公務員の年収って低いの?【結論:比較対象によって変わる】
・公務員の給料って、高給取りって言われたり、逆に低いって言われたりするけど、本当のところどうなの?
・公務員を目指そうと思うんだけど、公務員の給料事情を知りたい。
今回はそんなあなたに向けて書いていきます。
世間からは、「公務員の給料は高すぎる」と言われたり、反対に「公務員の給料は低すぎる」と言われたりとどっちが本当なんだろうと気になる人は多いかと思います。
公務員への就職・転職を考えている方や公務員からの転職を考えている人にとっては、正確に知りたい部分なのではないでしょうか?
そこで今回は
・公務員の年収の決まり方
・公務員の平均的な年収
・公務員の年収は本当に低いのか
についてご紹介していきます。
目次
公務員の給料は低い?公務員の給料の決まり方とは
そもそも公務員の年収はどのように決まっているのでしょうか。
それは至ってシンプルで「従業員数が50人以上の民間企業の平均値」が基準になります。
毎年上記の民間企業の給与の動向を調査し、動向を把握し人事院勧告にて公務員の給与が決定されます。
そのため、景気が悪く⺠間の給与が下がれば公務員の給与も下がる仕組みになっています
この決定額から、職務の「級」と同一級をさらに細分化した「号級」からなる給料表が出来上がります。
そして、この給料表をもとに個々人の職員の給料が決まっていきます。
【参考】
本当に低いの?公務員の平均的な年収
次に公務員の平均的な年収についてご紹介していきます。
国家公務員の平均的な年収は?
国家公務員は、一般職と総合職に分かれており、本府省課長級以上は総合職の人が大半を占めることになります。
多くの人が該当するであろう一般職に焦点を絞ってみると、国家公務員の平均的な年収は
25歳:320万
30歳:370万
35歳:450万
40歳:490万
50歳:660万
となります。
実際には、残業代や地域手当等の手当てがあるので、
25歳:350万
30歳:450万
35歳:550万
40歳:600万
50歳:700万
くらいが目安となります。
地方公務員の平均的な給料は?
地方公務員の年収は、地域によって多少給料にばらつきがあります。
というのも、地域手当に差があるためです。
この地域手当は、基本給の3~20%と結構幅があります。
そのため、物価の高い都会では年収が高く、反対に田舎の方だと年収が低い傾向にあります。
今回は平均的なモデルケースの京都府をもとにご紹介します。
25歳:360万
30歳:440万
35歳:540万
40歳:660万
45歳:720万
これが地方公務員の平均的な年収になります。
公務員の給料は本当に低いのか?
では、公務員の年収は本当に低いのでしょうか?
それは、比較基準によって変わってくると思います。
①比較する企業によって変わる
公務員の年収はが低いかは比較する企業によって変わってきます。
というのも、冒頭で説明しました通り公務員の給料は「従業員が50人以上いる企業の平均値」になるからです。
この中には、当然中小企業もあれば大企業もあります。
つまり、中小企業<公務員<大企業の順に年収は高くなります。
そのため、
中小企業からみた公務員の給料⇒高い
大企業からみた公務員の給料⇒低い
となります。
②同じ学歴・スペックから比較すると公務員の給料は低い
公務員になる人は、それなりに学歴の高いことがほとんどです。
学歴の高い人たちは、民間企業でもそれなりの企業に入社することがほとんどです。
そうなると、公務員<大企業の図式のとおり、公務員の給料は低いと感じます。
実際に私も、大学の友人とくらべたら圧倒的に年収は低かったです。
③20代で比較すると公務員の給料は低い
公務員の年収は、完全に年功序列であり若手のうちはかなり抑えられてしまいます。
しかも昇給額もそこまで高くありません。
世間一般で言われるような高い給料をもらえるようになるのは、40代過ぎくらいからになります。
>>>>40代公務員の年収のリアルは○○○万円!【国家・地方比較】
実際に私も残業なしでは、20代後半になっても手取りが20万を超えることはありませんでした。
そのため、20代同士で比較すると公務員の年収は低くなります。
>>>>20代公務員の年収のリアルは○○○万円!【国家・地方比較】
④高卒入社であれば公務員の給料は高い
同じ高卒で公務員になった場合、高卒で民間企業に入社した人と比べると年収は高い傾向にあります。
というのも、公務員はなってしまえば多少差はあるものの、年収と学歴はほとんど関係ないからです。
>>>>【勝ち組?】高卒公務員の給料って大卒と比べてどうなの?民間との差は?
まとめ
今回は、公務員の給料は低いのについてご紹介しました。
公務員の給料が低いのかは、比較対象によって変わってきます。
①比較する企業によって変わる
②同じ学歴・スペックであれば低い
③20代同士で比較すると低い
④高卒の場合は高い
皆さんの参考になれば幸いです。