公務員は忙しいの?楽な部署もあれば激務な部署もあるよ
公務員は忙しくなくて定時に帰ることができるって本当?
仕事が楽なら公務員になりたいなー
今回は、そんな疑問を解消する記事を書いていきます。
この記事を読んでくださっている皆さんは、「公務員の仕事は楽」というイメージをお持ちでしょう。
私も公務員になる前には、そのように思っていました。
むしろそれを理由に公務員になったくらいです。
とはいえ、公務員が楽というイメージのまま就職してしまうとイメージと違ったということもあります。
そこで今回は、私の経験を基に「公務員は忙しいのか?」その実態についてご紹介しています。
公務員を目指す皆さんの参考になればうれしいです。
目次
公務員の仕事は忙しいの?
結論から言ってしまいますと、公務員が忙しいかは運しだいです。
というのも、「部署」と「人(の能力)」によって忙しさは変わってくるからです。
①公務員が忙しいかは部署次第
公務員の忙しさについては「部署」が要因として大きくなってきます。
というのも、公務員の職場には忙しい部署と暇な部署が存在します。
毎日定時帰りできるような部署もあれば、日をまたぐまで働くのは当たり前のようなブラック企業並みの部署もあります。
また、忙しい部署では土日の休日も出勤することも多々あります。
ちなみに私は毎日タクシーがえりを半年間経験したことがありま。。
加えて、忙しい部署の中にも「常に忙しい部署」と「時期的に忙しくなる部署」があります。
・常に忙しい部署の例
→財政課、企画課、政策の目玉の担当など
・時期的に忙しくなる部署
→確定申告などの繁忙期のある税関係の部署など
ですので、公務員が忙しいかは「配属部署」次第ということになります。
②人の能力は付随的に忙しさに関わってくる
公務員の忙しさの一番の要因は「部署」ですが、個々人の能力もある程度関係してきます。
公務員の仕事は、自分の仕事さえ終わっていれば周りの人が残っていようが帰ることができます。
そのため、仕事ができる人あればサクッと終わらせて定時に帰ることも可能になります。
上司が仕事が出来ないタイプだと忙しくなる
とはいえ、自分自身が優秀だとしても上司が仕事のできないタイプだと忙しくなる傾向にあります。
というのも、上司が対応できない分の仕事が自分に割り振られるからです。
そのため、必然的に仕事量が増えるので忙しくなってしまいます。
実際に私自身、担当業務は変わってないにもかかわらず、上司が変わってからは前年度比で残業時間が2倍になったこともあります。
仕事の出来る人は激務の部署に配属されやすい
公務員のいわゆる激務といわれる部署には、「タフで優秀な人材」が配属される傾向にあります。
激務な部署では、そもそもの仕事量が多いうえに、上司や知事、議会の判断を仰ぐといったことも多くなります。
そのため、いくら優秀であろうと定時に帰ることなんてことは容易ではなくなります。
公務員が忙しいかは「出先」か「本庁」かで変わる
出先機関は、まったく忙しくない
出先機関は、ほとんどの部署では忙しくないことが多いです。
というのも、仕事量がそれほど多くなくルーティンワークがほとんどだからです。
1日にやることは決まっており、その流れに沿って仕事を行うだけです。
仮に、何か問題が起きた時でも管理職や本庁職員が対応をしてくれるので、丸投げするだけで問題がないことが多いです。
また、出先機関では「議会対応」と「予算要求」という公務員の仕事で時間がかかる上に大変な仕事をすることがないので忙しくなることはほとんどありません。
本庁は忙しい
一方で、本庁は忙しいです。
というのも、出先機関は各事務所で行う業務が決まっており職員ひとりひとりの業務量が少ないのに対して、本庁では、1人でいくつもの業務・事業を担当することが一般的だからです。
出先機関に比べて、1人当たりの仕事量は2倍くらいになります。
また、出先機関と違い単なるルーティーンワークだけでなく判断を要する仕事も多くなるため、その分他部署や上司と調整や説明のための資料作成なども多くなってきます。
実際に私が本庁にいたときも、海外との調整をしたり(時差があるため当然残業)、政策実施のための予算要求や上司・財政課への説明などに振り回された記憶があります。
そのため、本庁では毎月20~30時間残業をするのが当たり前になってきます。
とはいえ、本庁すべてが忙しいわけではない
では、本庁の仕事がすべて忙しいのかというとそんなことはありません。
給与や会計担当などある程度することが決まっている仕事は定時で帰れることが多いです。
外部との調整がほとんどなく、仕事の大半がルーティンワークなので本庁の中のオアシス部署になります。
最近は、公務員の忙しさも改善傾向にある?
近年は、「ノー残業デー」や「20時完全退庁日」、「定時以降のメール禁止」などライフワークバランスに努める自治体も増えてきています。
ノー残業デーや20時完全退庁日は、毎月2回程度定められることが多く、回数は少ないとはいえ働き方改革が徐々に進められています。
上司も取り組み具合を上に報告しなければならないので、早く帰るよう促してきます。
それでも、現状は忙しさは変わらない
働き方改革が推進されているとはいえ、残念ながら現状忙しさは変わりません。
というのも、本質的な仕事量は変わってはいないからです。
そのため、ノー残業デーであっても退勤をしたことにして働いたり家に持ち帰って続きをする職員もまだまだたくさんいます。
まとめ
今回は公務員は忙しいのかについてご紹介しました。
おさらいすると以下の通りです。
・忙しさは「部署」と「その人の能力」によって違う
・出先機関は忙しくなく、本庁は忙しい傾向
・近年は働き方改革が推進されている
今回は以上です。