消防士から民間企業への転職は難しい?←若ければそうでもない【失敗しない方法もご紹介します。】
消防士から民間企業への転職を考えている。
けど、民間企業への転職って難しいって聞くしな。
今回はそんなあなたに向けて記事を書いていきます。
近年では、消防士を辞めて民間企業へ転職する人も増えてきています。
しかし、消防士からの転職は難しいと皆さん聞いたことがあるかと思います。
これから転職活動を始めようとしている人の中には、そこに不安を感じている人も少なくないと思います。
結論から言いますと消防士から民間企業への転職は一般的に難しいです。
ですが、早め早めに行動することでそこまで不利になることはありません。
そこで今回は、
・消防士から民間企業への転職が難しい理由
・若ければそこまで不利にならない
・消防士からの転職を後悔しないためにまずやるべき1つのこと
・消防士からの転職を成功させる2つのポイント
についてご紹介していきます。
これを読めば、消防士からの転職に成功できますよ。
目次
消防士からの転職は難しい?その理由は?
一般的に消防士から民間企業への転職は難しいです。
というのも、「スキル」と「体質」に原因があります。
基本的に民間企業の中途採用は「即戦力」を求めているため、その職に必要なスキルや経験を有している求職者を採用します。
一方で、消防士として働いていると「消防士としての専門性」は身につきますが、それが直接民間企業で役立つかというとそういうわけではありません。
つまり、転職したくてもその職に必要な条件を満たしていないため、企業から敬遠されてしまうのです。
また、消防士と民間企業の体質の違いも影響してきます。
例えば、消防士と民間企業では以下のように違いがあります。
公務員 | 民間 | |
---|---|---|
仕事の向き | 公益性 | 利益 |
仕事の進め方 | 前例踏襲 | 主体的に創意工夫 |
ノルマ | なし | あり |
このように消防士と民間企業では違いがあるため、民間企業からすると採用してもついてこれないのではないかと思われてしまいます。
そのため、消防士から民間企業への転職は難しくなる傾向にあります。
ですが、若ければ若いほど特に20代であればそこまで不利になることはありません。
消防士から民間企業に転職したいなら若いうちの方が有利!
消防士から民間企業に転職したい場合、若ければ若いほど有利になります。
特に20代であれば未経験の職種にも転職できる可能性は高くなります。
というのも、詳しくは後述しますが20代であれば「特別な経験やスキル」より「ポテンシャル」を重視してくれる企業が多いからです。
消防士から転職するなら若いうちが有利になるたった2つの理由
消防士から民間企業への転職が若いほど有利になる理由は次の2つです。
・全職種に転職しやすい
・消防士に染まり切ってないから
全職種に転職しやすい
消防士からの転職は、例え未経験であっても若いうちであればすべての職種に転職できるチャンスがあります。
特に大体25歳までの第二新卒といわれる期間にかぎるとその確率は上がります。
というのも、若いうちであれば「即戦力」もそうですが、「将来性」も重視されるからです。
つまり、それまでの実績よりこれからの伸びしろを見てくれる企業が多いのです。
そのため、未経験の業種であっても転職できるチャンスがあるのです。
これが30代・40代になってくると話が変わってきます。
というのもこの年代になると、ポテンシャルで見てくれる企業は少なくスキル重視にシフトしてしまうからです。
もちろん中途採用なので「即戦力」の採用としての側面もありますが、将来性も加味されており若いほど転職のハードルが下がってくるのです。
つまり若さというのは、1つの武器になります。
そのため、未経験の業種に確実に転職したいのであれば、20代のうちにできれば20代前半までに転職を行ったほうが良いといえます。
消防士にまだ染まり切っていない
若ければ若いほど消防士という組織に染まり切っておらず、民間への転職がしやすくなります。
先ほどもご紹介しましたが、消防士と民間企業では体質も違えば仕事の進め方などあらゆる場面で違いが出てきます。
そのため、「消防士出身者は民間企業になじめないのでは?」と採用担当者に敬遠されてしまいます。
しかし、若いうちであれば体力があり吸収力も高くそもそも組織に染まり切っていないことがほとんどです。
つまり、企業側も自分の組織に適応させるのにそこまで苦労をしないで済むのです。
また、転職者側としても組織にすぐになじめるため、せっかく転職したのに早期退職するといったことを少なくすることができます。
一方で、30代・40代になってくると消防士の仕事の進め方に慣れてしまうこともあり順応するのが難しくなってしまいます。
そのような人材は、企業側も再教育にコストがかかってしまうので採用を避けてしまう傾向にあります。
(参考)転職エージェントから聞いた話
「公務員からの転職って難しいんですか?」
私が、転職活動をはじめた際にこのように転職エージェントに質問をしました。
