【独自に順位付け】公務員のメリット・デメリット

2021年1月15日

「公務員として働くメリットって何だろう?」
「逆にデメリットとして何があるんだろう?」

そういった疑問に対して、今回は私が公務員として働いた経験から実体験を基に、公務員としてのメリットデメリットについて、独断と偏見で5個ずつ順位付けしました。
皆さんの参考になればと思います。

公務員のメリット

メリット1位:収入が安定している

公務員の最大魅力は何といっても、これですね!

公務員の給料は、民間企業と違って税金から出されるものなので、ある年だけ急激に少なくなるということはありません。(税金がなくなることって、おそらくありませんからね。)

ボーナスについても、夏と冬に2回必ずもらえます。

また、公務員は年功序列が根付いているため、勤続年数や役職に応じて段階的に給料が上がっていきます。

この点においても、将来設計が立てやすいというメリットにもつながってきます。

私が、都庁で働いていた際の実際の給料はまた別の機会に伝えられればと思います。


メリット2位:ワークライフバランスが取りやすい

ワークライフバランスの充実も何といっても公務員の魅力のうちの1つです!

前回の記事でも書かしていただきましたが、4月に入庁であっても1年目から有給休暇を15日分もらえます。

民間であれば、10日前後の所が多いのではないでしょうか?
場所によっては多少の差はあるかもしれませんが、この有給休暇は20日まで持ち越すことができ、最大で40日まで貯めることができます。
(余談ですが、私は退職するとき40日一気に消化してから辞めました笑)

また、有給休暇とは別に、夏季休暇5日や年末年始休暇などがあり、非常にライフの部分が充実しています

とはいえ、働く中で心身の病気で休職せざるえない状況になることもあるでしょう。
そんな時でも、90日まで給料が満額もらえながら、治療に専念できる病気休職があります。
90日以降でも自治体によりますが1年間は給料をある程度保障してくれるところが多いです。

他にも育児休暇(復職サポートも充実!)をはじめとして各種休暇制度が一通り整備されていて、非常に恵まれていると思います。

また、勤務時間についても自分の仕事が終われば帰れるところが多く、上司が帰るまで帰れないということはないです。


メリット3位:社会的信用度の高さ!

公務員は身分保障がとても厚く、国や自治体から保障されているため、公務員に対する信用度はとても高いものになります。

具体的は、周りの同世代の友人とかに比べ、早い段階で信用を勝ち取れます。
例えば、住宅ローンやクレジットカードを申し込む際など社会的信用が求められるものについて、公務員が断られることは稀です。


メリット4位:住居の変更を伴う場所への転勤がない

※地方公務員の場合に限ります。

地方公務員として、都道府県や区市町村に採用された場合、住居の変更を伴う転勤はほとんどありません。
なぜなら、異動の範囲が採用された都道府県・区市町村の範囲に限られるからです。
※面積の広い北海道や離島を持っている東京都の場合は例外もあります。

そのため、マイホームを持ったり、同じ土地でずっと暮らしていきたいと思っている人にとっては、将来設計が立てやすいものとなっています。


メリット5位:モテやすい!かも?

世間に給与が高く、福利厚生が充実していることが浸透している公務員は、合コンに参加した際に異性から好印象を持ってもらえることは少なくありません。

また、公務員には、男女ともに穏やかで誠実・堅実な人が多いため、職場内恋愛が多いのも事実です。

マッチングアプリとかでも人気らしいですよ~(友人談)


公務員のデメリット

デメリット1位:若手時の給料が低い

公務員の給与制度は、成績主義や実力を勘案した制度を取り入れつつあるも、まだまだ年功序列が強く若いうちはなかなか給料は上がりません。
同時期に民間に入社した友人たちよりもらえる給料が低いのは確実だろう。

初任給は額面で、基本給は大体19万前後で、そこに地域手当が乗ってきて21万とかそんなイメージになります。
※地域手当・・・都市部など物価の高い一定の地域に勤務する従業員に対して支給される手当のことです。

また、公務員は、成果主義の面が薄いため、優秀で仕事で成果を出した人とそこそこで働いている人両者の間で毎年の昇給幅は、ほとんど変わらりません。
変わっても月1~2000円程度の差です。
もちろん優秀な人は昇進することで給料を上げることはできます。
ただ、この昇進のためには試験があり、この試験を受ける条件に勤続5年以上などがあり、結局若いうちはほとんどの人が給料横並びになるんです。


