公務員からの転職活動は在職中にするべきか退職後にするべきか。それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。
公務員からの転職を考えているんだけど、在職中に転職活動をしたほうがいいのかな?
退職後に始めてもいいの?
それぞれのメリット・デメリットを知りたい
今回はそんなあなたに向けて書いていきます。
公務員からの転職を決意した後に、転職活動を在職中にするか退職後にするかで悩む人は少なくないと思います。
実際に私自身もいざ転職活動を始める際は悩んだりしました。
そこで今回は、私や元公務員の経験を元に
・公務員からの転職活動を在職中に行うメリットデメリット
・公務員からの転職活動を退職後に行うメリットデメリット
・公務員からの転職活動は在職中に行うべき理由
についてご紹介していきます。
目次
公務員からの転職活動は在職中・退職後どっちにしたほうがいいの?
公務員からの転職を決めた際に、まず気になるのが転職活動を在職中と退職後のどっちのタイミングで始めるかだと思います。
結論から言ってしまいますと、在職中に行うべきです。
というのも、退職後の仕事のない状態で転職活動を行うのはリスクが高すぎるからです。
詳しくはこれからご紹介しますが、在職中に転職活動をすることをおすすめします。
公務員からの転職活動を在職中に行うメリット
公務員からの転職活動を在職中に行うメリットは次の3つです。
①金銭面の不安がない
②精神的にも安定する
③職歴の空白期間ができない
①金銭面の不安がない
公務員在職中に転職活動をするメリットの1つ目が「金銭面の不安がない」ことです。
一般的に転職先が見つかるまで3カ月かかると言われています。公務員からの転職の場合もっと時間を要することもあります。
退職後に転職活動を始めた場合、その期間は全く収入はありません。
そんな中で転職活動をすると、長引くにつれて「早く決めなくては」と焦って妥協した転職になってしまう可能性があります。
一方で、在職中に転職活動をする場合、毎月安定して収入があり金銭面の不安はないため、例え長期戦になったとしても、より自分の希望にあった転職先を見つけることができますよ。
②精神的にも安定する
公務員在職中に転職活動をするメリットの2つ目が「精神的にも安定する」ことです。
在職中に転職活動を行うことで、仮に転職先が見つからなかったとしても仕事があるので生活が大きく崩れることはありません。
失敗した際の後ろ盾があるのは精神的にも良いです。
一方で、退職後に始めた場合です、不採用が続くにつれて「どこでもいいから転職しなきゃ」と最悪の場合ブラック企業に入社してしまうなんてこともあります。
③職歴の空白期間ができない
公務員在職中に転職活動をするメリットの3つ目が「職歴の空白期間ができない」ことです。
職歴の空白期間が長くなると、よっぽどな理由がない限り面接官からの印象は良くありません。
ただでさえ公務員からの転職は長期戦になりがちなのに、職歴の空白期間が長くなってしまうのは致命的ですよね。
一方で、在職中に転職活動をするのであれば職歴に空白期間はできないので余計な心配をする必要はありません
公務員からの転職活動を在職中に行うデメリット
一方で公務員在職中に転職活動をするデメリットもあります。
それは
①転職活動に充てる時間が取りづらい
②面接の日程調整が難しい
です。
①転職活動に充てる時間が取りづらい
公務員在職中に転職活動をするデメリットの1つ目は「転職活動に充てる時間が取りづらい」ことです。
働きながらだと、就業後の短い時間や土日など転職活動に充てられる時間は制限されてしまいます。
そもそも転職活動するにあたっては様々な準備をする必要があります。
例えば次のようなこと。
・自己分析
・応募書類の作成
・応募企業の選定
・企業研究
・面接練習
そのため、在職中に転職活動をする場合、準備に時間がかけられない可能性がどうしてもでてきてしまいます。
②面接の日程調整が難しい
公務員在職中に転職活動をするデメリットの2つ目は「面接の日程調整が難しい」ことです。
在職しながら転職活動を行う上で面接の日程調整が1番の問題です。
というのも、土日に面接をする企業は少なく基本的にその会社の就業時間内で面接が行われます。
つまり、在職中の場合、自分が働いている時間帯に相手側の企業としても面接を行いたいわけです。
そのため、思うように時間がとれず面接の予定日を入れられないことがあります。
公務員からの転職活動を退職後に行うメリット
公務員を退職後に転職活動を行うメリットは「転職活動に専念できる」ことです。
在職時に比べ退職後に転職活動を始めた場合、時間がたくさんあるため転職活動に専念することができます。
そのため、しっかり準備もできる分希望に沿った求人をみつけやすくなります。
また、面接の日程調整もスムーズにできますので、時間を有効活用して数多くの企業の面接を受けることも容易です。
このように転職活動に専念できるのは退職後に転職活動を始める大きなメリットですよね。
公務員からの転職活動を退職後に行うデメリット
一方で、公務員を退職後に転職活動を行うデメリットも2つあります。
それは、
①心理的焦りが生じやすい
②職歴の空白期間ができる
①心理的焦りが生じやすい
1つ目のデメリットは「心理的焦りが生じやすい」ことです。
退職後に転職活動を始める場合、時間がたくさんあるので転職活動に専念できるのは確かです。
しかし、その期間仕事がありませんのでもちろん収入なんかありません。
そのため。転職活動が長期化するほど経済的余裕がなくなり心理的にも焦りが生まれます。
そうなると、心理的な焦りから本来希望していた条件から妥協してとにかく内定をもらうことが目標になってしまうことがほとんどです。
その結果、転職先とのミスマッチが生じやすく、最悪の場合入社後すぐに辞めてしまうということにもつながりかねません。
②職歴の空白期間ができる
デメリットの2つ目が、「職歴の空白期間ができる」ことです。
すぐに転職先が見つかる場合は問題ありませんが、公務員からの転職の場合転職活動の長期化する人の方が多くなります。
長期化すればするほど、職歴の空白期間が生じ企業からの印象も悪くなってしまいます。
そうなると、本来内定を貰えるような企業でも落ちてしまったり、そもそも書類選考すら通らないことがあります。
正直公務員からの転職においては、職歴のブランクは致命傷になりかねません。
(まとめ)転職活動は在職中に!
