【元公務員が考察】公務員の仕事はつまらない?その理由とつまらない感じる人の特徴
公務員だけど仕事がつまらない
公務員への就職・転職を考えているけど、仕事つまらないの?
今回はそんな疑問を解消する記事を書いていきます。
よく公務員の仕事はつまらないと言われれており、現役公務員でもつまらないと感じている人は多いです。
では、なぜ公務員の仕事はつまらないと感じるのか。
今回は私が公務員として働いた経験から「公務員の仕事がつまらない理由」と「つまらないと感じる人の特徴」について解説していきます。
目次
公務員の仕事はつまらない?
結論から言いますと、公務員の仕事はつまらないです。
なかには面白いという人もいますが、10人いたら8~9人はつまらないと口をそろえて言います。
私自身も4年間公務員として働いていましたが、一度もおもしろい・やりがいがあると思ったことはありません。
これは、私だけでなく、実際にネットで「公務員 つまらない」で検索するとたくさん記事は出てきます。
では、なぜ公務員の仕事がつまらないのでしょうか。
私はその理由は次の通りだと考えています。
・単調なルーティンワーク
・意味を感じない業務が多い
・頑張れば頑張るほど損をするから
・どこを向いているか分からない仕事だから
・個人の裁量がほとんどないから
つまらない理由①単調なルーティーンワーク
公務員の多くの部署では、単調なルーティーンワークが基本です。
窓口や電話での住民対応・パソコンにひたすらデータを入力・パンフレットをひたすら印刷・うち向けの調査のデータ入力などなど。
どの場面を切り取っても単調で、何年も続くと飽きますしもはや苦痛に変わってきます。
公務員には3年程度で異動がありますが、異動先でもルーティンワークなことがほとんどなため、つまらない思いは解消されずにむしろ蓄積されていきます。
つまらない理由②意味を感じない業務が多い
公務員の仕事には「本当にそれ意味あるの?」ていう作業が多いです。
その代表たるものが「決裁」です。要は上司のハンコをもらう作業の事です。
確かに重要な政策の実施など本当に記録として残さないといけないものを文書で残して上司の決定を得ることは、行政の仕事としては大切です。
しかし、公務員では何でもかんでも文書にして上司の決定を得ることを良しとしています。
例えば、「会議の出席者が確定しました」や「他部署からの調査内容にこんな回答をします」などといった口頭ベースの説明で済むものまで、いちいち文書にしてインデックスつけて回します。
しかも、たいていこういった資料はしっかり見られることなく、次々にハンコが押されていきます。
ほんと意味がないですし、時間の無駄ですよね。
つまらない理由③頑張れば頑張るほど損をするから
公務員の世界は、年功序列です。
そのため、いくら仕事で成果を出そうが給料は他の同年代の職員とあまり差がつきません。
また、公務員では仕事ができる人に仕事を押し付ける傾向にあります。
それを難なく成し遂げても給料は変わらず、また仕事を押し付けられるだけです。
要は、公務員の世界ではどんだけ多くの仕事をこなそうと成果を出そうと給与が他の職員と変わらないのです。
そのため、どんどんモチベーションは失われつまらないと感じるようになります。
つまらない理由④どこを向いて仕事をしているか分からないから
公務員は内向きの仕事が多いです。
そのため、「住民の暮らしに貢献したい」「社会に役立ちたい」と思い、公務員になった人には物足りなくかんじます。
実際に私も公務員時代には、上司への説明資料の作成がほとんどで、住民ではなく上司の為に仕事しているようなものでした。
つまらない理由⑤個人の裁量がほとんどないから
公務員の仕事は法律・条令に基づいて行われます。
そのため、自分で何か創意工夫できるということはなく基本的に裁量権ありません。
何か判断をしようと思えばまず法律を確認し、少しでもリスクを感じれば上に判断を伺います。
また、公務員は変化を嫌います。
法律や条例の範囲内で、もっと効率的で良い方法を思いついた場合でもそれをほとんど実施することはできません。
というのも、そういった場合には上の判断を仰ぐ必要があり、だいたい拒否されます。
実際に私も、公務員としてまだやる気があったころ軽く提案をしたことがありました。
「もっと根拠の分かる資料をつけろ」「他がそれで成功しているからといっていいとは限らない」「今忙しいから」とさんざん言われ、少しの改善だったのですが、労力に見合わなかったため断念しました。
公務員の仕事をつまらないと感じる人の特徴は?
これまでの経験から、公務員の仕事をつまらないと感じる人の特徴は次の通りです。
・事務仕事が嫌い
・自分で考えて行動したい
・成果主義の人
つまらないと感じる人の特徴①事務仕事が嫌い
公務員の仕事の基本は、パソコンに向かって行う事務仕事になります。
全部の部署がそうではありませんが、8~9割の部署では事務仕事です。
そのため、事務仕事が嫌い人は公務員の仕事をつまらないと感じるでしょう。
つまらないと感じる人の特徴②自分で考えて行動したい
先にも紹介しましたが、公務員の仕事は法律や条例で決められており裁量の余地がほとんどありません。
前例にのっとってこれまで通りの方法で仕事を行っていくことになります。
近年では、業務改善とうたって業務のやり方などを見直す流れがありますが、まだまだ浸透していません。
そのため、どんどん無駄を排除していきたい、より効率的に効果的に仕事を追求していきたい方は、つまらないと感じるでしょう。
つまらないと感じる人の特徴③成果主義の人
どんどん成果を出して、周りと差をつけたい人も仕事をつまらないと感じるでしょう。
というのも先でも解説しましたが、公務員の仕事は年功序列で仕事をしようがしまいが給料に差はつかないからです。
公務員の仕事がつまらないなら転職したほうがいい?(在職者向け)
公務員の仕事がつまらないからといって安易に転職することはおすすめしません。
というのも、公務員の仕事はつまらないですけど、それ以外に魅力がありますよね?
職としての安定性だったり、福利厚生だったり。
そう言ったものを考えても、やりがいのある仕事をしたいと思う方でないと、転職して後悔することになります。
以下の記事で、私が転職した際に思ったことを紹介しています。
それでもやっぱり、転職してチャレンジしたい方は以下の記事を参考にしてみてください。
仕事がつまらないなら公務員への就職・転職はやめたほうがいい?
確かに、公務員の仕事はつまらないです。
ですが、それだけで公務員にならないほうがいいとは思いません。
要は、自分が何を求めているかです。
「安定した職業につきたい、プライベートもほしい」といった職業につきたいのであれば公務員はおすすめです。
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まとめ(公務員の仕事はつまらない)
公務員の仕事はつまらないです!
ただ、公務員の魅力はそれ以外の所にあるのも事実です。
この記事を読んで、将来の選択肢の参考になれば幸いです。