【公務員試験】教養科目って何?

専門科目については、なんとなく理解できたよ。
次は、教養科目について知りたいな!

よし!では、今回は教養科目について、どういった問題が出るのか紹介していくよ!
目次
教養試験とは?
以前の記事でもご紹介しましたが、教養科目とは高校までで学ぶ科目の組み合わせと考えていいでしょう。
教養試験には、出題方式として「択一」と「記述」があります。
中でも、教養択一は、公務員の職務に必要な、事務処理能力(「一般知能」で問われます)や基礎知識(「一般知識」で問われます)を試す試験といえます。
教養科目の勉強法とおすすめの参考書は以下のブログでご紹介しています。
教養科目の各試験種別の出題数は?
試験ごとに、どのくらい出題されるのかでしょうか?
各種試験別の出題数及び配分は以下の通りになります。
試験種別 | 数的処理(一般知能) | 文章理解(一般知能) | 一般知識 | 合計出題数 |
国家一般職 | 16題 | 11題 | 13題 | 40題 |
国税専門官 | 16題 | 11題 | 13題 | 40題 |
都庁Ⅰ類B | 16題 | 8題 | 16題 | 40題 |
特別区 | 19題 | 9題 | 12題 | 40題 |
地上・全国型 | 16題 | 9題 | 25題 | 50題 |
この出題配分をみてなにか気づきましたでしょうか?
ほとんどの自治体では、一般知能分野が6割~7割出題されます。
つまり、一般知能分野を勉強しないor苦手としていると、確実に筆記試験で落ちてしまいます。
裏を返せば、筆記試験に限れば、6~7割正解すれば通過できますので(面接を優位に進めたい場合は、もっと正解する必要はありますが)、得意科目にしてしまえばいいのです。
一般知能と一般知識ではどんな科目が出題されるの?
繰り返しになりますが、一般知識は公務員として職務を遂行するために必要な知識と、一般知能は職務を遂行するために必要な処理能力や理解力のことです。
それぞれで出題される科目は、以下の通りになります。
一般知能 | 数的処理 | 数的推理、判断推理、資料解釈、図形問題など |
文章理解 | 現代文 英文など | |
一般知識 | 自然科学 | 数学、物理、化学、生物など |
人文科学 | 日本史、世界史、地理、文学など | |
社会科学 | 政治、経済、法律など | |
時事 | 時事 |
ご覧いただいた通り、一般知識は、一般知能に比べて科目数は多いにもかかわらず出題数は、1科目あたり1~2問になるかと思います。
このことから、教養科目の勉強は、一般知識も大事ですが、出題数の多い一般知能分野を重点的に行うほうが、合格への近道となりますので、まずは、一般知能分野から勉強を始めましょう。
数的処理と文章理解について
一般知識分野については、数的処理と文章理解について簡単にご紹介したいと思います。
数的処理
まず、数的処理についてですが、主に数的推理(数的処理)、判断推理(課題処理)、資料解釈、図形問題の4科目で構成されています。
数的推理(数的処理)
与えられた問題文を読み解き、計算式を立てて解答する問題がメインです。
つるかめ算や仕事算などを用いる算数のイメージに近い科目であると同時に、場合の数や組合せ、確率の問題などの数学的要素の強い問題でもあります。
数的推理は、数的処理の中でも出題数が多い主要分野となります。
判断推理(課題処理)
命題や位置関係、順序関係、対応関係に関する出題が中心であり、問題文など与えられた条件をもとに正しい回答を選択する問題です。
こちらも数的推理と同様に数的処理の主要な科目の一つになります。
資料解釈
棒グラフや折れ線グラフ、分布図などの与えられた資料から計算などを用いて解答する問題です。
資料の読み取りが最も重要なポイントになります。
図形問題
図形の形状や図形を動かしたときの軌跡などを問う問題になります。
解法やテクニックを知っていなければ解答するのが難しい科目です。
文章理解
現代文
500~1,000文字程度で与えられた問題文の読解力などが問われる問題です。
・内容把握に関する問題
・要旨把握の問題
・空欄補充問題
・文章整除問題
など様々な形式で出題されます。
英文
200~500語前後で与えられた例文の読解力などが問われる問題です。
・内容把握
・要旨把握
・空欄補充
・文章整除
などが出題されます。
勉強法とおすすめテキストについて
一般知能分野は、出題されるパターンを覚えて、問題をどんどん解いていくのが王道の勉強法になります。
詳しくは、以下の記事で書いていますので、ご覧ください。
まとめ
今回は、教養科目(択一)について、ご説明してきました。
まんべんなく勉強する必要はありますが、教養科目については、まず、一般知能分野のできが合否に直結してくきます。
これから勉強を始める方は、まず、一般知能分野をできるようにしてから一般知識分野に手を広げるといった学習法がいいかと思います。
次回は、学習法とおすすめの参考書をご紹介したいと思います。