今回は、公務員からの転職活動は在職中と退職後にどちらがいいのか、それぞれのメリットデメリットについてご紹介しました。
おさらいすると以下の通りです。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
在職中 | ①金銭面の不安がない ②精神的にも安定する ③職歴の空白期間ができない | ①転職活動に充てる時間が取りづらい ②面接の日程調整が難しい |
退職後 | ①転職活動に専念できる | ①心理的焦りが生じやすい ②職歴の空白期間ができる |
公務員から転職したい場合、在職中に転職活動をすることをおすすめします。
というのも、在職中に行うことで「金銭面のリスク」や「転職先が見つからなかった」などといった場合のリスクヘッジになるからです。
在職中であれば一度転職活動に失敗しても、公務員を続けつつスキルを磨き再チャレンジといった選択肢も取れます。
一方で退職後だと仮に失敗するとお先真っ暗です。
ですので、できる限り在職中に転職活動をするようにしましょう。
関連記事>>>公務員からの転職先でおすすめなのはたった2つだけ。【公務員との相性がいい!】
公務員からの転職成功のステップ
公務員からの転職の成功の秘訣は以下の通りです。
step1:転職理由を明確にする
step2:キャリア設計&自己分析
step3:スキルを身につける(飛ばしてもOK)
step4:転職エージェントに登録
step1:転職理由を明確にする
一番最初にやるべきことは、「転職理由をはっきりさせる」ことです。
というのも、この転職理由を明確にすることで「本当に公務員を辞めるべきか」の整理ができます。
また、どういった理由で転職したいのかが決まれば、それを解消できる転職先候補も自然とわかってきます。
そうすれば、その転職先で必要なスキルもわかります。
さらに言えばこの転職理由は、実際の選考においても非常に重要な役割を持っているのでこの段階ではっきりさせておくことが大切になります。
詳しい手順は上記の記事でもご紹介していますが、次の通りに整理すればとりあえずは十分です。
①なぜ辞めたいのか?なぜ転職したいのか?(転職・退職理由)
②何をしたいのか?(転職理由)
③どんな働き方をしたいのか?(キャリア設計)
④将来どうなりたいのか?(キャリア設計)
⑤上記を解消できる業界・企業はどこか?(業界分析)
⑥その業界・企業で求められているスキル・経験は何か?(業界分析)
step2:自己分析
転職理由が明確になったら次は「自己分析」になります。
自己分析では、「自分の強み・弱み」「どういった経験があるのか」「スキルは十分にあるか」など自分のこれまでの経験を棚卸します。
step3:スキルを身につける(業界によっては飛ばしてOK)
次に重要なのは行きたい業界に必要なスキルを身につけることです。
例えばIT業界であれば、プログラミングやWEBデザイン、WEBマーケティングといった感じです。
スキルのない状態で転職しようとすると、ほとんどの人が失敗します。
企業の中途採用には1つの枠に対して多くの人が応募してきます。
もちろんこの応募者の中には、民間経験者が多数います。
すると、これといったスキルのない公務員は民間経験者には簡単に負けてしまうのです。
そのため、スキルを身につけてから転職活動を始めることで転職難易度は段違いに変わってきますし、成功させやすくなります。
具体的にどんなスキルを身につけるといい?
では、具体的にどんなスキルを身につければいいのか。
さきほども説明しました通り自分が行きたいと思う業界や職種に必要なスキルです。
その中でもおすすめなのが以下のスキルです。
・エンジニア→プログラミング
・WEBデザイナー→WEBデザイン
・WEBマーケター→WEBマーケティング
これらのスキルはスクールに通うことで、スキル習得だけでなく転職支援がついていたりと手厚いサポートがうけられます。
なかには、転職成功率98%のスクールもありますよ。
もしプログラミングスクール等に興味がある方は、以下記事をぜひ覗いてみてください。
step4:転職エージェントに登録
最後のステップが「転職エージェント」を利用することです。
正直、転職市場で不利な立場にある公務員が1人で転職活動をするのには限界がありますし、非常にきついです。
そのため、転職のプロに頼るのが1番です。
無料で利用できるので登録して損はないです。
そもそも、転職エージェントを利用するメリットして次の4つがあります。
・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集
・公務員の支援の実績が豊富
①求人の選定
自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。
また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。
せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。
この点、転職エージェントでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。
また、転職エージェントが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。
というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、
ですので、転職エージェントでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。
そのため、転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。
②志望動機などのブラッシュアップ
転職エージェントでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます。
そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。
また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。
③情報収集
転職エージェントは、情報収集の面においても非常に役立ちます。
というのも転職エージェントでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。
そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。
また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。
そのため、自分1人でや転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます。
④公務員の支援の実績が豊富
転職エージェントでは、今まで数多くの公務員の転職を支援しています。
そのため、公務員からの転職を成功させるノウハウや経験が蓄積されています。
これらは結構貴重で、自分一人で進めていては決して手に入らない情報です。
事実、私の周りで官僚から転職をした人のほとんどは転職エージェントを利用していました。
まあ、転職エージェントを利用している人ほど次の仕事が決まるのが早かったです。
無料で利用できるので、話をだけ聞くだけでも価値はあります。
おすすめの転職エージェントを知りたい!
詳しいおすすめの転職エージェントについては以下の記事でご紹介しています。