20代公務員の年収のリアルは○○○万円!【国家・地方比較】

2021年6月24日

20代の公務員の年収ってどんくらいなんだろう?
生活レベルを知りたい

これから公務員を目指す皆さんやすでに公務員の皆さんも、給料事情も気になるところだと思います。

世間では一般的に公務員の給料は高いとか言われていますが、実際はそうでもありません。

そこで今回は、

・20代の国家(地方)公務員の年収
・20代の国家(地方)公務員の手取り
・20代の公務員の生活レベル
・私の公務員時代のリアル

今回は上記の流れで解説していきたいと思います。

20代の公務員の年収は?

money

20代の地方公務員の月収は?

地方公務員の給料については、総務省が公表している「地方公務員給与実態調査」に職種・年代・自治体ごとの具体的な数値が公開されています。

平成31年の同調査をベースにして推計した20代の月収は以下の通りになります。

年齢地方公務員全体の平均月額給料
20~23歳179,838円
24~27歳203,983円
28~31歳232,051円

以上の事から、20代の地方公務員の平均月収は約18万~約23万の幅になります。

驚くべきところは、10年のキャリアの差があっても、約5万ほどしか給料の差がないことです。

これは、年功序列が関係あり、昇進やある程度の年数を勤続しないと上がらないからです。

そのため、20代のうちはそこまで給料は多くなく、差もほとんどありません。

とはいえ、この額は純粋な給料額になります。
実際には、この額に地域手当や残業手当など各種手当代が支給されるのでもう少し多くなります。

20代の地方公務員の年収は?

では、統計表の数字から自治体規模ごとの20代公務員の年収を計算してご紹介していきます。

計算の方法は、基本給12か月分にボーナス(ここでは4.5か月分)で計算します。

年収の計算法

年収=月額給料(基本給)×12+ボーナス(4.5カ月)+各種手当

都道府県(行政職)

年齢平均年収
20~23歳約350万(うちボーナス額約80万)
24~27歳約410万(うちボーナス額約90万)
28~31歳約470万(うちボーナス額約103万)

都道府県職員の20代公務員の全体の平均額は、403万(うちボーナス額90万)になります。

ポイント

・全学歴混同の数値で計算しているため、大卒限定ですと+10万のイメージです。
・28~31歳の欄は、30代も入ってしまっているため目安としてはー10~20万ほどです。

指定都市(行政職)

年齢平均年収
20~23歳約370万(うちボーナス額約80万)
24~27歳約460万(うちボーナス額約91万)
28~31歳約500万(うちボーナス額約105万)

指定都市職員の20代の公務員全体の平均額は、436万(うちボーナス額92万)になります。

ポイント

・全学歴混同の数値で計算しているため、大卒限定ですと+10万のイメージです。
・28~31歳の欄は、30代も入ってしまっているため目安としてはー10~20万ほどです。

その他市役所(行政職)

年齢平均年収
20~23歳約350万(うちボーナス額約80万)
24~27歳約410万(うちボーナス額約91万)
28~31歳約470万(うちボーナス額約103万)

市役所職員の20代公務員の全体の平均額は、403万(うちボーナス額91万)になります。

ポイント

・全学歴混同の数値で計算しているため、大卒限定ですと+10万のイメージです。
・28~31歳の欄は、30代も入ってしまっているため目安としてはー10~20万ほどです。

町村(行政)

年齢平均年収
20~23歳約315万(うちボーナス額約77万)
24~27歳約380万(うちボーナス額約89万)
28~31歳約430万(うちボーナス額約100万)

町村役所職員の20代全体の平均額は、370万(うちボーナス額89万)になります。

ポイント

・全学歴混同の数値で計算しているため、大卒限定ですと+10万のイメージです。
・28~31歳の欄は、30代も入ってしまっているため目安としてはー10~20万ほどです。

特別区(行政)

年齢平均年収
20~23歳約382万(うちボーナス額約81万)
24~27歳約460万(うちボーナス額約91万)
28~31歳約500万(うちボーナス額約105万)

特別区役所職員の20代全体の平均額は、440万(うちボーナス額90万)になります。

ポイント

・全学歴混同の数値で計算しているため、大卒限定ですと+10万のイメージです。
・28~31歳の欄は、30代も入ってしまっているため目安としてはー10~20万ほどです。

20代地方公務員の年収まとめ

自治体規模20代の平均年収
都道府県403万(うちボーナス額91万)
指定都市436万(うちボーナス額92万)
その他市403万(うちボーナス額91万)
町村370万(うちボーナス額89万)
特別区440万(うちボーナス額90万)

自治体規模ごとの、20代公務員の平均年収は上記のようになります。

私が都庁に在籍していた時の給料が、25歳で約420万でしたので、おおむねあっているかと思います。

20代の国家公務員の月収は?

国家公務員の給料については、人事院が公表している「国家公務員給与等実態調査」に具体的な数値が公開されています。

令和2年の同調査をベースにして推計した20代の月収は以下の通りになります。

年齢平均月額給料
20~24歳203,566円
24~28歳244,616円
29~32歳288,806円

20代の国家公務員の平均月額給料は、約20万~28万です。

地方公務員より高く、昇給幅が大きいのが特徴です。

というのも、国家公務員には「総合職」と「一般職」があり、総合職が若いうちからどんどん出世し給料が高くなるためです。

20代の国家公務員の年収は?

