【公務員試験】独学でも合格できる!ポイントと勉強法

2021年1月15日

「公務員試験は独学でも合格できるの?」
「お金を掛けたくないから、独学で勉強したい」

今回は、そんな悩みに向けて独学でのも合格する方法について解説していきます。

この記事の内容

・独学での勉強に向いている人
・独学で勉強する際のポイント
・独学で合格するための勉強法

ちなみに、この記事を書いている私は、一時期予備校に行ってはおりましたが、ほとんどは独学で勉強していました。
その結果は、

・都庁上位合格
・国税専門官上位合格
・国家一般職(面接辞退)
・国家総合職(面接辞退)

ですので、それなり信用性はあるかと思います。

公務員は独学で合格できるのか

勉強

結論から言いますと、公務員試験は独学でも合格できます

といいますのも、予備校でも独学でもやるべきことは一緒であり、本質は同じだからです。

公務員試験の勉強の本質

①基礎や概念を理解する
②できるようになるまで、問題集を何回も繰り返す

では、予備校と独学で何が違うかというと、「サポートを受けられるか」の違いです。
ですので、独学でも、しっかりと対策をとることで公務員試験に合格することは可能です。

公務員試験に独学で合格するために必要な勉強時間

公務員試験に独学で合格するために必要な勉強時間は、1000~1500時間といわれています。
この時間は、知識ゼロから始めた際に必要な時間です。
また、国家総合職など難関試験に挑む場合は、もっと勉強時間は多くなります。

そのため、必要な勉強時間は人の学力や勉強の進捗、受験先によって異なり、勉強時間には振れ幅が存在する点にまずは留意しましょう。

上記の1000時間は、あくまで目安の時間ですので、多く勉強すればするほど合格の可能性は高まります。

公務員試験の独学はいつ始めればいいのか

では、いつごろから勉強を始めればいいのかといいますと、早ければ早いだけいいです。

よく、「半年で合格」「3カ月で合格」といった記事を見かけますが、正直あまり現実的ではないです。
確かに、できるにはできますが、すごいきついですよ。

私の経験からは、おおよそ1年前から勉強を始めることをおすすめします。

といいますのも、独学では予備校と違い学習スケジュール自分でたてて実行しなくてはいけません。
そのため、学習面やスケジュール面で挫折する機会が多くなります。

よって、初めから長めの勉強時間を見積もっておき、スケジュールに余裕を持たせておきましょう。
そうすることで、学習面やスケジュール面で躓いても余裕をもって軌道修正をすることができます。

公務員試験の独学に向いている人

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公務員試験の独学に向いている人の特徴は下の2点です。

・長期間粘り強く勉強できる人
・管理能力がある人

独学に向いている人①長期間粘り強く勉強できる人

独学は基本的に1人で勉強を進めていくことになります。
そのため、勉強だけでなく孤独とも戦いながら1人で黙々と続けていかなければなりません。

モチベーションをキープするのも大変で、なんども「もうやめたい」と思うこともあります。

また、テレビやスマホなどの誘惑に負けないことも必要になってきます。

そのため、長期間にわたり粘り強く、集中して勉強できる人が独学に向いているといえます。

独学に向いている人②管理能力のある人

独学で勉強する場合、自分で学習スケジュールを立てたり、受験先の試験情報を収集したりする必要があります。

つまり、独学で合格するためには、「勉強計画の作成とその実行」や「情報収集」等を無駄なくおこなう管理能力が必須です。

管理能力がないと、ダラダラと非効率な勉強をしてしまったり、情報がないまま本番に突入して不合格になる可能性が高くなってしまいます。

公務員試験を独学で勉強する際のポイント

公務員試験を独学で勉強する際のポイントは、以下の2点です。

・スケジュールを立てる
・インプットとアウトプットのバランス

スケジュールを立てる

独学での勉強で大切なのは、学習計画を決めて方針を立てることです。

具体的には、各科目について「いつまでにインプットを終わらせ」「いつからアウトプットを開始するか」など、なるべく細かく詳細に決めることがポイントです。
また、週ごとの計画、月ごとの計画を設定することでやるべきことが明確になり勉強を進めやすくなります。