デメリット2位:古き悪き組織体制

何度もお話ししていますように、公務員の世界は完全な年功序列であり、何をするのにも上司の許可が必要になります。
縦関係がはっきりしており、いくら気に食わない点があっても上司に従う部下=良い部下という縮図ができており、若手から新たなことを始めるのはもってのほか、自分の意見を表現をすることさえ難しい場面は多々あります。
私も公務員として働いてた時期は、最初の頃は間違っている部分について上司に食い下がっていましたが、意見が全く通らないのを実感してから、意見を言うのを辞めました。              
※ちなみに後から知ったのですが、「上司に指示に従う」旨の決まりが法律によって決まっているそうです。

この点については、上司に言われたことを忠実にこなしたいという方にとっては、メリットかもしれませんが、バリバリに働きたいって方にとってはデメリットであるかもしれません。

デメリット3位:意外な落とし穴?残業さん

皆さんは公務員といえば定時に帰れるというイメージがあるでしょうか?
確かにそういった部署が多いのも事実です。
しかし中には、残業が多く毎日終電まで仕事をしなくてはならない部署もあります。

私が働いていた都庁で言うと、全庁の平均残業時間は月13.5時間になります。
この時間をみて皆さんはどう思いましたでしょうか?
やっぱりホワイトじゃん。そう思ったことでしょう。
ただこの平均残業時間は、出先も含めた数字になります。
出先は基本的に残業はなく、部署数も多いです。

ということは、本庁に限った際の平均残業時間はもっと多くなるということです。
事実本庁配属になった2年間の月あたりの平均残業時間は60時間です。


デメリット4位:異動の多さ

異動の多さに関しては、メリットと受け取る人がいるかもしれませんが、私にとってはデメリットしかありませんでした。
なぜなら以下の2点が私にとっては苦痛だったからです。

異動のスパンが短すぎる。

公務員は通常2~3年で異動があります。
公務員の仕事はとても幅広く、税を扱う部署から自治体の政策の舵取をする中枢の仕事まであります。
また、部署が違えば雰囲気も全く違います。
これが、何を意味するかというと、異動先でも異動前と同じような環境で同じような仕事をできる可能性が低い!
つまり異動のたびに新しい会社に入社したみたいな感覚になります。
異動前の知識なんか役立たないなんてことも多々あります。
事実、私も新人の頃は経理担当をしていたのですが、異動先では観光企画担当、更には兼務で新しい補助金制度の立ち上げに携わり新人で配属された部署の知識なんて1㎜も役立ちませんでした。

異動ガチャが運命の分かれ道

公務員は通常、毎年4月に定期異動があります。

公務員には一定の確立で、やばい部署やばい上司がいる担当があるんですね。
それまで、人間関係が良く定時で帰ることができていても、次の日からは、残業がすごいある部署、パワハラ気質のある上司の下で働く可能性があります。
優秀だった同期がこういった部署に異動になり、休職を余儀なくされ退職するまでになったこともあります。延々とこういった部署に配属される可能性だってあります。
ただ、こればっかりは配属されないことを祈るしか手はありません。
すべては、人事の思惑次第なのです、、、


デメリット5位:スキルが身につかない

これは、第4位の「異動が多い」にも関連してくるお話です。

公務員はその異動の多さから、1つの仕事を長時間続けることが難しく専門的な知識やスキルを身に着けることが難しいのです。                                          また、民間の企業と違い利益追求の経験はできないので、公務員の仕事に物足りなく、いざ転職しようとなった際に強みとなる部分は身につかないことは覚悟しておいてください。

身につくとしたら、根回しや上司への忖度など、庁内でしか通用しない力のみです。            ※あくまでスキル面の話であり、だからといって公務員の仕事に魅力がないってことではないですよ。


まとめ

今回は、公務員のメリット・デメリットについて、勝手にランク付けしてみました。
完全に独断と偏見ですので、メリットがデメリットに感じたり、デメリットがメリットになったりと人によっては感じ方は違うと思いますので、あくまで私の場合はということで皆さんの参考になればと思います。