【たった2ステップ!】公務員試験の専門科目の勉強法

2021年1月15日

A君

公務員試験の勉強の仕方がわからない。

B君

効率のよい勉強法をしりたい。

公務員試験経験者

私が合格した際の、勉強法及びおすすめの教材をご紹介したいと思います。

記事が読み終わるころには、皆さんの悩みが解消されるかと思います。

今回のブログでも、おすすめの参考書をご紹介しますが、以下のブログにまとめておりますので、ぜひご覧いただけばと思います。

公務員試験の専門科目の勉強法

勉強

導入テキストで、科目の基礎・概念を概念を理解する。
過去問を繰り返し解く。

専門科目勉強法としては、この2ステップで十分です
なぜかといいますと、公務員試験は過去に出題された問題そのものや類似の問題が出題されやすい傾向にあります。
そのため、択一問題のみの試験の場合、過去問さえ学習していれば、それなりの点数は取れてしまいます。
ですので、導入テキストで基礎や概念について簡単に理解出来たら、すぐに過去問に取り組むことをおすすめします。
目安としては、導入テキスト(1周)→過去問(最低3周)はやるようにしましょう。
また、過去問を使用して勉強する際は、正文化をおすすめしています。

正文化とは

正文化とは、選択肢の間違っている箇所を正しい答えに直す作業のことです。

例えば、過去問を解く際に、次のような問題があったとします。
Q次の4つのうち正しい判例を選べ。
A.~~~
B.~~~
C.~~~
D.~~~

仮にAの選択肢が正解だとします。
その際に、「あ~Aが正解か~」で終わらすのではなくて、他の選択肢は、どこが間違っていて、どのように文言を修正したら正解となりうるのかまでを意識して勉強しましょう。
なぜなら、公務員試験は過去問の焼き増しが多いため、似通った出題が多くなります
上記を意識して勉強するだけで、知識が定着するだけでなく、ひっかけの傾向とかも見えてきます。
また、その修正した選択肢は、頻出問題といっても過言ではありません。
その選択肢が、今度は正解の選択肢で出たり、別の間違い選択肢として出たりしますので、頻出箇所に絞った効率の良い学習を可能になるのです。

具体的な正文化のやり方

問題集を解く。
答えを見て、選択肢の「間違っている部分」に線を引き、余白に正しい答えを記入する。
あとはすべてが正しい選択肢となった問題を、暗記していく。

正文化して学習する際には、主に訂正した部分に着目しながら暗記していってください
私は、文字を書き込むのがめんどくさかったので、頭の中でイメージしながらやってましたが、
実際に書き込みながらやるほうが、定着しやすいかと思います。

法律系科目

判例・条文を覚える
過去問を研究し、どんな形で出題されるのかを研究する。

導入テキストを読んで、ある程度基礎がついたら、すぐに過去問で学習することをお勧めします。

憲法の学習法とおすすめ参考書

憲法は、法律系の科目の中では、最もなじみのある科目であり、覚えるべき条文・判例もすくないため、学習のしやすい科目になっております。
冒頭の話と矛盾してしまいますが、憲法については初めから過去問を使用しての学習をお勧めします。

では、どの参考書を使用するのがおすすめかといいますと、公務員試験界隈ではもはやバイブルとなっている「スーパー過去問ゼミ」(通称:スー過去)になります。

憲法に限った話ではないのですが、この「スー過去」をはじめとした過去問をどんくらいつぶすかかで、筆記試験合格が決まるともいわれています。

この「スー過去」では、過去15年間の出題傾向を詳細に分析しているため、テーマ別・試験別の出題頻度が一目瞭然であり、かつ良問が厳選されているため非常に学習しやすいものとなっています。
また、「必修問題」と「実戦問題」に分かれているため、はじめは必修問題のみを学習し、ある程度理解出来たら、実戦問題を学習するのがいいと思います。

ワンポイントアドバイス

過去問をやる際は、複数回回すかと思いますが、一度理解した問題については、飛ばして学習するのが効率的に勉強できるかと思います。

民法の学習法とおすすめ参考書

民法は、総則・物権編と債権編の2種類あり幅広く、かつ専門用語が多いため、間違っても過去問から始めてはいけない科目になります。
この科目は、テキスト→過去問の順で学習しましょう。

○導入テキストとしておすすめなのが、「郷原豊茂の民法まるごと講義生中継」です。

このテキストは、例え話がうまく、民法の概念について簡潔に理解しやすいものとなっています。
隅から隅まで覚える必要はなく、さっと1通り学習したら過去問に移りましょう。

○過去問としておすすめの書籍は、タイプによって2種類あります。
①最低限点数できるレベルまでにしたい方向け→「郷原豊茂の民法過去問まるごと講義生中継
②得点源にしたい方向け→「スーパー過去問ゼミ