すると、「確かに、公務員からの転職は簡単ではありません。ただ、20代で転職をするのであればほとんどの人が内定をもらえますよ」との回答を得ました。
というのも、若ければ若いほどまだ組織に染まっておらず採用後の教育や仕事の進め方、社風に順応しやすいからです。
転職エージェントも、企業に良い人材を紹介して報酬を得ています。
そのため、転職できる見込みが薄い人材にこのようなことは言いません。
この転職エージェントの発言からも、20代のうちの転職が成功しやすいことがうかがえます。
消防士からの転職を後悔したくない!そのためにするべき1つのこと
若ければ若いほど転職は不利にならないとご紹介しましたが、闇雲に転職をしてしまうと後悔することになります。
というのも、目的がはっきりしていないことが多いからです。
ですので、転職活動を始める前に「転職したい理由」をはっきりさせることをおすすめします。
具体的には次の通りです。
・なんで辞めたいのか
・何をしたいのか
・どんな働き方をしたいのか
・どういうキャリアを歩んでいきたいのか
このプロセスをしっかり行うことで、自分が目指すべき業界や職種が決まり、転職後のミスマッチのリスクを減らすことができます。
逆にいうと、私の周りの知り合いでは「転職理由」がはっきりしていない人ほど転職したことを後悔しています。
ですので、「転職理由」を明確にすることは非常に大事になります。
関連記事:【公務員からの転職】転職理由が明確になれば転職成功への大きな一歩です
消防士から民間企業への転職を成功させるたった2つのポイント
消防士から民間企業への転職を成功させるポイントは次の2つです。
・プロに頼る
・スキルを身につける
プロに頼る
確実に転職活動を成功させたい方は、転職エージェントを活用するのがおすすめです。
というのも、転職エージェントでは書類や面接の対策をしてくれますし、面談を通して自分のキャリアに合いそうな求人を紹介してもらえます。
実際に私も、転職エージェントを利用したおかげで書類選考や面接にあまり苦労はしませんでした。
また、自分では想像をしていなかった職との出会いもありました。
そのため、転職エージェントを利用することが転職成功への近道だといえます。
スキルを身につける
2つ目のコツは、「行きたい業界に必要なスキルを身につける」ことです。
個人的にはこちらをおすすめします。
というのも、スキルを身につけてからの方が転職がスムーズにいくから。
行きたい業界が決まっている場合、その業界に必要なスキル・資格を身につけましょう。
例えば、次のような感じです。
・経理職につきたい→簿記検定を取得する
・IT企業で働きたい → プログラミング・WEBデザインを勉強・ブログ運営する
・外資系で働きたい→英語を勉強する。
もちろん、スキル自体転職に役立ちますし、そのスキルを身につけるための努力も面接でのアピールにつながります。
とにかく消防士をやめたいけど、何のスキルを身につければ良いかわからない
そんな方には、これから伸びるIT系のスキルを身につけることがおすすめです。
具体的には「プログラミング」「WEBマーケター」「WEBデザイナー」です。
これらは、本業にしても需要がありますし、将来的に独立してフリーランスの選択肢もとれるスキルです。
関連記事:消防士からのおすすめの転職先とおすすめしない転職先。【元消防士の声をもとにそれぞれご紹介します】
また、これらのスキルはスクールに通うことで、スキル習得だけでなく転職支援がついていたりと手厚いサポートがうけられます。
なかには、転職成功率98%のスクールもあります。
もしスクールに興味がある方は、以下記事をぜひ覗いてみてください。
30代以降の消防士は転職できないの?
ここまで若ければ転職のチャンスは十分にあるとお話ししましたが、30歳以降でも転職はできます。
とはいえ、難易度は20代の頃に比べ上がってしまうのが現状です。
また、30代であっても前半なのか後半なのかでも難易度は段違いに変わってきます。
そのため、転職したい場合は少しでもはやくすることをおすすめします。
関連記事:【公務員から転職】30代はラストチャンス?確実に転職したいならIT業界一択!
少しでも転職することに迷っているなら今日から行動をしよう
もし、少しでも転職をしたいと思っているなら、今すぐに始めることをおすすめします。
というのも、迷っているうちに月日が経ってしまい結局転職活動を始められず、だんだんと転職のチャンスが失われていくからです。
また、その分だけ自分が望む職に行ける可能性が狭まってしまいます。
これは、非常にもったいないことです。
在職しながら転職活動をすることは可能です。
その結果、公務員にとどまるという選択肢をとることも可能ですし、新たな気づきが生まれるかもしれません。
実際に私も一回目の転職活動の時には、内定をもらったにもかかわらず公務員にとどまっています。
これは、転職活動をとおしてやりたいことが明確になり、そのためのスキルを磨きしたいと思ったからです。
ですので、すこしでも転職したいと思っているなら、すぐに行動に移すようにしましょう!