公務員から民間企業への転職はもったいない?【実体験をもとに解説します】
公務員から民間企業へ転職したいと思うんだけど、親や同期からもったいないって言われる。
本当に公務員から転職するのはもったいないことなのかな?
今回はそんなあなたに向けて書いていきます。
公務員を辞めて民間企業に転職したいって思う人は近年増加しつつあります。
とはいえ、周りから「もったいない」と言われることもあり、なんだか不安に思い一歩踏み出せない人もいるかと思います。
そこで今回は、
〇公務員から転職するのはもったいない?
〇公務員から民間企業に転職するメリット
〇公務員から民間企業に転職するデメリット
〇「公務員からの転職がもったいない」にならないために必要なこと
について解説していきたいと思います。
実際に私や知り合いの公務員からの転職を経験している人たちの体験をもとに書いていきますので、参考になるかと思います。
目次
公務員から転職するのはもったいない?
世間では、公務員から民間企業への転職はもったいないと言われていますが、本当にもったいないことなのでしょうか?
まずは、公務員から民間企業への転職がもったいないと言われている理由をご紹介します。
公務員から民間企業への転職がもったいないと言われるたった1つの理由
公務員から民間企業への転職がもったいないと言われる理由は「安定を捨てる」ことになるから。
公務員は次のように多くの面から安定しています。
①クビにならない
②倒産もない
③毎月安定した給料がもらえる
④ボーナスも必ず支給される
⑤退職金も出る
⑥毎年昇給する
⑦福利厚生が整っている
他にも、ありますが、簡単に例を挙げるだけでもこんだけあります。
民間企業では大企業であっても、リストラや倒産の可能性はありますし、安定性だけを見ると公務員に勝るところはありません。
こういった安定性を捨てることから、公務員から転職するのはもったいないと言われています。
公務員から民間企業に転職するのがもったいないのかは人次第
では、公務員から転職するのは本当にもったいないのでしょうか?
結論から言ってしまうと、もったいないかは人によります。
というのも、民間企業への転職するメリットとデメリットどちらが大きいかで変わってくるからです。
つまり、
〇「民間企業へ転職するメリット」>「民間企業へ転職するデメリット」・・・もったいなくない
〇「民間企業へ転職するメリット」<「民間企業へ転職するデメリット」・・・もったいない
となります。
実際に私自身は、民間企業へ転職するメリットの方が大きかったのでもったいないと感じたことはありません。
公務員から民間企業に転職するメリット
公務員から民間企業へ転職するメリットは主に次の5つがあります。
①頑張り次第で給料が増える
②キャリアの幅が広がる
③やりがいができる
④働き方を選べる
⑤ストレスから解放される
①頑張り次第で給料が増える
1つ目のメリットが「頑張り次第で給料が増える」ことです。
公務員から民間企業に転職すると年収が下がるとよく言われます。
事実私も500万から350万と150万円年収が下がっています。
ですが、それはほんの一時的なものです。
というのも、民間では昇給幅も大きく頑張りが評価されれば給料はすぐに上がることが多いからです。
公務員だといくら頑張ってもほぼ横並びの給料ですよね?
つまり自分の頑張り次第で給料を伸ばすことができ、これが民間企業の良い点でもあります。
また、公務員時代にはできなかった副業もできるので本業以外でも収入源を確保できます。
②キャリアの幅が広がる
2つ目のメリットが「キャリアの幅が広がる」ことです。
公務員の場合、新人も年配の職員も程度の差があれど行っている業務内容に差はほとんどありませんよね?
