公務員はブラック企業なのか?元職員が考察してみた

公務員を目指しているけど、公務員はブラックって聞くけど本当?
公務員になったけどブラック企業っぽい。

今回はそんなあなたに向けて記事を書いていきます。

公務員を目指す人にとって避けたいのはブラック企業かどうかと思います。

近年ニュースでは、長時間労働や残業代未払いが取り上げられており一見するとブラック企業っぽいですよね?

また、公務員になったばかりの人は「仕事が楽」とのイメージのギャップから「もしかしたらブラック?」と感じることもあるかもしれません。

そこで、今回は元職員の経験から公務員はブラック企業なのか考察していきたいと思います。

【前提】ブラック企業の特徴は?

まず前提としてブラック企業の特徴から。

人によってブラック企業の定義は違いますが、今回は多くの人に共通している以下の点をブラック企業と定義していきます。

・長時間残業を強いる
・休日出勤がある
・有給が取れない
・残業代の未払いがある
・給料の減額がある
・パワハラが横行している
・セクハラが横行している
・社員を退職させない
・離職率が高い

公務員はブラック企業なのか?元職員が考察してみた

no

公務員は本当にブラック企業なのでしょうか?

先にあげたブラック企業の特徴に公務員が当てはまるか1つ1つ解説していきたいと思います。

長時間残業を強いる

これは△です。

というのも、部署によって違いがあり公務員全般に該当するとは言えないから。

確かに忙しい部署では、月100時間以上の残業があるところもあります。

ですが、その状況が毎月ということではなく繁忙期だけ特に残業時間が増えるということが多いです。

一方で忙しくない部署も多く、そういった部署では残業が1日1時間あるかないかくらいです。

また、近年では残業を減らす取り組みをしており、ノー残業デーの導入などをしています。

そのため、公務員全般では該当しませんが、一部部署では該当します。

休日出勤がある

これは×です。

正確には休日出勤はあるけど、ブラック企業の特徴に該当しません。

というのも、ブラック企業では休日出勤しても代休が取れなかったり賃金が割増しにならないことがほとんどです。

一方で公務員では、休日出勤した際にはその分賃金が割増しされますし、代休も取れます。

ですので、公務員はこの特徴には該当しません。

有給が取れない

これは×です。

公務員で有給が取れないことはありません。

確かに部署によっては取りづらい雰囲気のところも一定数存在します。

ですが、別に有給取得が拒否されるということは決してありません。

むしろ公務員がこれをやってはおしまいだと思います。

ですので、この特徴は該当しません。

残業代の未払いがある

これは△です。

というのも、公務員の残業代は予算で決められているから。

そのため、予算の割り当てが少ない部署では残業代が発生してしまうこともあります。

ただ、ほとんどの部署ではサービス残業はないと思います。

事実私も在職時代は100時間を超える残業をしたことがありますが、残業代は満額出ています。

給料の減額がある

これは×です。

公務員では、不当な理由で給料が減額になることはありません。

減額になるのは、問題を起こして懲戒処分を受けた時や経済が落ち込んだ時くらいです。

そのため、この特徴に公務員は該当しません。

パワハラが横行している

これは△です。

パワハラは公務員の世界でも一定程度あります。

特に年配の人はそのような傾向にあります。

ですが、全員が全員パワハラをしてくるわけではありません。

体感1割もいないと思います。

セクハラが横行している

これは△です。

セクハラもやっぱり一定程度してくる人はいます。

ですが、公務員はパワハラやセクハラには厳しく、専門の相談員が配置されていることも多いので何か問題あればすぐに解決に向けて動いてくれます。

社員を退職させない

これは×です。

公務員では退職をさせないことはありません。

ただし、一般企業でもあるような簡単な引き留めはあります。

離職率が高い

これも×です。

公務員の離職率は1~5%で推移しており、民間企業の10%よりはるかに低い離職率です。

もはや離職率からもブラック企業ではないことが分かりますよね。

結論:公務員はブラック企業ではない

No

・長時間残業を強いる
→△
・休日出勤がある
→×
・有給が取れない
→×
・残業代の未払いがある
→△
・給料の減額がある
→×
・パワハラが横行している
→△
・セクハラが横行している
→△
・社員を退職させない
→×
・離職率が高い
→×

一部グレーゾーンのものがあるもの、全体的に見ればブラック企業ではないことが分かります。

今後はグレーゾーンのものも改善していくと思います。

もし、現役公務員でブラック企業と感じている方は単に公務員が合わないだけだと思います。

実際に私もそうでした。

まとめ

今回は公務員はブラック企業かを考察しました。

結論としては、ブラック企業とは言い難いです。

確かに、部署や緊急時などはブラック化しやすい部分もあります。

しかし、その状況がずっと続くわけではありません。

そのため、公務員は全体としてみればブラック企業ではありません。

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