40代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】

2021年1月7日2021年1月15日

今回は、そんな疑問を解消する記事を書いていきます。

私が働いていた自治体には、毎年多くの民間からの転職者がいました。
そういう人にとって、転職後の給料は重要だと思います。

また、私が現職の頃は20代前半から半ばの時期で給料が周りの友人と比較してとても低かったです。
そのため、今後どれくらい年収が伸びるのか結構気にしていました。

ですので、今回はそんな悩みを解消すべく次の流れに沿って解説していきたいと思います。

４0代の公務員の給料は？

地方公務員の40代の月収

地方公務員の給料については、総務省が公表している「地方公務員給与実態調査」に職種・年代・自治体ごとの具体的な数値が公開されています。

平成３１年の同調査をベースにして推計した40代の月収は以下の通りになります。

年齢	地方公務員全体の平均月額給料
40～43歳	336,615円
44～47歳	364,332円
48～51歳	383,460円

以上のから、30代の地方公務員の平均月収は約33万～約38万円の幅になります。

ただ、これは残業手当などの各種手当を含めていない数字になりますので、実際はもう少し増えます。

40代の地方公務員の年収

では、統計表の数字から自治体規模ごとの年収を計算してご紹介していきます。

計算の方法は、基本給12か月分にボーナス（ここでは4.5か月分）に各種手当の平均額を加えて計算します。

都道府県職員（行政職）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
40～43歳	438,840円	約154万円	約680万円
44～47歳	466,740円	約165万円	約725万円
48～51歳	485,374円	約173万円	約750万円
40歳時点（推測）	428,840円	約150万円	約660万円

都道府県職員の40歳時点での平均年収額は、約660万円になります。

また、40代の平均年収は、約650万～750万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

指定都市職員（行政職）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
40～43歳	470,761円	約153万円	約720万円
44～47歳	500,952円	約165万円	約750万円
48～51歳	523,913円	約175万円	約800万円
40歳時点（推測）	450,000円	約150万円	約690万円

指定都市職員の40歳時点での平均年収額は、約690万円になります。

また、40代の平均年収は、約690万～800万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

指定都市は、地域手当が高い傾向にあるため、都道府県平均に比べ年収が高くなっております。

その他市役所職員（行政職）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
40～43歳	428,386円	約150万円	約660万円
44～47歳	456,702円	約163万円	約710万円
48～51歳	475,840円	約172万円	約740万円
40歳時点（推測）	410,000円	約145万円	約637万円

その他市職員の40歳時点での平均年収額は、約637万円になります。

また、40代の平均年収は、637万～740万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

町村役場職員（行政）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
40～43歳	390,955円	約145万円	約614万円
44～47歳	425,387円	約160万円	約670万円
48～51歳	435,658円	約168万円	約690万円
40歳時点（推測）	370,000円	約140万円	約584万円

町村役場職員の40歳時点での平均年収額は、約584万円になります。

また、40代の平均年収は、584万～690万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

町村役場は、地域手当が低い傾向にあり、財政が厳しいところも多く、他の自治体より年収が低い傾向にあります。

特別区職員（行政）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
40～43歳	482,892円	約155万円	約730万円
44～47歳	508,169円	約165万円	約775万円
48～51歳	528,150円	約175万円	約808万円
40歳時点（推測）	460,000円	約150万円	約700万円

特別区職員の40歳時点での平均年収額は、約700万円になります。

また、40代の平均年収は、700万～808万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

特別区は、地域手当が一番なので、どの自治体規模よりも年収が高い傾向にあります。

40代の地方公務員の年収まとめ

自治体規模	40歳時の年収	40代の平均年収
都道府県	約650万円	650～750万円
指定都市	約690万円	690～800万円
その他市	約637万円	637～740万円
町村	約584万円	584～690万円
特別区	約700万円	700～808万円

40代の国家公務員の月収

国家公務員の給料については、人事院が公表している「国家公務員給与等実態調査」に具体的な数値が公開されています。

令和２年の同調査をベースにして推計した40代の月収は以下の通りになります。

年齢	平均月額給料
40～44歳	416,270円
45～48歳	447,942円
49～52歳	480,699円

40代の国家公務員の平均月額給料は、約41万～48万です。

40代の国家公務員の年収

では、統計表の数字から年収を計算してご紹介していきます。

計算の方法は、基本給12か月分にボーナス（ここでは4.5か月分）で計算します。

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
40～44歳	416,270円	約188万円	約688万円
45～48歳	447,942円	約195万円	約730万円
49～52歳	480,699円	約200万円	約790万円
40歳時点（推測）	410,000円	約180万円	約676万円

国家公務員の40歳時の平均年収は、約676万円です。

40代の平均年収としては、676万～790万円ほどになります。

なお、上記の表は、地域手当などを一律に計算しているので、東京勤務の方は若干多め、逆に地方勤務の方は少なめになるかと思います。

一方で、昇進の速い総合職の場合は、40歳時の年収は800万円〜900万円くらいの数字になるかと思います。

40代の公務員の年収は高い？低い？民間企業との比較

	40歳時年収	40代平均年収
国家公務員（一般職）	約676万円	676～796万円
地方公務員全体平均（行政職）	約645万円	645～770万円
民間企業（資本金2,000万円以下）	約460万円	460～490万円
民間企業（資本金5,000万円以上）	約500万円	500～530万円
民間企業（資本金1億円以上）	約540万円	540～600万円
民間企業（資本金10億円以上）	約680万円	680～800万円

民間企業の年収は、公税庁の民間給与統計の数字を利用して計算しております。

上記の表より、40代の公務員の給料は中小企業や中堅企業より高く、大企業より低いことがわかります。

また、この年代になると大企業との差もほとんどなくなってきます。

ですので、社会全体から見ても40代の公務員の給料は恵まれているといえます。

というのも、民間企業の99％以上が中小企業であるからです。

そのため、年収レベルとしては上位に入ります。

平均年収はあくまで目安

これまで、40代の公務員の平均年収について解説してきましたが、正直あまり気にしなくていいです。

というのも、もらえる年収は、「手当の額」や「昇進」「自治体の財政状況」によって変わってくるからです。

例えば、手当に関しては以下のものがあります。

上記で紹介した平均年収は、すべて一律の額の手当額で計算していますが、実際には個人によってその額は様々です。

残業代は忙しい部署であれば月10万くらいもらえますし、賃貸物件に住んでいるのであれば月1.5～3万ほど住居手当がもらえます。
また、地域手当も働く自治体によって3～20％と結構差があります。

そのため人によっては、この手当だけで100万近く差があるなんてことはざらにあります。

一方で、40代になれば昇進する人もかなり出てきます。
課長レベルですと800～900万もらえたりします。

ですので、平均年収は紹介した数字に近い年収はもらえると思いますが、「将来設計を立てるにあたって」や「転職の際の判断材料の１つ」など、あくまで目安としてみることをおすすめします。

公務員になりたい！と思った方へ

ここまで読んで、「公務員の給料が魅力的！」「公務員になりたい！」と思った方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

• 【独学したからこそ分かる】公務員予備校に通うべき3つの理由
• 【公務員試験】独学でも合格できる！ポイントと勉強法

まとめ

若いうちは、低い公務員の年収ですが、40代になるころには大企業にも引けを取らないくらいもらえるようになります。

他の年代の年収も知りたい方は以下の記事でご紹介しています。

• 20代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】
• 30代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】
• 50代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】