自衛隊を辞めて後悔したこと7選【転職した元自衛隊に学ぶ】
自衛隊を辞めたいけど、後悔しそう。
先に辞めた元自衛隊の人はどんなことに後悔しているのかな?
今回は、そんなあなたに向けて記事を書きます。
自衛隊からの転職を考えている人の中には、後悔しそうでなんか1歩踏み出せない人も少なくないと思います。
結論から言ってしまうと、今回お話を聞いた元自衛隊は部分的には後悔していることはあれど、辞めたことに後悔している人は少なかったです。
そこで聞いたお話をもとに今回は
・自衛隊を辞めて後悔したこと
・自衛隊を辞めても後悔ていない人は多い
・自衛隊を辞めても後悔しない方法
についてご紹介して行きます。
実際に自衛隊を辞めて民間企業に転職した知り合いの経験談ですので、参考になるかと思います。
自衛隊から転職して後悔したこと7選
今回は話を聞いた元消防士の人は転職して次のような後悔をしているようです。
①退職金がなくなった(減った)
②収入が不安定になった
③雇用の安定がなくなった
④生活が苦しくなった
⑤家族とギクシャクした
⑥休暇が取りづらくなった
⑦ノルマに追われるストレス
後悔①退職金がなくなった(減った)
1つ目の後悔は「退職金がなくなった(減った)」ことです。
消防士であれば定年まで勤めれば、役職にもよりますが2000~3000万円ほどの退職金がもらえます。
しかし、民間企業ではそこまでもらえるのは大手企業の一部だけです。
加えて、在職期間も短くなるため退職金は割引されてしまいます。
そのため、ほとんどの人は自衛隊に定年まで勤めるより退職金は少なくなります。
中には、退職金がないといった企業もあります。
そのため、退職金といった面から自衛隊を辞めたことに後悔する人は一定数います。
後悔②収入が不安定になった
2つ目の後悔が「収入が不安定になった」ことです。
自衛隊であれば、景気に左右されず毎月決まった給料やボーナスをしっかりもらうことができますよね。
加えて毎年しっかり昇給します。
一方で民間企業では、業績や経済により給料は左右され最悪の場合ボーナスがカットなんてこともありえます。
もちろん、毎年昇給する確約もありません。
実際に新型コロナの影響でボーナスがカットになった知り合いもいます。
こういった収入の不安が付きまとうことに、後悔を感じる人もいます。
後悔③雇用の安定がなくなった
3つ目の後悔は「雇用の安定がなくなった」ことです。
自衛隊はなくてはならない職業で今後倒産するなんてことはありえませんよね?
また、公務員の一種なのでよっぽどな問題行動を起こさない限りクビにもなりません。
一方で、民間企業では会社の業績が悪ければ倒産もリストラも普通にあります。
そのため、倒産やリストラの可能性は常にまとわりついており不安はあるという意見が多いです。
雇用の安定面から後悔している人も一定数います。
後悔④生活が苦しくなった
4つ目の後悔は「生活が苦しくなった」ことです。
これは、特に転職した直後に感じるものです。
というのも、消防士から民間企業へ転職した場合ほとんどの人が給料が減るためです。
ほとんどの場合、未経験での採用になるのでこれはどうしても避けられません。
実際に私も、内定をもらった企業から提示された年収は在職時のマイナス100万ほどでした。
とはいえ、頑張りしだいではすぐに消防士時代の年収に追いつくことは可能ですので、こちらは一過性の後悔になります。
後悔⑤家族とギクシャクした
5つ目の後悔は「家族とギクシャクした」ことです。
こちらは家庭を持っている人に多い後悔です。
家族の同意を得ないまま転職した、給料が低い企業に転職したなどが原因で家族関係がギクシャクしてしまう人もいます。
後悔⑥休暇が取りづらくなった
6つ目の後悔が「休暇が取りづらくなった」ことです。
これは、転職する企業によってもだいぶ変わりますので一概には言えないのですが、それでも自衛隊のほうが休暇は取りやすい印象があります。
後悔⑦ノルマに追われるストレス
後悔の7つ目は「ノルマに追われるストレス」です。
民間企業では、利益を上げるのが優先事項であるため、どの職に就こうと数字のプレッシャーがついてきます。
もちろん、自衛隊においても精神的・体力的にストレスを感じることはありますが、それとはまた違ったプレッシャーが民間にはあり、そこに後悔している人もいます。
自衛隊を辞めて転職しても後悔しない人のほうが圧倒的多数
とはいっても自衛隊を辞めても後悔はしていない人のほうが多いです。
確かに、これまでご紹介しましたように部分的には後悔している人はいます。
ですが、トータルで考えると後悔をしていない人が多いです。
というのも、
・やりたい仕事ができるようになった
・プライベートが充実した
・自分の頑張りが給料に反映されるようになった
・ストレスが減った
などプラス面が勝っているためです。
自衛隊を辞めてよかったことについては以下の記事でご紹介していますので合わせてご覧ください。
関連記事:自衛隊を辞めたい理由。自衛隊を辞めて良かったこと3選【元自衛官の声を集めました】
自衛隊を辞めた後に後悔しないためにやるべきたった1つの準備
先ほどもご紹介しましたが、自衛隊を辞めても後悔する人は少ないです。
だからと言って、やみくもに転職してしまうと次のように後悔することになります。
・雰囲気が合わなかった
・ブラック企業だった
・想像と違った
そうならないためにも、しっかり準備する必要があります。
転職理由の明確化
自衛隊を辞めたいと悩む人が、まずやるべきことが転職理由の明確化です。
というのも、この転職理由を明確にすることで「本当に自衛隊を辞めるべきか」の整理ができます。
また、どういった理由で転職したいのかが決まれば、それを解消できる転職先候補も自然とわかってきます。
そうすれば、その転職先で必要なスキルもわかってきます。
さらにこの転職理由は、実際の選考においても非常に重要な役割を持っているのでこの段階ではっきりさせておくことが大切になります。
詳しい手順は上記の記事でもご紹介していますが、次の通りに整理すればとりあえずは十分です。
①なぜ辞めたいのか?なぜ転職したいのか?(転職・退職理由)
②何をしたいのか?何ができるのか?(転職理由・自己分析)
③どんな働き方をしたいのか?(キャリア設計)
