前任からの引き継ぎはあるのですが、それでも周りの職員に教わりながら仕事を進めることになります。
時には、ベテラン職員が新人職員に教わることだってあります。

そのため、穏やかで上司や周りの人ととうまく関係を作りながら仕事を覚えていける人が向いています。
反対に、プライドが高く人に仕事を教わることに抵抗のある人・苦手な人は公務員に向いていないといえます。

また、住民と接する際は、態度の大きい人やクレーム気質の人の対応をすることもあります。
そのような場合でも、落ち着いて丁寧に対応できる人の方が向いています。

公務員に向いている人の特徴③地道に仕事ができる人

公務員の仕事は、華やかなものはあまりなく、起案文書の作成や資料作成など地味なものが多いです。
ほとんどの仕事が、日々同じ業務を行うルーティンワークになります。

そのため、何か新しいことを始めたい人よりも、目の前の仕事を淡々と地道にできる人の方が適しています

公務員に向いている人の特徴④まわりに合わせられる人

どの職業もそうですが、特に公務員は周りに合わせられる人が向いているといえます。

公務員の仕事は、同じ担当の職員同士はもちろんのこと、他の部署や業者、住民などさまざまな人と連携をしていきます。

つまり、公務員の仕事は多くの人と一緒に連携して進めていくことになります。

そんな中で、仕事をスムーズに進めるためには、周りと歩幅を合わせる必要があります。

そのため、期限やルールを守ったり、周りを助けたり、常に周り意識しながら仕事に取り組める人が求められます。

公務員に向いている人の特徴⑤やりたいことがない人

良くも悪くもやりたいことが無い人は公務員が向いていると思います。

理由としては、以下の2点です。

・さまざまな仕事を経験する機会があるから。
・安定していてワークライフバランスが充実しているから。

公務員の仕事は、異動は転職と同じといわれるほど仕事内容が変わります。

そのため、やりたい仕事がなく明確なビジョンがない方こそ、さまざまな仕事を経験する機会がある公務員井向いています。
多くの仕事を経験する中で自分に合う仕事を見つけることができるかもしれません。

また、特にやりたいことがない人は、仕事内容より福利厚生など仕事面以外で職業選択をするべきです。
その点、公務員は非常に恵まれていますので、公務員に向いています。

公務員に向いていない人の特徴

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公務員に向いていない人の特徴①たくさん稼ぎたい人

たくさん稼ぎたい人は、公務員に向いていません。

というのも、公務員は年功序列で給料が上がっていきます。
いくら仕事ができようと、周りの同年代とも差がつきづらいです。

また、仮に出世したとしても部長クラスになってやっと1000万超える程度です。

そのため、たくさん稼ぎたい人は、民間企業に就職したほうがいいです。

公務員に向いていない人の特徴②スキルを身に着けたい人

公務員は短期間で、部署異動があります。

そのため、専門性を深めることが難しくスキルが身につきづらいです。

もちろん公務員でも、幅広い知識やPCスキルなど身につくスキルはありますが、それは転職市場で有利になるスキルではなく公務員特有のものになります。

ですので、将来的に転職を考えている人は向いていないかもしれません。

公務員に向いていない人の特徴③協調性のない人

公務員の仕事は、周りの人と協力して進めていくものが多く、1人で仕事をすることはほとんどありません。
そのため、協調性は欠かせないものとなっています。

自分の仕事さえできればいいというわけではなく、周囲と話し合い、協力しながら進めていくことで大切になってきます。

公務員に向いていない人の特徴④新しいことを始めたい人

公務員の仕事は、前例踏襲なことが多いです。

また、変化を好まない職員も多いです。
そのため、古くから残っている非効率な仕事なども存在しています。

個人レベルでできる効率化などは容易にやり方を変えることはできます。
しかし、担当レベル・課レベルのものになるとそうはいきません。
自分一人の判断ではできませんし、関係者も多く基本的に面倒な手続きが多いです。

私自身在職中にやり方を変えようと試みたのですが、取り合ってもらえず断念した思い出があります。

公務員に向いていない人の特徴⑤能力次第でどんどん出世したい人

公務員は年功序列になります。
そのため、いくら有能で仕事がすごいできる人でもある程度の年数勤続しないと昇進できません。

近年は、昇進試験を取り入れる自治体も増えてきてはいますが、それでも受験資格に「5年勤続」などの要件が設けられておりすぐに昇進はできません。
また、昇進試験であっても勤続年数が長い人が優遇される傾向にあり、ストレートで昇進できることは少ないです。

そのため、どんどん出世したい方にとっては向いていないといえます。

向いていない人は公務員はやめたほうがいいのか

では、向いていない人の特徴に当てはまる人は、公務員という選択肢を辞めたほうがいいのか?

結論から言いますと、そんなことはありません。
公務員に向いている、向いていないの特徴に関わらず実際に働いてみなければ分からない面もあります。

公務員に向いてる特徴を持った人が、公務員になったとしても向いていないなと思うこともあります。
反対にコミュニケーション能力がないと思っている人が、公務員で活躍することもあります。

ただ、「たくさん稼ぎたい」「どんどん出世したい」など公務員では実現しない思いを持っている人は確実に民間企業へ就職したほうがいいです。

まとめ

今回ご紹介したそれぞれの特徴は、あくまでも判断材料の1つになります。
ですので、自分が公務員になりたい理由、目的を明確にしたうえで、最後の決め手として参考にしていただければと思います。

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