ここで、大切なことは、計画は立てるだけでなく、その後決められた時期に実行することです。
定期的にスケジュールと勉強の進捗具合を見直し、遅れが出ていないかを確認しましょう。

また、学習計画を立てる際の参考として「公務員試験 受かる勉強法 落ちる勉強法」という参考書をおすすめします。
この本のは一貫していて、「合格するために無駄な勉強をせず、如何に効率よくやるか」について書かれており、学習計画の立て方や勉強法など非常に参考になる良本です。

インプットとアウトプットのバランス

公務員試験の勉強のポイントは、インプット(導入本を中心とした知識の習得)とアウトプット(過去問を中心に問題に対する解法の習得)になります。

特にアウトプットを多くこなすことにより、出題の傾向や頻出論点がみえてきます。
また、同時に自分の苦手な分野やどんな間違いをしやすいか分かるようになってきます。

そのため、アウトプットを通して今後勉強の方向性を明確化できるのです。

予備校では、この部分は普段の講義でバランスよく行ってくれますが、独学の場合自分でバランスをとる必要があります。

インプットとアウトプットのバランスをとり、知識や解法の漏れがないようにすることが合格のためのポイントになります。

公務員試験に独学で合格するための勉強法(筆記・多岐選択)

勉強

教養科目の独学勉強法

教養科目は、どの自治体を受験するにしても「数的処理」と「文章理解」の出題数が多いのが特徴です。
また、この2つはどれだけ勉強したかが、点数に反映されやすい科目であり、最も差が付きやすい科目になります。
そのため、学習初期から試験本番まで継続して勉強することが必要なります。

といっても、そんなに難しいものではなく、勉強のポイントとしては以下の2点のみです。

勉強のポイント

・導入本で解法のパターンの暗記
・過去問をひたすら繰り返し解き、解法を定着させる

なお、その他の科目も含めた勉強スケジュールの目安は以下の通りです。
とにかく、学習初期の頃は「数的処理」と「文章理解」を重点的に勉強するようにしましょう。

勉強スケジュールの目安

・学習初期:数的処理+文章理解
・学習中期:数的処理+文章理解+(その他の科目)
・学習後期:数的処理+文章理解+その他の科目+全体の仕上げ

具体的な勉強法とおすすめの参考書については、以下の記事でまとめております。

専門科目の独学勉強法

専門科目は、どの自治体の試験でも、共通して「憲法」「民法」「行政法」「ミクロ経済学」「マクロ経済学」の5科目が出題数が多く配点が大きいです。
そのため、非常に重要になっています。

まずは、この5科目を中心に勉強していきましょう。

勉強のポイント

・導入本を読んで、基礎や概念を理解する。
・問題集を繰り返し解く(特に間違えたところを中心に)

なお、その他の科目も含めた勉強スケジュールの目安は以下の通りです。
まずは、学習初期の頃は「憲法」「民法」「行政法」「ミクロ経済学」「マクロ経済学」を重点的に勉強するようにしましょう。

勉強スケジュールの目安

・学習初期:憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ
・学習中期:憲法・民法・行政法・ミクロ・マクロ+その他の科目
・学習後期:全体の仕上げ

具体的な勉強法とおすすめの参考書については、以下の記事でまとめております。

公務員試験に独学で合格するための勉強法(論文)

論文と聞くと身構えてしまう方がいるかもしれませんが、そこまで難しいものではなく独学でも十分対策できます。
というのも、公務員試験の論文は、適切な文章構成で論理的にかければ、それだけで十分だからです。

