公務員に転職するメリット・デメリット【元公務員がご紹介】

2021年12月26日

今の仕事が嫌だから公務員にでもなりたいなー。
でもその前に公務員のことを知りたい。
公務員に転職するメリットデメリットって何だろう。

今回はそんなあなたに向けて書いていきます。

「仕事がきつい」「プライベートを充実させたい」など理由は様々ですが、近年公務員に転職をする人は増えているような気がします。

実際に私の同期でも、およそ3分の1は民間企業からの転職組でした。

この記事を読んでくださっているあなたもおそらく公務員への転職を検討しているかと思います。

そこで気になるのが公務員に転職して後悔しないかだと思います。

そこで、今回は

・公務員に転職するメリット
・公務員に転職するデメリット
・公務員への転職を後悔しないために

についてご紹介していきます。

実際に公務員に転職してきた元同僚の話も踏まえていますので参考になるかと思います。

公務員に転職する4つのメリット

民間企業から公務員に転職するメリットは以下の4つです。

①安定している
②ノルマから解放される
③休暇制度や福利厚生が整っている
④転居を伴う転勤がない

①安定している

民間企業から公務員に転職するメリットの1つ目は「安定している」ことです。

やっぱり公務員に転職するメリットは「安定性」が一番のメリットではないでしょうか?

・倒産がない
・よほどのことがない限りクビにならない
・自動的に毎年昇給する

この辺はどんなに大手企業であってもすべてを兼ね備えているところはありません。

そのため、「安定性」は公務員に転職する大きなメリットです。

関連記事:公務員は安泰なのか?【倒産・リストラ・給与の面から検証】

②ノルマから解放される

民間企業から公務員に転職するメリットの2つ目は「ノルマから解放される」ことです。

公務員は民間企業とは体質が違うので、ノルマという概念がありません。

そのため、数字に追われるプレッシャーはなく、それをクリアするために残業をするということもあり得ません。

もちろん、残業自体は公務員にもありますが、精神的プレッシャーは少なくなると思います。

③休暇制度や福利厚生が整っている

民間企業から公務員に転職するメリットの3つ目は「休暇制度や福利厚生が整っている」ことです。

公務員はカレンダー通りの休日に加えて各種休暇制度はそろっており、条件を満たせば基本的に取得することができます。

公務員の休暇制度(例)

また、各種手当や共済組合など福利厚生も大手企業並みに充実しています。

そのため、子育てを始めとした家族との時間やプライベートを充実させたい人にはメリットだと思います。

④転居を伴う転勤がない

民間企業から公務員に転職するメリットの4つ目は「転居を伴う転勤がない」ことです。

これは地方公務員に限った話ですが、公務員では転勤があったとしても管轄の地域の範囲内でしか転勤がありません。

つまり、転居を伴うほどの転勤はありません。

そのため、家を購入するなど将来設計を立てやすいといったメリットがあります。

公務員に転職する4つのデメリット

一方で公務員に転職するデメリットも存在します。

それは以下の4つです。

①給与が少ない
②仕事がつまらないことの方が多い
③激務な部署も一定数存在する
④民間企業に戻りづらい

給与が少ない

民間企業から公務員に転職するデメリットの1つ目は「給与が少ない」ことです。

公務員の給与は安定性がある一方で、大きな昇給を見込めません。

というのも、成果によって昇給が決まることは少なく、基本的に横並びに昇給が決まるからです。

大半の人は民間企業にいたころのほうが良い給料をもらっていることの方が多いです。

どんなに頑張ろうと給与に反映されづらいのは、デメリットかと思います。

②仕事がつまらないことの方が多い

民間企業から公務員に転職するデメリットの2つ目は「仕事がつまらないことの方が多い」ことです。

外に情報としている出ている公務員の仕事は「地域を活性化できる」「地域経済を支える」など華やか面が取り上げられています。

しかし、公務員の仕事の大半は、資料作成や他部署との調整、上司への説明など地道な作業が多いです。

人によっては、つまらないと感じる人もいます。

関連記事:【元職員が厳選】公務員の仕事のここがつらいよ全5選。

③激務な部署も一定数存在する

民間企業から公務員に転職するデメリットの3つ目は「激務な部署も一定数存在する」ことです。

公務員は仕事が楽で定時に帰れるイメージがあるかと思います。

半分正解ですが、公務員においても激務な部署は一定数存在します。

私自身も月100時間の残業を超えるような部署に配属されたこともあります。

そのため、「楽な仕事をしたい」「毎日定時で帰りたい」と思い転職してきた人にはデメリットになりえます。

関連記事:公務員って定時に帰れるの?←時期と部署によります

④民間企業に戻りづらい

民間企業から公務員に転職するデメリットの4つ目は「民間企業に戻りづらい」ことです。

公務員に転職したものの、やっぱり再度民間企業へ転職しようとした場合には、転職が難しくなってしまうのも公務員転職のデメリットです。

というのも、公務員の仕事はその性格から専門的なスキルが身につきづらく民間企業で評価されにくいからです。

元々スキルのある人であれば問題ないのですが、大半の人にとっては民間企業に出戻りするのは難しくなってしまいます。

関連記事:公務員の仕事はスキルが身につかないのか?その理由を解説

公務員への転職を後悔しないために

正直公務員試験はしっかり対策すればそこまで難しいものではありません。

関連記事:民間企業から公務員への転職は難しい?【ハードルは高くない】

しかし、何も考えなしに公務員を目指すのは得策ではありません。

というのも、公務員のことを知らないまま転職してしまうとミスマッチにより早期離職につながってしまうからです。

実際に転職してイメージと違ったという元同僚を何人も見てきました。

そこで、公務員に転職したい人にまずしてほしいのが「情報収集」です。

情報収集をしっかり行うことで、本当に公務員を目指すべきなのかが整理できます。

関連記事:公務員に転職したい社会人がまずやるべきたった1つのこと【失敗を防ぐ】

そのうえで、受験する自治体を定めてそこに向けて勉強していくことをお勧めします。

関連記事:【公務員になりたい社会人必見】公務員への転職に成功するための正しいステップ

まとめ

今回は公務員に転職するメリット・デメリットについてご紹介しました。

おさらいしますと以下の通りです。

メリット

①安定している
②ノルマから解放される
③休暇制度や福利厚生が整っている
④転居を伴う転勤がない

デメリット

①給与が少ない
②仕事がつまらないことの方が多い
③激務な部署も一定数存在する
④民間企業に戻りづらい

今回は以上です。