【公務員の出世】苦労してまで出世するメリットはない!

2021年12月9日

公務員で出世するメリットってあるの?

今回は、公務員の出世をテーマについて書いていきます。

現役公務員の皆さんの中には出世をしたいと考えている人もいるかもしれません。

正直、私は公務員において出世するまでの苦労と出世後のメリットって釣り合わないと思っています。

そこで、今回は公務員で出世することのメリットとデメリットをご紹介していきます。

これを読めば、出世を目指すかそれとも辞めておくかの参考になると思います。

出世の意味はいろいろありますが、今回は管理職になることを出世と定義しています。

公務員で出世するメリットって?

OK

公務員で出世することで得られるメリットは次の3つです。

・管理職手当がもらえる
・権限が増える
・世間体が良くなる

それぞれ説明していきますね。

①管理職手当がもらえる

公務員では出世して管理職になると、基本給に加えて管理職手当がもらえます。

国家公務員の管理職手当

国家公務員の管理職手当は次のようになります。

組織役職管理職手当額
本府省課長130,300円
本府省室長94,000円
府県単位
機関
部長72,700円
管区機関課長62,300円
地方出先
機関
課長46,300円

国家公務員では、管理職手当により年収で50万~156万ほど増えます。

地方公務員の管理職手当

地方公務員の管理職手当は次のようになります。

今回は平均年収上位の東京都のモノをピックアップしています。

組織役職管理職手当額
本庁総務部長等129,600円
本庁部長128,600円
本庁担当部長126,900円
出先部長115,000円
本庁総務課長等106,500円
本庁課長92,600円
本庁担当課長89,600円
出先課長80,000円

地方公務員では、管理職手当により年収で96万~128万ほど増えます。

権限が増える

公務員は出世すれば、職務における権限を持つことができます。

そのため、ある程度は自分の思い通りに仕事を進めやすくなります。

世間体が良くなる

出世することで、周りからの評価は爆上がりです。

同僚からはもちろん家族からも別格の扱いを受けて羨望の目で見られることでしょう。

また、本庁の管理職になるとイベントやシンポジウムにでて挨拶を努めたりします。

対外的にも「偉い人なんだ」と思われるわけです。

すると余計に周りからの評価も上がります。

出世することで起こるデメリットは?

No

一方で公務員で出世することのデメリットは次の通りです。

・責任が増える
・給料が割に合わない
・休みがとりづらい
・出費が増える

それぞれ説明していきますね。

①責任が増える

出世すると当然ですが、責任は増えます

仕事の責任だけならまだしも、部下の不祥事を起こした際の監督責任も問われるようになります。

仕事は自分も携わっている分責任を問われるのは良いですが、自分が関与していない他人の不祥事も一部責任として追わなければならないのは割に合わないと思いますよ。

完全にコントロールできない部分であるため、リスクは常につきまとっています

②給料が割に合わない

正直、出世したら給料は割に合わなくなってきます

というのも、管理職になると手当はつきますが、残業代はつかなくなります

管理職といえども、忙しい部署に配属されれば残業はそれなりにあります。

そういった部署では、管理職手当より部下の残業代の方が高くなります

また、管理職の退職時の年収は1000万超えるくらいがやっとな一方で、非管理職の場合でも年収は800万を超えることが多いです。

いろいろな責任がのしかかる一方で、年収差はそれほどつきません

もし出先の課長で出世が止まってしまった場合、残業手当の差で非管理職より年収が少ないなんてことも普通にあります。

休みがとりづらい

管理職になると、休みの調整が難しくなってきます。

というのも、年4回ある議会の間は休みをとることができません

通常この議会は一回の開催ごとに約2週間から4週間続きます。

そのため、結構長い間議会の為に出社しなくてはいけません。

また、1日単位で見てもその日の議会が終わる前待機する必要があるため、なかなか帰ることができません。

議会終了は予定より1時間以上遅い午後11時過ぎにまでずれ込んだ。

引用:2020年3月18日朝日新聞デジタル

これは、都庁の議会に関するニュースですが、管理職は午後11時まで拘束されていることになります。

このことより、休みが調整しづらい上に帰りづらい期間が年4回もあることが分かります。

出費が増える

管理職になると出費が増えます。

というのも、管理職が自腹を切る場面や職場でのイベントでは傾斜配分で管理職が多めに払うことがあるからです。

もちろん、管理職になれば付き合いが増えますし、部下の結婚式などに呼ばれれば立場上多めに出すこともあるでしょう。

私は同じ管理職と毎週飲んでましたが、そのたびに1万以上支払ってて上に立ちたくないと思いました。

年収目当てで出世を目指すなら辞めたほうがいい

stop

もし、出世を目指す理由が年収である場合、辞めたほうがいいです。

正直、出世すると給料が増える以上に精神的・身体的負担は増え割に合わないからです。

また、非管理職と比べても年収ベースで200万くらいしか変わりません。

収入を増やしたいなら出世より副業か転職がおすすめ

もし、収入を増やしたいのであれば副業か転職を私はお勧めします。

副業で稼ぐほうが、プライベートも確保できますし何より余裕を持って働けます。

私自身も、公務員時代に投資等をしており、毎月10万くらい公務員の収入とは別に収益を得ていました。

また、コンサルなどに転職することで給料は圧倒的に増えますよ。

>>>>公務員からコンサルは転職しやすい?その3つの理由と転職成功の方法をご紹介!

まとめ

今回は、公務員の出世についてご紹介しました。

人によってとらえ方は様々だとは思いますが、私は割に合わないと思いますよ。