都庁を辞めたい人必見!辞めても問題ないし転職も簡単【元都庁職員が解説】
都庁を辞めたい。
辞めようか悩んでいる。
今回はそんなにあなたに向けて書いていきます。
世間では恵まれている職業である公務員の中でも都庁に勤めていると周りからはすごいと思われることも少なくありません。
しかし、そんな都庁においても「激務」や「やりがいがない」などを理由に辞めたいと悩む人も多いです。
当時の私がそうでした。
とはいっても、安定している都庁職員を辞めることに不安を感じる人も多いはず。
結論から言ってしまいますと、辞めたいなら辞めても全く問題ありません。
そこで今回は
・都庁を辞めたい理由
・私が都庁を辞めた理由
・都庁を辞めたいなら辞めても問題ない
・都庁からの転職を成功させる手順
についてご紹介します。
私自身都庁を辞めて民間企業に転職していますので、参考になるかと思います。
目次
都庁を辞めたい7つの理由
まず初めに元都庁職員がどういった理由で辞めるという選択肢をとったかについてご紹介します。
都庁を辞めたいと思う理由は人それぞれかと思いますが、大きく分けると以下の7つです。
・内向きの仕事ばかりでつまらない
・思ったより給料が低い
・労働時間が長い
・ムダが多い
・自己成長が望めない
・自由な空気がない
・民間企業で働いてみたい
それぞれ解説しますね。
①内向きの仕事ばかりでつまらない
1つ目の辞めたい理由が「内向きの仕事ばかりでつまらない」ことです。
「都民の役に立ちたい」と志し入庁したはいいものの、いざふたを開けてみると都庁といえども資料作成をはじめとした単純な事務仕事が多いのが現実です。
直接的に都民に関われるような仕事が少ないため、そこに違和感を感じつまらないと辞めたいと感じる人が多いです。
また、仕事の向きとしても都民より内部の部長や局長・知事のための仕事となってしまいがちであり、何のために都庁に入庁したのかわからなくなったという人もいます。
上司のための仕事ほど退屈なものはないですからね。
②思ったより給料が低い
2つ目の理由が「思ったより給料が低い」ことです。
都庁といえども、公務員ですのでほかの自治体と給料は大差ありません。
残業代を抜くで考えると、30歳で450万くらいですよね?
正直都内の民間企業より普通に低いです。
その割には1人当たりの業務量も多く、とてもじゃないけど割に合わないと考える人が多いです。
③労働時間が長い
3つ目の理由が「労働時間が長い」ことです。
近年、都庁もライフワークバランスの改善の取り組みを行っており出先をはじめとして定時で帰れる部署もあります。
しかし、本庁勤務の場合残業が多い部署はまだまだあります。
毎日終電近くまで働いていて、平日は仕事をするだけで終わり休日は回復するのに精一杯なんてことも普通にあり得ます。
また、最近ではコロナ対応の業務に振り回され1か月の残業時間が100時間を超えることも珍しくありません。
そのため、激務に耐えられない、プライベートの時間が取れないなどを理由に辞めたいと思う人が多いです。
④ムダが多い
4つ目の理由が「ムダが多い」ことです。
都庁で働いていると、本当にそれ必要か?と感じることが多いです。
・ムダなレク
・ムダな打ち合わせ
・ムダな上司の会議終わり待ち
・ムダな紙文化
あげればきりがないです。
そのムダのせいで、ムダな残業をせざる得ないこともありますよね。
私自身、上司の会議が終わるのを待って無駄に3時間くらい残業したときは最悪でした。
とはいえ、その無駄を変えることはほとんど無理でしょう。
⑤自己成長が望めない
5つ目の理由が「自己成長が望めない」ことです。
これは公務員全般に言えることですが、都庁は異動のスパンが短く大体2~3年で異動になります。
加えて、異動先もこれまでとは全く関係ないような部署であることがほとんどです。
そのため、スキルが身につきづらい環境なのです。
また、職位の差はあれど行っている仕事は若手から年配まで大差がありませんよね。
つまり、いくら年次を重ねようと自己成長という面では全く期待できません。
そういったことに悩み辞める人が多いです。
⑥自由な空気がない
6つ目の理由が「自由な空気がない」ことです。
都庁をはじめとして公務員の世界では、「前例踏襲主義」「上司の発言が絶対」といった文化が根付いているところが多いです。
そのため、自分の意思が介入できる余地はとても小さいことがほとんどです。
そこに息苦しさを感じ辞める人がいます。
⑦民間企業で働いてみたい
7つ目の理由が「民間企業で辞めてみたい」ことです。
こちらはポジティブな理由ですね。
特に不満はないけれど、民間企業で自分の力を試したいと辞める人も一定数ます。
私が都庁を辞めた理由
私が都庁を辞めた理由はいくつかありますが、一番大きな理由が「公務員という組織に違和感を感じたこと」です。
その違和感の例をあげるとするならば
・都民のための仕事ではなく上司のための仕事になっている
・仕事を頑張ると増えるのは給料ではなくさらなる仕事
・前例主義でたとえ非効率な業務でも変えたがらない
・世間にはライフワークバランスを働きかけている一方で内部ではブラック企業化
です。
もちろん、一部の部署しか体験していない私ですから、それが都庁のすべてではないことはわかっています。
ただ、異動でホワイトな部署に配属されるのを待ったり、上記が改善されるのを待つ時間がもったいないと思い転職を決意しています。
そのほかの辞めた理由については以下の記事でご紹介しています。
都庁を辞めたいなら辞めても問題ないたった1つの理由
都庁を辞めたいなら辞めても問題ありません。
というのも、「自分の人生」だから。
辞めたいと悩む人の中には「都庁をを辞めたいけど周りにもったいないと言われるから迷っている」という人もいるのではないでしょうか?
