公務員になるメリット・デメリットを本気で考えてみた【元公務員が解説】

公務員になりたいと思うんだけど実際の所どうなんだろう?

今回はそんなあなたに向けて書いていきます。

公務員は安定した職業の代名詞でもあり、人気の職業の1つです。

この記事をご覧の皆さんもおそらく公務員に興味があるかと思います。

そこで気になるのが、公務員の実態はどうなんだろうかということだと思います。

世間では、「仕事が楽」とか「給料がいい」とか言われていますが、きつい部分もあったりします。

そこで、今回は私自身が公務員として働いた経験から、

・公務員になるメリットデメリット

についてご紹介していきますね。

私だけの経験だけではなく、同僚や上司の意見も含めて書いていますので、これから公務員になる人には参考になるかと思います。

公務員になるメリット4選

ではまず公務員になるメリットからご紹介していきます。

公務員になるメリットは以下の

①給料が安定している
②倒産やリストラの心配がない
③ワークライフバランスを充実させやすい
④将来設計を立てやすい

①給料が安定している

公務員になるメリットの1つ目は「給料が安定している」ことです。

公務員では毎月決まった額を決まった日にもらうことができます。

ボーナスについても同様です。

え?そんなの普通の事じゃん。

そう思う人もいるかもしれません。

ですが、民間企業の場合、不景気や会社の売上が減少といったことが原因で給料が下がったり振込が遅れるといったことは多々あります。

中にはコロナ禍のJTBのようにボーナス全カットといったこともありえます。

一方で公務員の場合、不景気になろうが財源である税収が減ろうが、毎月決まった額の給与をもらうことができますし、ボーナスも満額もらえます。

しかも、毎年必ず昇給もします。

もちろん社会情勢によっては、給与が減ることはありますが微々たるもので大幅に減ることはありません。

実際にコロナ禍においてもボーナスは減りましたが、それでも0.1か月分とあまり影響がない額にとどまっています。

このように、社会情勢にあまり影響を受けず給料が安定し特別な努力や成果がなくても徐々に昇給するのは公務員のメリットとも言えます。

公務員の年収について知りたい人は以下の記事も合わせてご覧ください。

②倒産やリストラの心配がない

公務員になるメリットの2つ目は「倒産やリストラの心配がない」ことです。

公務員は民間企業と違い、倒産やリストラの心配がありません。

そもそも公務員は税収で運営しているため、民間企業のように業績が悪化して倒産ということはまずありえません。

>>>>公務員は安泰なのか?【倒産・リストラ・給与の面から検証】

また、公務員では問題行動を起こさない限り解雇されることもありません。

>>>>公務員にも将来リストラはない?可能性はあるが簡単には起こらない

そのため、長く安心して働きたい人にとっては、大きなメリットといえます。

③ワークライフバランスを充実させやすい

公務員になるメリットの3つ目は「ワークライフバランスを充実させやすい」ことです。

公務員は民間企業に比べるとワークライフバランスを充実させやすい傾向にあります。

というのも、ほとんどの部署ではそこまで長時間残業することはないからです。

もちろん部署によっては長時間労働になりやすい部署もありますけどね。

そういった部署でも、近年では長時間労働を抑制する動きもありプライベートも充実させやすくなってきています。

また、休日についてもカレンダー通りで、有給をはじめとした各種休暇制度を積極的に取得することを推奨されているためプライベートも充実させたい人にとっては大きなメリットであると思います。

>>>>>公務員って有給休暇取得しやすいの?基本取り放題です!