民法については、学習範囲が広いため、自ずと過去問のボリュームも多くなります。
①の書籍は、ボリュームもちょうどよく、解説も丁寧なため挫折せずに勉強できるかと思います。
この過去問を何度か回せば、国家Ⅱ種および地上レベルであれば、十分に戦う知識がつくと思います。
②の書籍は、とてもボリュームがありますが、確実に知識はつくと思います。
実際に私も、こちらの書籍を使用して、民法が得点源となりました。
ただ、バカまじめに全部を解こうとすると、膨大な時間がかかるため、問題の取捨選択が必要になります。

ワンポイントアドバイス

民法は、ボリュームこそ多いですが、そこまで難しい科目ではありません。
なぜなら、民法の根底にある考え方と基礎知識を身につけてしまえば大抵の選択問題は消去法で解けてしまうからです。

行政法の学習法とおすすめの参考書

行政法は、その概念が紛らわしく言葉が難しいため、他の2科目に比べて難しいと感じる人が多くなる科目になります。
ですが、体系的に芯が通ってる科目であり、全体像が分かれば理解しやすい科目です。

この科目についても、導入テキストで概念を理解してから過去問で学習をしましょう。

○導入テキストとしておすすめの書籍は、新谷一郎の行政法まるごと講義生中継です。


こちらのテキストも、具体例を交えて解説してくれているので理解がしやすいです。
2~7日間くらいで一気に読んで、過去問に進みましょう。

○過去問のテキストとしておすすめの書籍は、「過去問解きまくり!」です。


他の科目では、スー過去をお勧めしているのですが、解説があっさりしすぎているため、疑問が解消されない場合が多いためです。
この点、[過去問解きまくり!]の方が解説がしっかりしているため、この科目についてはこちらのテキストをお勧めします。

ワンポイントアドバイス

過去問を一周し終えたら、もう一度導入テキストを読んでみましょう。
そうすることで、最初に読んだ時に理解できなかった部分の理解が進み記憶の定着が進みます。

経済系科目

経済学の勉強法とおすすめの参考書

・計算問題は、計算パターンを暗記。
・文章問題は、正文化しガンガン暗記。

経済学については、導入テキストは必要ありません。
使用するとしても補助的な役割程度で十分です。

いきなりスーパー過去問ゼミから始めましょう。

経済学には、文章問題と計算問題があります。
文章問題は暗記をしちゃいましょう。
では、計算問題はどうするのかといいますと、こちらも暗記しましょう笑
といいますのも、経済学の計算問題はパターンが限られています。
そのパターンさえ覚えてしまえば、理論は分からないけど解けてしまうという無敵状態になれるのです。

財政学の勉強法とおすすめの参考書

・ミクロマクロ経済学を学習した後に始める。
・正文化して暗記する。
・必ず最新の版を買う。

こちらも、導入テキストは必要ありません。
いきなり、スーパー過去問ゼミから始めましょう。


といいますのも、経済系のスー過去は解説が丁寧でわかりやすく、問題の選定も良いので、かなり完成度が高いものになっています。
ですので、スー過去をガンガンつぶしていけば自ずと解けるようになります。

※財政学には、時事的な要素が多く含まれている分野があるため、必ず最新の版を買うようにしましょう。(最新版は例年12月ごろ販売されます。)

学系科目

政治学・行政学・社会学

・頻出範囲や重要事項を優先に暗記する
・余裕があれば、学習範囲を広げる

こちらは暗記科目になりますので、ガンガン暗記していきましょう。
勉強の順番としては、「行政5科目まるごとパスワード」で最初に学習します。

こちらの本は、行政系5科目(政治学・行政学・国際関係・社会学・社会政策)の頻出範囲や重要事項をまとめた本です。

ある程度、知識がついてきたら、スーパー過去問ゼミをガンガン解いていきましょう。

私の勉強法

①導入テキストを2,3日で一通り読む。
②①が終わり次第、過去問に手を付ける。(最初は、基礎問題から。基礎問題の理解が進んだら応用問題に)

○過去問をやる際に意識したこと。
→一度解いた問題は2日連続で復習する。

新規問題復習
1日目1~10問目
2日目11~20問目1~10問目
3日目21~30問目1~20問目
4日目31~40問目11~30問目
5日目41~50問目21~40問目

こうすることによって、過去問を一周終えてからまた最初から解きなおすというやり方より、記憶に定着しやすくなります。

まとめ

・公務員の試験は、過去問の使いまわしが多い
・導入テキストで基礎や概念を学んだら、過去問を回しましょう
・過去問をやる際は、すべての選択肢を正文化しよう

過去問をガンガンつぶしていきましょう!