ただ、それで辞めたいのに辞めない選択肢をとるのは間違いです。
辞めたい仕事をだらだらと続けていても暗い将来しか待っていないですし、それこそ一生の後悔になるかもしれません。
自分の人生を送るのはあなたであって、周りの人ではありません。
確かに周りの意見も参考にすべき点ではありますが、決めるのは自分自身です。
本当に辞めたいのであればやめるべきです。
私自身も都庁を辞める際、親や周りの人に止められましたが、現在まで後悔したことはありません。
関連記事:公務員を辞めてはいけないは真実?辞めるなら慎重かつスピーディーに
関連記事:公務員を辞めなきゃよかったと思うたった1つのこと【公務員から転職3年目の私が考える】
都庁からの転職は難しくない3つの理由
一般的に公務員から民間企業への転職は難しいように感じますよね?
しかし、都庁からの転職はそこまで難しくはありません。
その理由は以下の3つです。
①都庁からの転職成功例は多い
②20代であれば転職のチャンスはたくさんある
③都庁は人材価値高い
①都庁からの転職成功例は多い
都庁から民間企業への転職成功例は多いです。
ネットやSNSで調べれば結構出てきます。
中には、信用できない事例もありますが、都庁からの転職が難しくないといえるだけの事例があります。
実際に私の周りでも10人ほど都庁からの転職を成功させた人がいます。
数人ざっとご紹介しますね。
〇30代の先輩
主計の経験と簿記2級の資格を活かして、民間企業の経理職へ転職
〇20代後半の同期
企画担当の経験を活かして、コンサル業に転職
〇20代前半の後輩
自分でITスキルを学び、エンジニアに転職
〇20代中盤の職員
英語力を活かして、外資企業の営業職に転職
②20代であれば転職のチャンスはたくさんある
20代であれば、転職するチャンスはたくさんあります。
というのも、20代であれば「若さ」が武器になります。
この若さという武器があるうちは、経験・スキルよりもこれからの伸び代である「ポテンシャル」を重視してくれることが多くなります。
そのため、これといったスキルの身につかない公務員であっても民間企業に転職するチャンスが十分にあるのです。
逆に30代40代と歳を重ねるごとにそのチャンスは少なくなっていくため、公務員を辞めたい場合は早めに行動することが大事になります。
③都庁は人材価値高い
実は都庁職員の転職市場での人材価値は、他の公務員に比べて高いです。
というのも、都庁職員というブランドのイメージがいいからです。
「都政を動かしている」などに惹かれ、特に大きな権限を持っている人たちの世代への受けは抜群です。
そんな人たちにとって「都庁職員が応募してきた」というのは喜ばしいことなのです。
また、都庁の試験は難関であるというイメージから「真面目」「要領がいい」といったイメージも勝手に持ってくれます。
上記のことから「ゆくゆくは幹部候補に」とか「未経験だけど要領よく吸収してくれる」とか考え採用してくれることも珍しくありません。
つまり、未経験の職種に対しても都庁職員というブランド力をアピールすることで転職市場をある程度戦うことができるのです。
都庁からの転職の手順【余裕です】
公務員からの転職を成功させる方法は以下の通りです。
①希望する業界職種を決める
②行きたい業界に必要なスキルを身につける
③転職エージェントを利用する
上記は私を含め実際に都庁から転職を成功させた知り合いに共通したポイントになります。
すでにスキルがある・スキルは特にいらないという場合は②は飛ばして大丈夫です。
この通りやれば、転職できる確率はかなり高くなります。
①希望する業界職種を決める
まず最初に「希望する業界職種を決める」ことから始めましょう。
求人を見ながら決めるのもいいですが、お勧めしたいのが転職したい理由を整理することです。
というのも、「どんな働き方をしたいのか」、「どんなキャリアパスを望むのか」などを整理することでその理由に合った業界や職種を見つけやすくなるから。
また、何よりこの転職理由が面接の場で深堀されるので、初めのうちになんとなくでも整理しておくことで後々楽になります。
関連記事:【公務員からの転職】転職理由が明確になれば転職成功への大きな一歩です
具体的には、以下の順序で整理するのがおすすめです。
①なぜ辞めたいのか?なぜ転職したいのか?(転職・退職理由)
②何をしたいのか?何ができるのか?(転職理由・自己分析)
③どんな働き方をしたいのか?(キャリア設計)
④将来どうなりたいのか?(キャリア設計)
⑤上記を解消できる業界・企業はどこか?(業界分析)
⑥その業界・企業で求められているスキル・経験は何か?(業界分析)
②行きたい業界に必要なスキルを身につける