論文の文章構成のポイント

・序論(定義・背景・問題的・結論の明示)
・本論(論拠の説明・具体的展開)
・結論(結論の再明示・意見・見解・まとめ等)

上記の体裁を取り、テーマに関する正しい知識を書くことができれば合格できます。

次に、勉強法ですが、主なステップは以下の3点です。

ステップ1:論文の書き方を覚える
ステップ2:テーマの収集
ステップ3:実際に書いてみる

それぞれのステップは、市販の参考書で十分対策できます。

詳しくは以下の記事でご紹介しています。

【対策必須】公務員試験の教養論文

公務員試験に合格するための面接対策

無事に筆記試験を突破した後に、鬼門となるのが面接になります。
独学の際、面接対策が1番難しいし不安になると思います。

とはいえ、こちらも対策を十分講じれば、大丈夫ですのでご安心ください。

面接対策のステップとしては、以下の3点になります。

ステップ1:自己分析
ステップ2:受験する自治体の研究
ステップ3:面接シートの記入
ステップ4:想定問答作成
ステップ5:模擬面接

ステップ1:自己分析

自己分析は、面接対策の基礎となってきます。
ここがおろそかになってしまうと、面接に失敗する可能性は高くなります。

自己分析の基本は、これまでの経験を棚卸することです。
「これまでどんな経験をしてそこから何を学んだ」
「それらの経験を通して培った強みは何か」
といった感じです。

自己分析は参考書を利用しなくてもできますが、やり方が分からない方の為に1冊おすすめの参考書をご紹介します。

こちらの本は、公務員に特化したものではありませんが、本の内容は「メモを通した自己分析の方法」と簡単に自己分析ができるので、おすすめです。

そしてこの本の最大の特徴は、巻末に「自己分析1000問」というとんでもない付録が付いていることです。
これだけやれば、自己分析は完璧になります。

ステップ2:受験する自治体の研究

このステップは、志望動機を考えるうえで大事になります。
このステップでやることは、単純です。
受験する先にどういう部署があり、どういった政策を行っているか、どういった人物を求めているかを調べるだけです。
そのうえで、このステップでは、「自分はなぜその自治体を志望するのか」「そこでやりたいことは何か」をふわっとでもいいので考えておきましょう。

ステップ3:面接シートの記入

これまでのステップを踏まえ、面接シートを作成していきます。
上記のステップをしっかりやれば、自分の考えはだいぶ整理できているかと思います。
あとは、それを面接シートに落とし込んでいく作業になります。

面接シートを作成する際には、「現職人事が書いた「自己PR・志望動機・提出書類」の本」を使用することをおすすめします。
この本は、現職公務員の人事が書いている本であり、ES(エントリーシート)で面接官に正しくアピールする方法がわかります。

ステップ4:想定問答作成

公務員試験の面接には、聞かれやすい質問があります。
また、答えに困るような質問をされることも稀です。

また、聞かれる内容にはパターンがあるため、そのパターンさえ押さえてしまえば、本番で頭が真っ白になったりすることはありません。

おおよそ50個くらい想定問答を作成すれば、まず間違いないと思います。
想定問答を作成する際に、おすすめのテキストは「成功する!公務員の面接採用試験」になります。

この本は、公務員の面接で実際に聞かれやすいことをQ&Aにしてまとめたもので、良い答え方よ悪い答え方を学ぶことができます。

ステップ5:模擬面接

これまでのステップで一番大事なのが、「模擬面接」です。

いくら本を読んだり、想定問答集をつくったりしても、それを実践で活かせないと何の意味もありません。
面接力を伸ばすには、やっぱり本番を想定した模擬面接をしないと伸びません。

模擬面接は、大学の就職課やハローワークなどでやってくれますので、最低3回はやりましょう!

まとめ

公務員試験は、独学でもしっかり対策すれば、合格することは可能です。
この記事を見て、自分には独学は向いていないと感じたら、予備校に通うことも検討したほうがいいかと思います。

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