【元職員が厳選】公務員の仕事のここがつらいよ全5選。
公務員って仕事が楽なイメージがあるけど、実際どうなの?
今公務員だけど、つらいって感じているのは私だけかな?
今回はそんなあなたに向けて記事を書いていきます。
世間では、公務員=楽な仕事や定時で帰れるといったイメージもあり人気の職業の1つですよね。
これから公務員を、目指す人にとっては本当に楽なのか気になる部分ではあるかと思います。
また現役公務員にとっては、なる前とのギャップもあり辛いと感じている人も少なくないと思います。
そこで、今回は元職員の立場から「公務員の仕事の辛いと感じる場面」についてご紹介していきます。
これを読めば、公務員志望の人にとっては公務員のリアルな部分を知ることができますよ。
また、現役公務員にとっては共感できる部分があるのではないかと思います。
目次
【元職員が厳選】公務員の仕事のここがつらいよ全5選。
公務員の仕事でつらいと感じる場面は人それぞれありますが、代表的なものとして次の5つがあります。
・異動が多い
・閉鎖的な人間関係
・やりがいのない仕事が多い
・クレーム対応
・意外と多い長時間残業
それぞれ説明していきますね。
ココがつらいよ①異動が多い
公務員の仕事のつらいことの1つ目が「異動の多さ」です。
というのも、公務員の異動は民間企業と比べると異質だからです。
公務員の異動には次のような特徴があります。
異動のスパン | 平均3年(早ければ年度ごとに異動もあり) |
異動先 | これまでの業務内容と全く関係性のない部署であることがほとんど(雇用系→観光系など) |
異動後 | 前任者と同じ質の仕事を求められる(前任者が何でもかんでもやる人だと地獄) |
勤務時間 | 毎日定時上がり→毎日終電になる可能性もあり |
以上のように、短期間で異動があるにもかかわらず異動先の業務内容はこれまでに経験していない内容であることがほとんどです。
そのため、異動のたびに新しい業務を一から覚えなさないといけません。
ちなみに公務員の異動は「転職」と言われるくらい業務内容や環境は変わります。
また、前任に人と同じレベルで仕事をすることを求められます。
そのため、前任が優秀であったりなんでもかんでもやるような人だと結構つらいです。
さらに異動すればもちろん人間関係は変わりますし、自分が異動品場合でも周りの職員が変わることが多いので、特に若手のうちは一から人間関係を築く必要が出てきます。
ですので、対人関係が苦手な人にとってつらいと感じる傾向があります。
ココがつらいよ②閉鎖的な人間関係
公務員の仕事がつらいと感じる2つ目が「閉鎖的な人間関係」です。
公務員の人間関係は、民間企業と比べると少し独特です。
というのも、公務員は民間企業と違い仕事の中で外部の人との関わる機会が少ないから。
また、公務員の仕事は縦割りのことが多いので横とのつながりがないといった部署もあります。
そのため、上の人が絶対となったり派閥ができたりします。
表面上では良く言っていても、裏では平気で悪口を言っている職員も少なくありません。
こういった環境ですとストレスもたまりやすく、特に若手の職員の中にはつらいと感じる人もいます。
とはいえ、すべての部署が一律に人間関係が悪いというわけではありません。
ふつうに人間関係の良い部署もありますよ!
ココがつらいよ③やりがいのない仕事が多い
公務員の仕事のつらいことの3つ目は「やりがいのない仕事が多い」ことです。
これは、住民のために役に立つ仕事をしたいと思っている人ほど感じる傾向にあります。
というのも、直接的に住民に役に立っていると実感できる仕事は少なく、内向きの仕事が多いからです。
具体的には次のような仕事が多いです。
・上司への説明資料の作成
・統計の作成
・単純作業のルーティーンワーク
・国や都道府県からおりてくる調査ものの回答作成
・議会対応
もちろんすべての部署が上記の仕事ばっかりということはありませんが、どの自治体も直接的に役立つと実感できる部署の割合は少ない傾向にあります。
また、公務員は年功序列かつ前例主義であるため、何か新しいことを始めるということも難しいです。
特に上司が行ったことが絶対であるため、上司が軽い気持ちで発言したことに対して振り回されることも多々あります。
それがたとえ無駄に感じたとしても進めていかなければなりません。
そのため、自分が無駄だと思うことに対して多くの時間を割かないといけないのは結構つらいものです。
関連記事:公務員ってやりがいがないって本当?【元職員がリアルな目線で語ります】
ココがつらいよ④クレーム対応
4つ目が「クレーム対応」です。
これは特に窓口対応で多いです。
日々窓口にはたくさんの住民が来ます。
中には、厄介ない人もいます。
そういった人から理不尽なクレームをされたり毎日粘着されたりするケースも多々あり、きついと感じます。
まだ自分の自治体や担当業務についてのクレームであれば仕方ないと思えますが、全く関係ないことのクレームを言われることがほとんどです。
私自身も電話越しではありますが、他自治体のクレームや民間企業に対するクレームを延々と聞かされた記憶があります。
精神的に参っちゃいますよね。
ココがつらいよ⑤意外と多い長時間残業
5つ目は、「長時間残業」です。
近年、官僚の長時間労働などがニュースで取り上げられていますが、国家公務員に限らず地方公務員においても長時間の残業がある部署はあります。
一カ月の残業時間が100時間を超える部署もあります。
こういった部署に配属されると、プライベートなんてほとんどありませんし体力的もきついことがほとんどです。
また、中には残業代がつかずサービス残業といった場合もあります。
実際に私自身も1度毎日タクシー帰りの部署を経験したことがありますが、非常にきつかったですね。
とはいえ、これに関しては完全に部署によりますので全員がそうなるわけではありませんので安心してください。
関連記事:公務員って定時に帰れるの?←時期と部署によります
関連記事:公務員のサービス残業はあるの?←改善傾向にはあるが運次第
公務員はつらいこともある。けど全体的には恵まれている
公務員の仕事は上記のようにつらいことはあります。
ですが、それは民間企業の場合でも同様です。
むしろ全体的にみれば公務員は恵まれていると思います。
・福利厚生が充実
・クビや倒産がない
・ノルマがない
・給料は毎月しっかり支払われる
・ボーナスカットもよっぽどのことがない限りありえない
・毎年昇給する
ざっと上げるだけでも結構あります。
詳しくは以下の記事でご紹介しているので合わせてご覧ください。
公務員の仕事がつらいなら転職したほうがいい?(在職者向け)
公務員の仕事がつらいなら転職するのも1つの手です。
というのも、公務員の仕事をしている限りその気持ちは晴れることはないから。
とはいえ、何も考えなしに安易に転職してしまうと後悔することになります。
そのため、すぐに転職をするのではなく一度考えを整理するところから始めることをおすすめします。
詳しくは以下の記事を参考にしてみてください。
すでに転職の意思が固まっているそんな方は以下の記事も合わせてご覧ください。
関連記事:【転職する前に読んでほしい】公務員から民間に転職して後悔したこと10選
関連記事:公務員を辞めてよかったこと15選【公務員を辞めたいあなたへ贈る!】
仕事がつらいなら公務員への就職・転職はやめたほうがいい?
確かに、公務員の仕事はたしかにつらいことはあります。
ですが、それだけで公務員にならないほうがいいとは思いません。
要は、自分が何を求めているかです。
「安定した職業につきたい、プライベートもほしい」といった職業につきたいのであれば公務員はおすすめです。