④将来どうなりたいのか?(キャリア設計)
⑤上記を解消できる業界・企業はどこか?(業界分析)
⑥その業界・企業で求められているスキル・経験は何か?(業界分析)
自衛隊からの転職を成功させる2つの方法
自衛隊からの転職を成功させる方法は2つあります。
それは次の通りです。
①転職エージェントを利用する→20代、行きたい業界に必要なスキルがある
②先にスキルを身につける→行きたい業界に必要なスキルがない、確実に転職したい
30代、スキルに不安がある、確実に転職したい人は②のステップを踏んでから①に移ることで転職がしやすくなりますよ。
①転職エージェントを利用する
自衛隊からの転職を成功させたいなら転職エージェントを利用することをおすすめします。
というのも、次の4点の理由によります。
・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集
・公務員の支援の実績が豊富
①求人の選定
自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。
また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。
せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。
この点、転職エージェントでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。
また、転職エージェントが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。
というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、
ですので、転職エージェントでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。
そのため、転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。
②志望動機などのブラッシュアップ
転職エージェントでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます。
そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。
また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。
③情報収集
転職エージェントは、情報収集の面においても非常に役立ちます。
というのも転職エージェントでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。
そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。
また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。
そのため、自分1人でや転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます。
④公務員の支援の実績が豊富
転職エージェントでは、消防士をはじめとして今まで数多くの公務員の転職を支援しています。
そのため、公務員からの転職を成功させるノウハウや経験が蓄積されています。
これらは結構貴重で、自分一人で進めていては決して手に入らない情報です。
事実、私の周りで公務員から転職をした人のほとんどは転職エージェントを利用していました。
まあ、転職エージェントを利用している人ほど次の仕事が決まるのが早かったです。
無料で利用できるので、話をだけ聞くだけでも価値はあります。
おすすめの転職エージェントを知りたい!
おすすめの転職エージェントについては以下の記事でご紹介しています。
7社利用したからわかる!公務員が登録するべき転職エージェント
②先にスキルの習得をする
2つ目は行きたい企業で求められているスキルを先に身につけてしまうことです。
ですので、転職理由の明確化を通して、転職先候補の業界や職種が決まったらそこで求められるスキルを身につけるようにしましょう。
具体的には次のような感じです。
・外資系→語学力、TOEICなど
・IT系→プログラミング、WEBデザイン、WEBマーケティングなど
・その他業種→その業界に必要な資格など
これらのスキルを身につけることで、人材価値は高まります。
そうすれば、実際に転職活動を始めた時には、そこまで苦労をせずに次の仕事を見つけることができますよ。
そもそも、スキルは比較的短期間で習得可能ですので、むしろ習得しないほうが損をします。
とにかく自衛隊をやめたいけど、何のスキルを身につければ良いかわからない
そんな方には、これから伸びるIT系のスキルを身につけることがおすすめです。
具体的には「プログラミング」「WEBデザイナー」「WEBマーケティング」です。
この3つは、本業にしても需要がありますし、将来的に独立してフリーランスの選択肢もとれるスキルです。
関連記事:公務員から転職するならIT業界がおすすめ!3つの理由と転職成功の秘訣を紹介します。
また、これらのスキルはスクールに通うことで、スキル習得だけでなく転職支援がついていたりと手厚いサポートがうけられます。
なかには、転職成功率98%のスクールもありますよ。
もしプログラミングスクール等に興味がある方は、以下記事をぜひ覗いてみてください。
まとめ
①退職金がなくなった(減った)
②収入が不安定になった
③雇用の安定がなくなった
④生活が苦しくなった
⑤家族とギクシャクした
⑥休暇が取りづらくなった
⑦ノルマに追われるストレス
今回は、自衛隊から民間企業へ転職して後悔したことについてご紹介しました。
後悔するポイントは、人によってそれぞれあると思います。
本当に転職したい方は、こういった点も吟味にしながら進めることで失敗のリスクを少なくできますよ。
以下の記事では「自衛隊からの転職は難しいのか」「自衛隊からのおすすめの転職先」についてご紹介していますので合わせてご覧ください。