では、統計表の数字から年収を計算してご紹介していきます。

計算の方法は、基本給12か月分にボーナス(ここでは4.5か月分)で計算します。

年収の計算方法

年収=月額給料(基本給)×12+ボーナス(4.5カ月)+各種手当

年齢平均年収
20~24歳353万円(うちボーナス額約80万)
25~28歳425万円(うちボーナス額約90万)
29~32歳500万円(うちボーナス額約105万)

国家公務員の20代平均年収は、420万(うちボーナス額92万円)上記のようになります。

総合職の場合は、上記の数字に100~200万足した数字くらいになると思います。

20代の公務員の手取り額は?

これまでご紹介した数字は、税引き前の数字になります。

手取り額は、上記の数字の80%が目安になります。

そのため、20代公務員の平均手取り年収は次のようになります。

・地方公務員の場合(24~27歳都道府県職員)
→手取り年収は約330万円(ボーナス抜きの場合約260万円)

・国家公務員の場合(25歳~29歳の場合)
→手取り年収は約340万円(ボーナス抜きの場合約270万円)

20代公務員の生活レベル

life

公務員の生活レベルは、「1人暮らし」か「実家暮らし」かによって変わってきます。

実家暮らしの場合

実家暮らしの場合、私生活を楽しみつつ貯金もある程度できます

大体20代の公務員の場合、手取りは20~25万が一般的です。

実家暮らしですと、家賃も食費もそんなにかかりません。
(ある程度家にお金を入れると思いますが)

ですので、家にお金を入れたとしても、月に自由に使えるお金は大体15万~20万になります。

ここから趣味や娯楽、貯金に配分していきます。

趣味・娯楽にどの程度比重を置くかは、人によって違うと思いますが、それでもある程度は貯金でき余裕のある生活を送れます。

1人暮らしの場合

一方で、1人暮らしの場合は、人によってはカツカツになります

1人暮らしの場合は、家賃や光熱費、食費がかかりますのでその分自由に使えるお金は少なくなります。

そのため、趣味や娯楽に比重を置きたい人は、なかなか貯金しづらくなります。

とはいえ、ある程度は余裕をもって生活することはできます。

私が公務員として暮らしていた時の生活レベルは?

study

私が、公務員だった時の生活レベルについてご紹介します。

前提として私は、浪費家でしたので皆さんはもう少し余裕のある生活を送れるかと思います。

実家暮らしの時の生活レベル

項目金額
食費1万
家に入れる5万
通信費1万
娯楽費4万
交際費3万
雑費1万
投資2万
預金1万

この時は、手取りは18万でした。

貯金は少ないですが、それなりに余裕のある生活を送れています。

どれくらい余裕かというと次の通りです。

・週2~3日飲みにいける
・2月に1回は、旅行に行ける
・毎月服を買える
・ジムに通える
・年1回海外旅行に行ける

そんなにお金を気にせず、生活できていました。
その分貯金はしていませんでしたが笑

1年の貯金額は、年30~40万くらいです。

1人暮らし時

項目金額
家賃7.5万
光熱水費1万
食費3万
通信費0.5万
娯楽費3万
交際費3万
雑費2万
投資2万
貯金1万

この時の手取りは、22万でした。

家賃や光熱水費、食費等固定費に半分以上取られてしまうため、実家の時に比べ使える金は少なくなりました。

手取りは4万ほど上がっていますが、生活レベルとしては実家の時と同じか少し下くらいです。

1年間の貯金額は、実家時と変わらず30~40万くらいです。

(まとめ)20代の公務員の年収は低い

今回は、20代の公務員の年収についてご紹介しました。

おさらいしますと、国家・地方ともに20代の公務員の年収は400万円程度になります。

正直、公務員になれる地頭がある皆さんは民間企業で働いたほうが若いうちから良い給料をもらうことはできます。

しかし、公務員は30代を過ぎてから、一気に給料が上がるためそこまで気にする部分ではないと思います。

他の年代の年収については以下の記事でまとめていますので、ぜひご覧ください。

もっと給料がほしいあなたへ

meney

公務員は、周りと比べ20代の給料は低いです。
ただ、普通に暮らしていく分には十分な給料はもらえます。

とはいえ、もっとお金が欲しいという人も中にはいるでしょう。

そんな人には以下の2つがおすすめです。

・転職
・副業

転職

手っ取り早く給料を上げたいのであれば、転職をすることをおすすめします。

企業によっては、20代の公務員の1.2~1.5倍の給料をもらうことができます。
また、自分の頑張り次第で給料はどんどん上がります。

転職については以下の記事で、解説していますので興味のお持ちの方は、ぜひご覧ください。

副業

公務員をしながら、収入を増やしたい方は副業をおすすめします。

ただ、公務員ができる副業は限られてきます。
公務員ができる副業は以下になります。

・株式投資
・FX
・不動産投資

また、グレーゾーンの副業として主に次のものがあります。
(自己責任でお願いします。)

・アフィリエイト
・Webライト

副業については、後日別記事を書いていきます。

公務員になりたいあなたへ

もし、公務員に興味を持ってくださったら以下の記事で、おすすめの予備校についてご紹介しています。

【独学したからこそ分かる】公務員予備校に通うべき3つの理由

【公務員試験】独学でも合格できる!ポイントと勉強法