30代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】

2021年1月6日2021年6月24日

今回は、そんな疑問を解消する記事を書いていきます。

私が働いていた自治体には、毎年多くの民間からの転職者がいました。
そういう人にとって、転職後の給料は重要だと思います。

また、私が現職の頃は20代前半から半ばの時期で給料が周りの友人と比較してとても低かったです。
そのため、今後どれくらい年種が伸びるのか結構気にしていました。

ですので、今回はそんな悩みを解消すべく次の流れに沿って解説していきたいと思います。

30代の公務員の給料は？

地方公務員の30代の月収は？

地方公務員の給料については、総務省が公表している「地方公務員給与実態調査」に職種・年代・自治体ごとの具体的な数値が公開されています。

平成３１年の同調査をベースにして推計した30代公務員の月収は以下の通りになります。

年齢	地方公務員全体の平均月額給料
28～31歳	232,051円
32～35歳	261,870円
36～39歳	298,637円

以上から、30代の地方公務員の平均月収は約24万～約30万円の幅であることがわかります。

ただ、これは残業手当などの各種手当を含めていない数字になりますので、実際はもう少し増えます。

30代の地方公務員の年収

では、統計表の数字から自治体規模ごとの年収を計算してご紹介していきます。

計算の方法は、基本給12か月分にボーナス（ここでは4.5か月分）に各種手当の平均額を加えて計算します。

都道府県職員（行政職）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
28～31歳	310,304円	約103万円	約470万円
32～35歳	350,112円	約120万円	約540万円
36～39歳	393,142円	約137万円	約600万円

都道府県職員の30歳時点での平均年収額は、470万円になります。

また、30代の平均年収は、470万～600万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

指定都市職員（行政職）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
28～31歳	331,831円	約105万円	約500万円
32～35歳	375,696円	約120万円	約570万円
36～39歳	424,375円	約137万円	約645万円

指定都市職員の30歳時点での平均年収額は、約500万円になります。

また、30代の平均年収は、500万～645万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

指定都市は、地域手当が高い傾向にあるため、都道府県平均に比べ年収が高くなっております。

その他市役所職員（行政職）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
28～31歳	307,137円	約103万円	約470万円
32～35歳	342,127円	約116万円	約526万円
36～39歳	387,523円	約132万円	約590万円

その他市職員の30歳時点での平均年収額は、約470万円になります。

また、30代の平均年収は、470万～590万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

町村役場職員（行政）

年齢	月給（手合込）	ボーナス額	平均年収
28～31歳	275,099円	約100万円	約430万円
32～35歳	305,619円	約111万円	約470万円
36～39歳	347,478円	約125万円	約542万円

町村役場職員の30歳時点での平均年収額は、約430万円になります。

また、30代の平均年収は、430万～542万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

町村役場は、地域手当が低い傾向にあり、財政が厳しいところも多く、他の自治体より年収が低い傾向にあります。

特別区職員（行政）

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
28～31歳	337,390円	約105万円	約500万円
32～35歳	381,648円	約125万円	約580万円
36～39歳	433,349円	約140万円	約660万円

特別区職員の30歳時点での平均年収額は、約500万円になります。

また、30代の平均年収は、500万～660万円になり、年次が上がるにつれてが上がるにつれて高くなります。

特別区は、地域手当が一番なので、どの自治体規模よりも年収が高い傾向にあります。

30代の地方公務員の年収まとめ

自治体規模	30歳時の年収	30代の平均年収
都道府県	約470万円	470万～600万円
指定都市	約500万円	500万～645万円
その他市	約470万円	470万～590万円
町村	約430万円	430万～542万円
特別区	約500万円	500～660万円

30代の国家公務員の月収は？

国家公務員の給料については、人事院が公表している「国家公務員給与等実態調査」に具体的な数値が公開されています。

令和２年の同調査をベースにして推計した３0代の月収は以下の通りになります。

年齢	平均月額給料
29～32歳	288,806円
33～36歳	338,212円
37～40歳	382,860円

30代の国家公務員の平均月額給料は、約28万～38万です。

30代の国家公務員の年収

では、統計表の数字から年収を計算してご紹介していきます。

計算の方法は、基本給12か月分にボーナス（ここでは4.5か月分）で計算します。年収の計算方法

年齢	月給（手当込）	ボーナス	平均年収
29～32歳	288,806円	約105万円	約500万円
33～36歳	338,212円	約150万円	約560万円
37～40歳	382,860円	約170万円	約630万円

国家公務員の30歳時の平均年収は、約500万円です。

30代の平均年収としては、500万～630万円ほどになります。

なお、上記の表は、地域手当などを一律に計算しているので、東京勤務の方は若干多め、逆に地方勤務の方は少なめになるかと思います。

一方で、昇進の速い総合職の場合は、30代の年収は700万円〜850万円くらいの数字になるかと思います。

30代の公務員の年収は高い？低い？民間企業との比較

	30歳時年収	30代平均年収
国家公務員（一般職）	約500万円	500～630万円
地方公務員（行政職）	約470万円	470～600万円
民間企業（資本金2,000万円以下）	約340万円	340～420万円
民間企業（資本金5,000万円以上）	約360万円	360～450万円
民間企業（資本金1億円以上）	約400万円	400～500万円
民間企業（資本金10億円以上）	約550万円	550～750万円

民間企業の年収は、公税庁の民間給与統計の数字を利用して計算しております。

上記の表より、30代の公務員の給料は中小企業や中堅企業より高く、大企業より低いことがわかります。

ですので、社会全体から見ても30代の公務員の給料は恵まれているといえます。

というのも、民間企業の99％以上が中小企業であるからです。

そのため、年収レベルとしては上位に入ります。

平均年収はあくまで目安

これまで、30代の公務員の平均年収について解説してきましたが、正直あまり気にしなくていいです。

というのも、もらえる年収は、手当の額や昇進によって変わってくるからです。

例えば、手当に関しては以下のものがあります。

上記で紹介した平均年収は、すべて一律の額の手当額で計算していますが、実際には個人によってその額は様々です。

残業代は忙しい部署であれば月10万くらいもらえますし、賃貸物件に住んでいるのであれば月1.5～3万ほど住居手当がもらえます。
また、地域手当も働く自治体によって3～20％と結構差があります。

そのため人によっては、この手当だけで100万近く差があるなんてことはざらにあります。

一方で、30代になれば昇進する人も出てきます。
そういった人は、上記で紹介した年収より多く貰えたりします。

ですので、平均年収は紹介した数字に近い年収はもらえると思いますが、「将来設計を立てるにあたって」や「転職の際の判断材料の１つ」など、あくまで目安としてみることをおすすめします。

公務員になりたい！と思った方へ

ここまで読んで「公務員になりたい！」と思った方は、ぜひ以下の記事を参考にしてください。

• 【独学したからこそ分かる】公務員予備校に通うべき3つの理由
• 【公務員試験】独学でも合格できる！ポイントと勉強法

(まとめ)30代公務員は平均以上の給料

他の年代の年収も知りたい方は、以下の記事でご紹介しています。

• 20代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】
• 40代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】
• 50代公務員の年収のリアルは○○○万円！【国家・地方比較】