【必見】公務員試験の専門記述について
「受験する自治体で専門記述が出題されるんだけど、どうやって勉強したらいいの?」
「公務員試験の専門記述は、独学でできるのかな」
おはようございます。
今回は、公務員試験で多岐選択方式とは違い、記述方式で出題される専門記述について書いていきたいと思います。
目次
公務員試験の専門記述試験とは?
公務員試験の専門記述は、その名のとおり記述式で実施されます。
憲法をはじめとした複数の科目の中から決めれられた題数を自由に選択して回答します。
1題につき解答を750~800字程度(※自治体によります。)の文章にまとめるというものです。
例:憲法「日本における二院制の存在意義について述べた上で、衆議院の優越について説明せよ。」
また、記述式で出題される、教養論文との違いは、知識がないと回答できない点です。
教養論文であれば、他のテーマから代用できる部分もありますので、最悪何とかなりますが、専門記述はそうはいきません。
ピンポイントでの知識が必要となります。
とはいえ、対策法は簡単なのでご紹介したいと思います。
専門記述が出題される自治体例
自治体 | 出題形式 |
国家総合職(法律区分) | 次の5科目から3科目選択 憲法、行政法、民法、国際法、公共政策② ※公共政策からは1題のみ選択可。 |
国家総合職(経済区分) | 必須問題1題 経済理論 選択問題2題 次の3科目から2科目選択 財政学、経済政策、公共政策② ※公共政策からは1題のみ選択可。 |
国家総合職(政治・国際区分) | 選択問題3題 次の6科目から3科目選択 政治学、行政学、憲法、国際関係②、国際法、公共政策② ※国際関係又は公共政策を含む選択をする場合にあっては、 2科目又は3科目 |
東京都 | 憲法、行政法、民法、経済学、財政学、政治学、行政学、社会学、会計学、経営学の計10科目から、3科目を選択。 |
国税専門官 | 憲法、民法、経済学、会計学、社会学の5科目から1科目選択 |
裁判所事務官 | 法律 |
以上のように、裁判所以外は、複数科目から3題選んで記述するといったタイプが多くなります。
予備校か独学か
正直言います。
専門記述に関しては、予備校を活用したほうが良いと思います。
その理由としては2つあります。
①専門記述を扱っているテキストが少ない。
②過去の傾向から出やすいテーマを教えてくれる。
まず、「①専門記述を扱っているテキストが少ない」についてですが、
たしかに、市販のテキストもあるにはあるんです。
ただ、全科目網羅しているかというと、そうでもないんです。
予備校のテキストであれば、全科目網羅してあります。
次に「②過去の傾向から出やすいテーマを教えてくれる」についてですが、
専門記で出題されるテーマは、自治体ごとに「直近2~3年で出題されたものは出にくい」「○年くらいのスパンでこのテーマがでている」といった特徴があったりします。
予備校であれば、プロですので、この辺はしっかり、研究して傾向・出やすいテーマを教えてくれます。
専門記述についても出題される論点は絞られますが、それでもすべてを網羅的に覚えるのはとても苦労します。
ですので、予備校で教えてもらったほうが学習範囲が絞れて効率よく勉強できるのです。
それでも、独学したいという方に
予備校は通いたくない。独学でしたいという方に、おすすめのテキストをご紹介いたします。
憲法:「公務員試験論文答案集専門記述 憲法」
民法:「公務員試験専門記述式 民法・行政法 答案完成ゼミ」
行政法:「公務員試験論文答案集専門記述 行政法」
経済学:「試験対応 らくらくミクロ・マクロ経済学入門(記述・論文編)」
専門記述の学習法
勉強する科目数は、受験する自治体で選択数+2科目にしましょう。
なぜならば、論点を度忘れして知った際や、地雷といわれている誰も解けないような論点が出る可能性があるからです。
3科目選択する自治体であれば、5科目学習するように勉強するといいと思います。
勉強する論点数は、メイン科目として3科目を20~30論点、サブ科目として2科目を10~20論点を目安にするといいかもです。
次に具体的な学習法をご紹介いたします。
ステップ1専門択一の勉強をし、知識をつける。
いきなり記述の学習に入るのではなく、択一の勉強から入ることをお勧めします。
その方が、理解も早く記憶に定着しやすいため。効率よく勉強します。
また、おそらく皆さんは、択一問題が出る自治体も併願すると思いますので、まず択一が解けるレベルの知識の習得を目指しましょう。
勉強法については、以下の記事で書いております。
ステップ2専門記述の勉強を始める
専門記述の勉強法としては2つあります。
①丸暗記
②キーワードを覚える
1つずつ解説していきたいと思います。
①丸暗記
こちらはそのままの意味です。
テキストの出題論点と解答例をひたすら丸暗記する勉強法です。
メリット:覚えた論点が出れば、確実に記述できる。
デメリット:覚える論点が多いため、苦労。
暗記が得意な方は、こちら方法で十分戦えます。
②キーワードで覚える
こちらを論点に対するキーワードと流れを覚えるといった勉強法になります。
具体的には、「日本における二院制の存在意義について述べた上で,衆議院の優越について説明せよ。」という問題が出たとします。
覚えるキーワードと流れは以下のようになります。
①国会は衆議院と参議院から構成される。
②二院制とは,国会がそれぞれ独立に意思決定を行う権能を持つ2つの議院によって構成される制度。
③理由は、1議会の専制の防止,2下院と政府との衝突の緩和,3下院の軽率な行為や過誤の回
避,4民意の忠実な反映などが挙げられる。が主たる存在意義は,民意を多角的に反映。
④衆議院の優越とは,権限および議決の効力に関して,衆議院に優越性が認められること。
⑤衆議院の優越には,権限に関する優越と議決の効力に関する優越の2つの側面がある。
⑥権限に関する優越としては,内閣不信任決議権(69 条)と,予算先議権。(それぞれの説明含む)
⑦議決の効力に関する優越では,予算の議決(60 条2項),条約の承認(61 条・60
条2項),内閣総理大臣の指名(67 条2項)。(それぞれの含む)
ざっとこんな感じです。
メリット:自分の言葉に落とし込める。応用が利く。
デメリット:試験本番では、文章構成を自分で考える実用がある。
正直、私は解答例を丸暗記をしちゃったほうが楽かなと思います。
人間その気になれば覚えられます!笑
どちらの勉強法をとるにしても以下の2点を意識して暗記するようにしましょう。
①声に出す・・・声に出すことによって、頭の中で読むより記憶に定着しやすくなります。
②一度は紙に書いてみる・・・本番を想定してのはなしになります。実際に文字に起こすことによって、自分が書けない漢字とかが分かります。誤字で減点はもったいないです。