④将来設計を立てやすい

公務員になるメリットの4つ目は「将来設計を立てやすい」ことです。

公務員は給料が安定していることに加え、年功序列で給料は上がっていきます。

そのため、経済的にも安定し先の見通しが立てやすくなっています。

また、公務員は社会的信用が高い職業であることから、住宅ローンなどで断られることも少ないです。

加えて倒産やリストラの心配の少ない公務員は、実質的に終身雇用であり定年まで安定したライフプランを確立することができます。

このように将来設計を立てやすいのは公務員ならではメリットであると思います。

公務員になるデメリット5選

一方で公務員になるデメリットは以下の通りになります。

①異動が多い
②頑張りが給料に反映されにくい
③頑張るほど損をする
④長時間残業する場合もある
⑤仕事にやりがいを感じづらい

①異動が多い

公務員になるデメリットの1つ目は「異動が多い」ことです。

公務員の世界では約2~3年ごとに部署の異動があります。

公務員の仕事は本当に幅広く、異動するたびに初めての業務に携わることもしばしば。

公務員の異動は転職と言われるくらいですからね。

そのため、ようやく仕事を覚えたと思ったらまた新しい仕事を覚えなおさなくてはいけないといったこともあります。

また、部署によっては残業の多い部署や人間関係の悪い部署もあります。

異動が多いということはこのような部署に配属される可能性も必然的に高くなってしまいます。

>>>>【天国?地獄?】公務員の部署ガチャについて

②頑張りが給料に反映されにくい

公務員になるデメリットの2つ目は「頑張りが給料に反映されにくい」ことです。

公務員は完全に年功序列で横並びで昇給していくため、いくら仕事で頑張って成果を上げようと給料に反映されることは少ないです。

仕事に対するモチベーションという面で頑張りが反映されないのはデメリットといえます。

③頑張るほど損をする

公務員になるデメリットの3つ目は「頑張るほど損をする」ことです。

先ほども説明しましたが、公務員ではどんなに仕事を頑張っても大きく昇給することはありません。

むしろ、仕事を頑張る人には更なる仕事が与えられます。

にもかかわらず、そこそこにしか仕事をしない人と給料は同じです。

つまり、頑張る人ほど給料は同じにも関わらず仕事が増えてしまい、結果として損をしてしまうことになります。

④長時間残業する場合もある

公務員になるデメリットの4つ目は「長時間残業する場合もある」ことです。

公務員はライフワークバランスの取りやすい部署が多いですが、中にはとんでもない残業時間の部署も存在します。

そういった部署では、長時間の残業が当たり前でタクシー帰りが多々あります。

実際に私自身も一度月100時間残業するような部署に配属されたこともあります。

また、大震災やコロナなど不測の事態の時には、プライベートは諦めざるを得ないくらい働くことになります。

そのため、こういった長時間労働のリスクがあるのはデメリットといえます。

>>>>公務員って定時に帰れるの?←時期と部署によります

⑤仕事にやりがいを感じづらい

公務員になるデメリットの5つ目は「仕事にやりがいを感じづらい」ことです。

「地方経済を支える」など一見華やかな仕事ができそうな公務員ですが、意外と泥臭い仕事が多くやりがいを感じにくいのが事実です。

具体的には、

○資料・統計作成などのルーティンワーク
○住民対応
○上司への説明
○議員への説明

など地道な作業がほとんどで、イベントの開催など華やかな仕事ができるのはほんの一握りの人だけです。

また、公務員の仕事は前例踏襲が基本で、マニュアルでガチガチに固まっているため自分で創意工夫して何かをやったり改善していく余地が少ないのもやりがいの少なさにつながってきます。

そのため、仕事をバリバリ進めていきたい人には物足りないと感じてしまうでしょう。

>>>>公務員ってやりがいがないって本当?【元職員がリアルな目線で語ります】

まとめ

今回は公務員になるメリットとデメリットについてご紹介しました。

おさらいすると以下の通りです。

メリットデメリット
①給料が安定している
②倒産やリストラの心配がない
③ワークライフバランスを充実させやすい
④将来設計を立てやすい
①異動が多い
②頑張りが給料に反映されにくい
③頑張るほど損をする
④長時間残業する場合もある
⑤仕事にやりがいを感じづらい

人気の職業の公務員ですが、メリットもあればもちろんデメリットもあります。

メリットとデメリットのどちらに比重を置くかはその人次第ですので、自分の価値観や性格と照らし合わせて検討してみることをおすすめします。

以下の記事では、私自身の経験から公務員になってよかったことと後悔したことをご紹介していますので合わせてご覧ください。

>>>>【公務員になりたいあなたへ】公務員になってよかったこと20選

>>>>新卒で公務員になって後悔した6つのこと【元職員がご紹介します】

今回は以上です。