公務員ってやりがいがないって本当?【元職員がリアルな目線で語ります】

2021年3月30日

公務員目指しているけど、やりがいないって聞くよね。
それって本当なの?

今回は「公務員のやりがい」をテーマに書いていきます。

よくネットやSNSなどで公務員ってやりがいがない仕事だと目にすることも少なくないかと思います。

確かに、民間企業と違い利益を追求しないので成果が見えずらいという点はあります。

しかし、本当にやりがいがないといえるのでしょうか?

今回は、元公務員の立場から公務員にやりがいがないのかご紹介していきます。

公務員を目指す皆さんの参考になればと思います。

公務員ってやりがいがないって本当?

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予備校や自治体のHPやパンフレットには「やりがいがある」と書かれていて、ネットやSNSでは「やりがいがない」と書いてあるのを私自身もよく目にします。

「結局どっちなの?」これに対する答えは「半分正解で半分間違い」だと思います。

というのも、公務員は仕事の構造上やりがいが感じにくくなっているためです。

公務員がやりがいを感じにくい7つの要因

では具体的に、どのようにやりがいが感じにくくなっているかというと次の7つが代表的です。

  • 前例踏襲の仕事
  • 1日の大半が単純な事務作業
  • 年功序列の給料
  • 新しいことにチャレンジしにくい
  • 適性を無視した人事異動
  • 相手がみえない
  • イメージと違う

前例踏襲の仕事

公務員はとにかく変化を嫌います。

その最たる例として、基本的にどの部署・どの担当も毎年同じように淡々と仕事をこなしていくことが上げられます。

既にその仕事の進め方に対するマニュアルが確立されていて、それに沿って仕事をする感じですね。

つまり自己判断で大きく変えることが難しいのです。

例えもっといい方法があったとしてもそれをなかなか実行することができないのでやりがいを感じづらくなってしまいます。

また、何か問題があった際にも新たな試みをするよりも、「過去はどう対応したか・他部署ではどのようにしているか」が重要視されるほど、前例踏襲は強く根付いています。

1日の大半が単純な事務作業

公務員の仕事は、基本的に単純な事務作業が多いです。

資料作成したり、メールでやり取りしたりと。

窓口対応のある部署以外では、現場に直接出向くこともそんなに多くありません

つまり、単調なルーティーンワークになりやすく、やりがいを感じられないことも多くなります。

年功序列の給料

公務員は年功序列のため、成果を出しても出さなくてもほぼ横並びで給料は上がっていきます。

つまり仕事をいくら頑張ろうと、民間のように給料に反映されることがないです。

「給料」も少なからずやりがいにつながる部分もあり、こういった面でもやりがいを見いだせなくなっている職員もいます。

とはいえ、公務員は民間のように目に見える数字がないため、何を持って成果と定義するかが難しいためしかたない部分もあると思います。

新しいことにチャレンジしにくい

これも前例踏襲と類するものですが、一要因としてあります。

行政組織は「トップダウン」の組織のため、職位がより上の人の判断が絶対となります。

つまり何かを新しく始めたい場合、スケールにもよりますが「課長・部長・知事」といった人たちを説得しなくてはなりません。

1人でもダメといったらおしまいです。

例え課長がOKといっても部長がダメといったら実行できません。

また、労力に見合わないですし、前例がないものほど許可はおりません

適性を無視した人事異動

公務員はジェネラリストを育成する方針なので、人事異動が頻繁にあります。

そのため、その人の適性や経験を無視したような人事異動も多々あります。

自分に向いていないと思う仕事をやるのは、やりがい以前の問題ですよね。

相手がみえない

窓口対応を除いて、住民等と接する機会はほとんどありません

つまり、相手がみえない状況で仕事をするため目に見えた成果というのはわかりづらくなっています。

そのため、自分のやっている仕事がどのように役立っているのか見いだせずやりがいを感じづらくなります。

イメージと違う

基本的に予備校や各自治体のHPは、公務員の仕事の華やかな部分だけを紹介し、大部分の地味な仕事についてはほとんど取り上げません

そのため、イメージとのずれがやりがいのなさに直結してしまうのです。

そりゃ華やか部分の仕事ができると思って公務員になっているわけですからね。

イメージのずれが大きいほどやりがいがないと感じるみたいです。

私が公務員在職中にやりがいを感じたこと

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公務員は構造上やりがいを感じづらいとお話ししましたが、もちろんやりがいはあります。

やりがいを感じる場面は人それぞれですが、私が特にやりがいを感じた場面をご紹介しますね。

①イベントを成功させたとき

毎年イベントを開催している担当に配属されたことがありますが、このイベントが成功した時はやりがいを感じした。

大抵こういったイベントは、場所日時の決定・イベントの内容・ゲストの選定・当日のスケジュールなど1年かけて1個1個課題をクリアにしながら進めていきます。

もちろんすべてがスムーズに決まるわけではなく、一筋縄ではいきません。

私が担当した時は、毎年お借りしていた会場が抑えられなかったりゲストのドタキャン等不測の事態もありました。

職員同士の衝突もありました。

そういったトラブルを乗り越え、来場者も例年より多くとてもやりがいを感じました。

皆さんもおそらく公務員人生で何度かイベントに携わることはあります。

その際は、想像以上のやりがいを感じることになると思いますよ。

②住民から直接感謝を言われたとき

「住民から感謝をいわれる」これが公務員として一番やりがいにつながると思います。

私自身も補助金の交付の際にいろいろな住民と毎日電話等でやり取りをしていました。

その中で、住民1人1人の状況に合わせた対応をしたり、他の補助金を案内し担当部署につないだりとしているうちに、何人もの住民から感謝を言われることがありました。

中には、結構癖のある住民に当たることも多く心が折れそうな時もあります。

そんな人相手にもしぶとく対応した結果、直接感謝を言われた時は「これからも頑張ろう」とやりがいを感じましたね。

他にもやりがいはいろいろありますよ

ここからは私の例ではなく知り合いのやりがいを感じた場面になりますが、公務員にもやりがいはいろいろとあることが分かりますよ。

・災害から住民を守った時
・道路など公共物が完成した時
・新しい制度を制定した時
・大きなお金を動かした仕事をした時

公務員になりたいと思ったら

公務員になりたいと思った方は以下の記事で公務員試験の勉強についてご紹介していますので合わせてご覧ください。

まとめ

公務員の仕事はやりがいを感じないといわれていますが、それは構造上仕方ない部分でもあります。

とはいえ、全くやりがいがないかと言うとそんなことはなくやりがいはありますよ。

結局は、「やりがいを感じさせない構造」と「やりがいを感じること」のどちらに敏感なのかによって変わってくるのだと思います。

ちなみ私は、やりがいを感じないほうに敏感だったので転職しました。

今回は以上です。