つまり、経験を積んでもできる仕事の幅で考えるととても狭いです。
一方で、公務員から民間企業に転職した場合、スキルが身につければその分できることが増えるし、チャレンジできる環境があります。
また、公務員は年功序列制度が根強いため、いくら頑張ってもある程度の年齢に達するまで昇進は難しいです。
一方で民間企業は成果主義・実力主義のところも多く、実力次第では早い段階から昇進できます。
③やりがいができる
3つ目のメリットが「仕事にやりがいができる」ことです。
公務員は前例踏襲主義なので、マニュアルどおり事務を進め新しい提案をしても却下されるような部署は多いですよね。
坦々と仕事をこなすだけで裁量もなく成果も見えずらいため、正直やりがいを感じてない人も多いのではないでしょうか。
一方で民間企業では、むしろ新しいことをどんどんさせてくれる環境にあります。
また、自分の仕事が成果や給料になどに目に見えて直結してくるので、仕事へのモチベーションも高くなります。
時にはきついと感じることはありますが仕事へのやりがいは公務員時代とは段違いで楽しいと感じる人もいます。
④働き方を選べる
4つ目は、「働き方を選べる」ことです。
公務員では9時17時が基本で、テレワークは制度として導入されてはいるものの、出社せざるをえないのが現実です。
一方で、民間企業であれば時差出勤やフレックスタイム制・リモートワークなど多様な勤務形態の選択肢があるので、自分のライフスタイルに合った働き方を選ぶことができます。
⑤ストレスから解放される
5つ目は「ストレスから解放される」ことです。
・頑張っても給料が増えない仕組み
・閉鎖的な人間関係
・理不尽なクレーム
・無駄な仕事
公務員の仕事には、公務員特有のストレスがあります。
これらは、公務員でいる限りずっと付きまとってくるものです。
こういったストレスから解放されるのもメリットです。
もちろん、民間企業でもストレスはありますけどね。
公務員から民間企業に転職するデメリット
逆に公務員から民間企業へ転職するデメリットは何でしょうか?
それは次の3つです。
①安定を失う
②民間企業についていけない可能性がある
③社会的信用が低くなる
①安定を失う
1つめのデメリットが「安定を失うこと」です。
冒頭でもご紹介しましたが、公務員は様々な面で安定しています。
・倒産しない
・リストラもない
・毎年給与が上がる
・給料の未払い支払遅れもない
・休暇制度が充実
・福利厚生がそろっている
特に倒産やリストラがないことは公務員ならではの安定性です。
こういった公務員特有の安定性を失うことは大きなデメリットになります。
②民間企業についていけない可能性がある
2つ目のデメリットが「民間企業についていけない可能性」があることです。
公務員の仕事に慣れすぎてしまうと、民間企業についていけないことがあります。
といのも、民間では公務員と違い「利益」を追求するため、仕事の進め方やスピード感が全く違うからです。
こういった公務員と民間企業の違いから民間企業についていけず早期退職のリスクがあります。
とはいえ、私の周りで公務員から転職した人はみんな民間企業に馴染んでいますので、そこまで気にしなくて大丈夫だと思います。
③社会的信用が低くなる
3つ目のデメリットが「社会的信用が低くなる」ことです。
特に金融機関でローンを組む時や、融資を受ける際に多大な影響を及ぼします。
公務員は社会的信用が高く、住宅や車のローンなが比較的組みやすいと言われています。
一方で、民間企業へ転職すると、大企業でない限り公務員ほど信用度は高くなく、ローンの審査が通らないことも多々あります。
「公務員からの転職がもったいない」にならないために必要なこと
「公務員からの転職がもったいない」にならないために必要なことは「転職したい理由」をはっきりさせることです。
具体的には、何を重視するのかを整理することです。
〇安定を重視
〇やりがいを重視
〇プライベートを重視
〇給料を重視
〇人間関係を重視
人によって重視したいことは、様々かと思います。
整理したことをもとに、公務員から転職するメリットとデメリットと照らし合わせて、どちらが大きいかを判断したほうが良いです。
そうした中で、「デメリット>メリット」となった場合、それは「もったいない」に該当するので公務員のままでいたほうがいいです。
>>>>【公務員からの転職】転職理由が明確になれば転職成功への大きな一歩です
転職エージェントに相談もあり
もし、1人であれこれ考えるのが不安・苦手の場合は、転職エージェントに相談してみるのも1つの手です。
転職エージェントでは、「まだ転職するか悩んでいる」という段階でも無料で使用することができ、様々な相談ができます。
「自分は転職すべきだろうか」といった漠然とした悩みにも真摯にアドバイスをくれますので、利用する価値は大きいです。
おすすめの転職エージェントについては、以下の記事でご紹介しています。
>>>>7社利用したからわかる!公務員が登録するべき転職エージェント
まとめ
今回は、公務員から民間企業へ転職するのはもったいないかについてご紹介しました。
おさらいすると、公務員から民間企業へ転職するメリットとデメリットどちらが大きいかによって変わってきます。
〇「民間企業へ転職するメリット」>「民間企業へ転職するデメリット」・・・もったいなくない
〇「民間企業へ転職するメリット」<「民間企業へ転職するデメリット」・・・もったいない
といった感じになります。
そのため、必ずしももったいないということはありません。
現に私はもったいないなんて思ってませんですしね。
もし、公務員から転職後にどうなったか気になる人は以下記事もよんでみてください。
>>>>公務員から転職した結果どうなった?【3人の事例を公開】
今回は以上です。