公務員に転職したら給料が下がるの?←前職による

公務員に転職しようと思うんだけど、給料ってどうなんだろう?

今回はそんなあなたに向けて書いていきます。

公務員への転職を検討するにあたって給料も大事な要素かと思います。

いくら安定しているからと言って今の職より大幅に減ってしまっては元も子もないですよね?

先に結論から言ってしまうと、公務員に転職後の給料が下がるかは前職次第になります。

そこで今回は

・公務員に転職した際の給料の決まり方
・公務員に転職して給料が下がるパターンと下がらないパターン
・公務員への転職はまず情報収集を

についてご紹介していきます。

公務員に転職した際の給料の決まり方

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まず公務員への転職後の給料ですが、職歴によって加算があります。

具体的には以下のように決まります。

転職後の給料=経験年数×換算率×1年間の昇給号数(額)初任給

この式で求められる額が、転職後の給料になります。

正確には、この額に残業代や地域手当などの各種手当を加えた額が転職後の給料になります。

換算率とは?

換算率とは、前職がどれだけ関連性のあった職業であったかを表すものになります。

関連性の高い業務であれば換算率は高くなりますし、関連性がなければ換算率は低くなります。

この換算率は、自治体によって多少変わってきます。

ちなみに国家公務員の場合だと以下の通りになります。

経 歴 の 種 類 職員の職務との関係 具体例 換算率
国家公務員、地方公務員
又は公共企業体、政府関
係機関若しくは外国政府
の職員としての在職期間
関連性あり 市役所事務

100

関連性なし 警察官、消防士 80
民間における企業体、団
体等の職員としての在職
期間
関連性あり 民間企業事務(内勤) 100
関連性なし 販売員 80

前職で事務をやっていれば換算率は高くなる傾向にあります。

ただ実際には、

公務員から公務員⇒100%
民間から公務員⇒80%

であることがほとんどです。

公務員に転職後の給料の具体例

今回は大学卒業後4年間民間企業に勤務して公務員に転職した場合でご紹介します。

民間企業からの転職なので換算率は80%になります。

すると、

4年×80%≒3年

となります。

つまり、転職後の給料は、新卒から3年間公務員として働いた人と同程度になります。

金額としては年収350~400万くらいですね。

当然ながら、ずっと公務員でいる人に比べると給料は下がってしまいます。

もし、自分の職歴でどんくらいになるか興味のある人は、上記の計算式と以下の記事でご紹介している年代ごとの給料で大まかな数値がわかるかと思います。

>>>>20代公務員の年収のリアルは○○○万円!【国家・地方比較】

公務員に転職して給料が下がるパターンと下がらないパターン

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公務員に転職して給料が下がる人もいれば、現状維持あるいは上がる人もいます。

公務員に転職して給料が下がるパターン

公務員に転職して給料が下がるパターンは「民間企業(中堅~大手企業)からの転職」です。

公務員の給料は、民間企業の平均で決められており、その中には中小も含まれています。

そのため、企業規模ごとに給料を並べると以下のようになります。

中小企業<中堅企業≦公務員<大企業

民間企業から公務員の転職の場合、上記で説明しました通り換算率は80%になることが多いため、中堅企業以上からの転職の場合、給料は下がります。

実際に私の元同僚で民間企業から転職してきた人は給料が下がった人が多いです。

公務員に転職して給料が下がらないパターン

一方で、中小企業から転職してきた人は給料が下がらないことが多いです。

というのも、元々公務員の給料のほうが中小企業より高い傾向にあり、換算率を考慮しても現状維持以上の給料いなるからです。

公務員への転職はまず情報収集を

ライティング

公務員への転職を考えている人がまず一番にするべきことは、「情報収集」をすることです。

勉強の前に必ずです。

というのも次の2つの理由によります。

・ミスマッチを防ぐため
・公務員試験のことを理解するため

ミスマッチを防ぐため

公務員に転職してくる人の中には、「安定そうだから、楽そうだから」とイメージだけで転職してくる人がいます。

そのような人は大抵の場合、イメージとの違いから転職したことを後悔することが多いです。

そのため、事前に公務員はどんな仕事なのかについて理解しておくことでミスマッチは少なくなります。

公務員試験のことを理解するため

・受験資格
・出題範囲
・配点
・倍率
・試験のスケジュール

上記は自治体ごとに様々です。

そのため、受験する自治体によっては勉強の戦略も変わってきます

また、上記にことをあまり理解せずに勉強をすると、出題されない範囲など無駄な勉強が発生していしまうこともあります。

公務員試験は、いかに効率よく勉強するかが大切ですので、情報収集は欠かせません。

情報収集の詳しい内容や情報収集のやり方はこちらの記事でご紹介しています。

まとめ

今回は公務員に転職したら給料が下がるのかについてご紹介しました。

おさらいすると、前職によります。

というのも、公務員に転職後の給料は経験年数×換算率×1年間の昇給号数(額)初任給によって決まり、この換算率が重要になるからです。

また、前職の企業規模も影響しており

・中堅~大企業⇒下がる傾向
・中小企業⇒現状維持~微増の傾向

です。