行きたい業界や職種が決まったら、そこで求められているスキルを先に身につけてしまいましょう。
というのも、スキルを身につけることで人材価値は高まり公務員からであっても不利なく転職できるから。
公務員からの転職が難しいのは「スキルがない」からです。
裏を返せば、スキルさえあれば問題ないのです。
実際に私もスキルを身につけたことで、そこまで苦労をせずに次の仕事を見つけることができました。
そもそも、スキルは比較的短期間で習得可能ですので、むしろ習得しないほうが損をします。
具体的には次のような感じです。
・外資系→語学力、TOEICなど
・IT系→プログラミング、WEBデザイン、WEBマーケティングなど
・その他業種→その業界に必要な資格など
とにかく都庁をやめたいけど、何のスキルを身につければ良いかわからない
そんな方には、これから伸びるIT系のスキルを身につけることがおすすめです。
具体的には「プログラミング」「WEBデザイナー」「WEBマーケティング」です。
この3つは、本業にしても需要がありますし、将来的に独立してフリーランスの選択肢もとれるスキルです。
また、これらのスキルはスクールに通うことで、スキル習得だけでなく転職支援がついていたりと手厚いサポートがうけられます。
なかには、転職成功率98%のスクールもありますよ。
もしプログラミングスクール等に興味がある方は、以下記事をぜひ覗いてみてください。
③転職エージェントを利用する
都庁からの転職を成功させたいなら転職エージェントを利用することをおすすめします。
というのも、次の4点の理由によります。
・求人の選定
・志望動機などのブラッシュアップ
・情報収集
・公務員の支援の実績が豊富
①求人の選定
自分1人で進める場合、数多くある求人の中から自分に合った求人を探すのは非常に大変です。
また、ブラック企業を見抜くのは難しいですよね。
せっかく下準備をしたのにブラック企業に転職になってしまったら元も子もないです。
この点、転職エージェントでは、希望やスキル・経験から自分に合った求人を紹介してくれます。
また、転職エージェントが保有する求人はブラック企業であることが非常に少ないです。
というのも、求職者をブラック企業に転職させてしまい、それが口コミで広がってしまうとビジネスが成り立たなくなるためです、
ですので、転職エージェントでは極力ブラック企業を排除するようにしているのです。
そのため、転職エージェントを利用することでスムーズかつ良い企業への転職がしやすくなります。
②志望動機などのブラッシュアップ
転職エージェントでは、自己PRや志望動機などを少しでも魅力的に企業の採用担当者に伝わるように一緒にブラッシュアップしてくれます。
そのため、実際の面接においても面接官から好印象を持たれるようになります。
また、企業ごとに書類をどんな内容にすればいいのかアドバイスをくれるので、書類審査の面においても通りやすい書類を簡単に作成できるようになります。
③情報収集
転職エージェントは、情報収集の面においても非常に役立ちます。
というのも転職エージェントでは、採用担当者のみならず現場やトップともパイプを持っていることが多いためです。
そのため、求人票だけでは分からないリアルな社内の様子や空気について聞くことができるので、企業選びや面接対策に役立ちます。
また、面接が決まると「企業の採用担当者がどういった点を重要視しているか」や、過去の傾向から「どういった質問が多いか」などを教えてくれます。
そのため、自分1人でや転職活動をするより遥かに効率良く、要点を押さえて面接に臨むことができます。
④公務員の支援の実績が豊富
転職エージェントでは、今まで数多くの公務員の転職を支援しています。
そのため、公務員からの転職を成功させるノウハウや経験が蓄積されています。
これらは結構貴重で、自分一人で進めていては決して手に入らない情報です。
事実、私の周りで公務員から転職をした人のほとんどは転職エージェントを利用していました。
まあ、転職エージェントを利用している人ほど次の仕事が決まるのが早かったです。
無料で利用できるので、話をだけ聞くだけでも価値はあります。
おすすめの転職エージェントを知りたい!
おすすめの転職エージェントについては以下の記事でご紹介しています。
7社利用したからわかる!公務員が登録するべき転職エージェント
(まとめ)都庁を辞めたいなら辞めても問題ない
今回は都庁を辞めたいなら辞めても問題ない理由についてご紹介しました。
実際に都庁を辞めた人のの中で後悔している人は非常に少ないです。
ですので、辞めたいと悩んでいるのであれば辞めることも1つの手ですよ。
今回は以上です。